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2009年9月 2日 (水)

アフリカとハゲタカ

『世界の肖像』 トピック

http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=17927298&comment_count=52&comm_id=1808806 より

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アフリカ大陸の真ん中の少し下に、
ザンビアという国がある。


19の国立公園と23の動物保護区には、
アフリカでみられるほとんどの動物たちが暮らし、
そして、壮大な『ヴィクトリアの滝』。

もし、あなたが、ライオン・キングや、
ジャングル大帝レオの舞台を見たいと思ったなら、
ザンビアは、決して裏切らないだろう。

大自然、動物たちの王国。
まさに、イメージ通りの『アフリカ』、
それが、ザンビアだ。

だが、残念ながら、経済などの社会状況は、
他のいくつかのアフリカ諸国同様、
あまり上手く行ったとは言えなかった。

外国からの借金は、利子などで膨らみ続け、
1990年代には、
国家予算の中、
借金の返済に使う額は、
子どもの教育や、医療などに使うより多くなった。


日本の外務省のページには、
現在のザンビアについて次のように記述されている。

「人口の6割以上が
 1日1ドル以下で生活する貧困層であり、
 都市部では長年に亘る経済不振により失業者があふれ、
 犯罪も増加傾向にある。
 
 また、国民(成人)のエイズ感染率が高く(約16%)、
 現在、国民の平均寿命は38歳にまで低下している。
 
 特に農村部における働き盛りの年齢層の減少、
 エイズ孤児の数の増加(約60万人)は深刻である。」

だが、世界の人びとは、
決してそんな状況を
見過ごしてきたわけではなかった。

1990年代の終わりあたりから、
アフリカ諸国などの
この絶望的な状況に気づき始めた世界では、
この様な借金の返済で身動きの取れなくなった国々に対し、
返済を免除するべきだという声が高まった。


2005年のG8サミットでは、
日本などの先進国やIMF、世界銀行が、
世界の最貧国に対する債務取り消しを表明した。


そして、ザンビアも、その対象国の一つだった。


長い間、ザンビアにかけられていた、
重い鎖は、ついに、取り外された。

子どもたちの学校の無料化や、
医療制度の充実といった、
人が生きる基本的な部分に予算を使おう…
…そんな希望が生まれた。

そんな中、
ドニガル・インターナショナル
(Donegal International)という投資会社が、
イギリスのロンドンで、ある裁判を起こした。

その内容は、ザンビア政府に対し、
元の借金18億円に、利子と手数料を加えて、
総額66億円($55m)を、
ドニガル・インターナショナルへ
支払うことを要求するものだった。

実は、
1979年、当時のザンビア政権は、
東欧のルーマニアという国から、
18億円($15m)ほどのお金を借りていた。

しかし、その後、ザンビアの経済は崩壊、
返済の目処がたたなくなった。

1999年、
ザンビアとルーマニアとの交渉の中で、
ザンビアの支払額を
3億6千万円($3m)ほどに
減らす方向で話が進んでいた。


ところが、そこへ、
ドニガル・インターナショナルがやって来た。


ドニガル・インターナショナルは、
ルーマニア政府に対し、
その借金を回収する権利(債権)を、
3億8千万円($3.2m)で買い取ると言って来た。

そして、ルーマニ政府は、ザンビアの債権を、
ドニガル・インターナショナルに売った。

つまり、ザンビアにとっては、
借金の返済相手が、
ルーマニアから、
ドニガル・インターナショナルへと代わった。

その裁判で、
今年、2007年2月17日、
ロンドンの高等法廷は、
利子や手数料を一部差し引いた、
18億円($15m)の権利が、
ドニガル・インターナショナルにあることを認め、
ザンビア政府に支払いを命じた。


結局、ザンビア政府は、
ドニガル・インターナショナルへ、
18億6千万円($15.5m)を支払うことになった。


この額は、ザンビアにとって、
国家予算の3分の1、
今年、債務帳消しによって
新たに生まれた予算の
およそ半額に相当する。

4月26日、
アメリカ合衆国政府と、
HIV/エイズ、結核、マラリアの対策に取り組む
グローバル企業連合、
「三大感染症世界ビジネス連盟
 (GBC-Global Business Coalition
  on H.I.V./AIDS, Tuberculosis and Malaria)」は、
ザンビアの人びとに対し、
マラリア予防の防虫ネット(蚊帳)を提供するため、
3億4千万円($2.9)を寄付すると発表した。


ザンビアでは、マラリアで、
毎年5万人が死んでいる。

そのほとんどは子どもたちだ。

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関係リンク
ザンビア、本物のアフリカ(Zambia, The Real Africa)
http://www.zambia.or.jp/tourismj.html

ザンビアの写真
http://www.zambiatourism.com/galleries/gallerymenu.htm

日本外務相のザンビアのページ
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/zambia/data.html

New York Times
Zambia: 500,000 Anti-Malarial Bed Nets on the Way
http://www.nytimes.com/2007/04/26/world/africa/26briefs-nets.html

BBC
$37bn debt cut for poor nations
30 June 2006
http://news.bbc.co.uk/2/hi/business/5130450.stm

BBC
Zambia loses 'vulture fund' case
15 February 2007
http://news.bbc.co.uk/2/hi/business/6365433.stm

BBC
Zambia pays 'vulture fund' $15m
24 April 2007
http://news.bbc.co.uk/2/hi/business/6589287.stm

Democracy Now!
February 15th, 2007
“Vulture Fund” Company Seeks $40 Million Payment from Zambia on $4 Million Debt
http://www.democracynow.org/article.pl?sid=07/02/15/1528209

G8 leaders agree $50bn aid boost
http://news.bbc.co.uk/2/hi/business/4662297.stm

$37bn debt cut for poor nations
http://news.bbc.co.uk/2/hi/business/5130450.stm


NPO、Jubilee Debt Campaignの
「ハゲタカファンド」に抗議するページ
http://www.jubileedebtcampaign.org.uk/?lid=2895

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関連の以前書いたもの

小さなニュースの伝える大きな未来
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=15595666&comm_id=1808806

Can't you see what our love has done?
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=285072412&owner_id=5766188

最も愚かな理由、金のせいで死なせないだろう。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=260072883&owner_id=5766188

世界一希望を持つ人々
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=254716302&owner_id=5766188

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