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2014年1月24日 (金)

天使たちとの対話 NO1

ここに記録された素晴らしい出来事は、1943年と1944年の第二次世界大戦の後期に、人智を超えた高い存在から教えを受けたハンガリーに住む4人の友人たちの実話です

http://mixi.jp/view_community.pl?id=5196119 より

ミクシーのコミュ
日々の糧 / 天使たちとの対話 より

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お読みになる皆さんへ(注1)

 ここに記録された素晴らしい出来事は、1943年と1944年の第二次世界大戦の後期に、人智を超えた高い存在から教えを受けたハンガリーに住む4人の友人たちの実話です。

ナチスがハンガリーを席巻し、政治的な緊張と恐怖が最高潮に達したとき、ギッタ、リリ、ハンナ、そしてリリの夫のジョセフは突然「不思議な力」に接し、この驚くべき邂逅(かいこう)は88回の対話の形を取り、17ヶ月に及びました。その後彼らのうち3人はナチの強制収容所で亡くなりましたが、唯一の生存者ギッタ・マラスは、ハンナを通して語れた(彼らが天使としてよんでいた存在たちの)言葉の貴重な記録とともに地下にもぐり、数年後、鉄のカーテンを通り抜けフランスへと出国しました。

1967年、この「対話」がハンガリー語からドイツ語、フランス語へと翻訳されてゆく過程で、その存在がラジオ記者クロード・メットラの注目を引き、ラジオフランスで90分に及ぶインタビューにより初めて公に知られ、1976年「天使たちとの対話」初版が出版されました。

いと高き存在に蒔かれた言葉の種は、33年間土に中に眠り続け、その固い殻を破って地表に芽を出したのです。長い歳月を尊い犠牲を経て、今この芽は豊かな果実をつけようとしています。

「明るい光で満たされるが、楽しいことはいっさいない。
反対に、私の内面のもっとも暗い部分が容赦なくはっきりと照らし出されるため、ごまかさない自分自身を見つめざるを得ない」

とギッタは述べています。
混迷する今だからこそ、その光はさらに強く輝き始めたといっても過言ではありません。

つたない翻訳ですが、どうぞ心を開いてお読みいただき、皆さまの内なる世界に光が当てられ、新たなる対話が生まれますよう願ってやりません。

訳者一同

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Talking with Angels
 天使たちとの対話

 筆記者 ギッタ・マラス

~1943年から1944年にかけて、ナチス統治下ハンガリーにおいて、
 4人の若者たちが実際に遭遇した17ヶ月に及ぶ対話記録~

序文(ロバート・ヒンショーによる序文)

 『天使たちとの対話』の、この英語版での出版は実現するまでに長い時間を要しました。ここに延べられた素晴らしいできごとは、第2次世界対戦期、1943年と1944年にハンガリーで起きたことです。


 生活状況が悪化し、やがては、生き残りの見込みまでもが危うくなってきた時、親密な関係にあった4人の友人たちは、後に彼らが天使だと知ったある力(フォース)に突然、遭遇しました。この驚くべき邂逅(かいこう)は17ヶ月続きました。この『天使たちとの対話』は後に出版されることになるハンガリー語で書かれた記録原本の最初の全文訳です。友人の3人はやがてナチスの強制収容所で亡くなりました。そして唯一の生存者であったギッタ・マラスには貴重な記録とともに地下にもぐり、7人の家族(両親、兄弟とその妻、そして子供たち)を支えることに専念しなければなりませんでした。戦争中その家族は豊かな生活から貧困へと転落しました。人生の節目節目で状況が一変するのは、ギッタには常のことでした。

戦後の共産主義体制のハンガリーで生き残るための苦闘は、15年以上続くことになりました。ついに新たな出発への機会が訪れたときーその時、もう両親は亡くなり、甥や姪は成人していましたーギッタはシーツにしっかり包んだ大切な数冊の黒いノートを小さなスーツケースに入れて、鉄のカーテンを通り抜け、フランスへ出国することができました。


 1960年、パリで53歳にして新たな生活が始まりました。ギッタは舞台装置およびグラフィックデザイナーとしてかなりの評価を再び確立したのです。そして、ハンガリーから同じく移住していた敬愛する男性ラシと出会い結婚しました。彼女は夫や数人の親しい友人の助けを借り、この対話記録をハンガリー語、ドイツ語に続き、彼女にとっては第三言語であるフランス語へ翻訳するという困難な仕事を始めました。

これらの友人のひとりを通して、対話の存在がフランスの著名なラジオジャーナリスド、クロート・メットラの注目を引くことになりました。彼は対話をよんだ後、ギッタに毎週全国放送されていた彼の番組「生きている人々と神々」に主演を依頼しました。最初のその有名な90分のインタヴューは、1976年4月22日、ラジオフランスにより生中継され、対話が公に知られるようになる端緒となりました。


 ギッタは、対話をすべての人の手に届くようにすることが、彼女の使命の一つであると長い間思っていましたし、対話が、それに加わった元の4人だけでなく、もっと多くの人にとって重要であることは分かっていましたが、他の人々に提供する手段がありませんでした。それが今、ついに公開の場を手にしたのです。

ラジオフランスには彼女の感動的なメッセージに対する反響の手紙が殺到しました。ある日クロード・メットラはそれらは大きな束にまとめ、小さいながら名のあるパリの出版社オーピエール・モンテーニュへ乗り込みました。ギッタの原稿はすぐに受け入れられ、出版に向けて推敲や準備がなされ、1976年の後半、『天使たちとの対話』として出版されました。実質的な広告をしなかったにも関わらず、本はたちまち評判になり、国中のラジオや新聞で書評され、論じられました。

フランス人は鋭い知性と懐疑的な合理主義で知らせているにもかかわらず、どこの国よりもまずフランスで初の大成功をおさめ、圧倒的な反響で迎えられたことを述べるのは、興味深いことです。たぶんこれは秘教的なことを扱うほかの多くの出版物に比して、この記録が率直で実際的な正確をもっていたからでしょう。


 ギッタは自分自身は表舞台に出ないことに決めました。ラジオ出演後、当然ながら殺到した講演依頼の全てを断り、比較的無名のまま普通の日常生活を送り続けました。ギッタが注目の的にならないように心がけたのは、生来の内気な性格だけからではありませんでした。人々が自らの希望や恐怖や崇拝の念を彼女個人に転嫁したり、彼女を一種の「グル」にしたいと望んだりしがちであることに、非常な嫌悪をおぼえていたのです。

真のメッセージとは、誰もが対話記録の言葉との間に個人的なつながりを見つけ、そのつながりを

自分自身で体験すること

だと確信していました。こうした理由から、ギッタと他の3人の写真も本には公表されませんでした。


 1973年、ギッタと夫はパリを退き、フランスの田舎ドルドーニュ地方に小さな農家を自ら改築して移り住みました。ラシがその土地の材料を使って自分で家具を作りました。ついに都会から遠く離れ、子供時代のように再び自然の近くに住んだギッタは、何年にもわたり質素な生活を送り、『天使たちとの対話』に関して寄せられたたくさんの手紙に返事を書きました。彼女にとって自らのエネルギーを対話集の外国版の仕事に捧げることは、大きな喜びでした。


 1983年、引退後の静かな生活は思いがけない講演依頼を受けた時終わりました。その依頼は、天使たちの体験を学生達に話してもらいたいという、チューリッヒのユング研究所からのものでした。戦争後何年も続いたブタペストの困難な日々、ユングの書物に深く感銘を受け、後には自伝に述べられた彼の内なるガイド、フィレモンとの対話に大いに慰められたギッタは、この招待を断ることはできないと感じました。

彼女は電車でチューリッヒまでの長い旅をし、活気に満ちた二晩を過ごしました。対話の体験について語った後、その講演に魅了された会場いっぱいの聴衆とのディスカッションが行われました。


 チューリッヒでの非常に大きな反響から、結局、ギッタは対話記録のほかに、対話に関する個人的な経験をもっと多く明らかにすべき時期が来たと確信しました。そしてそれ以後の数年間、フランス、スイス、オランダ、ドイツ、オーストリア、ベルギーへと、広く講演旅行をし、ワークショップを開きました。


 さらにギッタは読者との文通や、後には講演での出会いについてかなり個人的な題材を本にする仕事にエネルギーを注ぐ適切な時期だと感じるようになりました。その結果、Die Engle erlebt(”天使達の体験”)がドイツ語とフランス語版で、1983年の後半に出され(その後、他の言語での翻訳が出され)ました。2番目にWeltenmorgen(”明け初める世界”)、続いてSprung ins Unbekannte(”未知への飛躍”)が出版され、その中で対話が最初に出版されて以来ずっと彼女に寄せられた多くの質問に、さらに個人的に答えました。


本書、英語版作成の作業は1984年に始まりました。英語の抄訳は1979年に少数出版されましたが、間もなく絶版となりました。熟考のうえ、最初に立ち返って原本の手書きのハンガリー語を基にして、一語一語ギッタとともに注意深く仕儀とをすることが決められていました。これは困難で時間のかかる行程でしたが、大変やり甲斐のあるものでした。ハンナが心の耳で聞いたものをハンガリー語表現しましたが、今この翻訳で、対話は英語へとさらに一歩先に踏み出したのです。


 ヴィラーツェル、アインジーデルン、そしてギッタの住むジラルデルでの多くの研究会や、これらの会合の合間を縫ってほとんど毎日(読者との)文通を手がけながら、4年という歳月を経て新しい英語版はゆっくりと断片に光があてられ、翻訳の過程で疑問がわいた点には説明の注が付け加えられました。


 ギッタの献身的な夫ラシが1982年になくなった後、彼女はジラルデルの小さな農家に一人で住み続けました。その後1988年、ちょどこの本の最後の校正刷りが印刷されようとしている時、彼女は命にかかわる事故に遭いました。奇跡的に命は助かりましたが、両腕を骨折してしまいました。この命拾いは自分の地上での仕事がまだ完成していないことを示していると、彼女は思いました。


 回復した後、ギッタは近くにも若い友人達がいるフランス北東部の小さな農家に移り住みました。彼女はこの小さな「隠れ家」で、何よりも大切だった独立した生活を続けましたが、以前の南部の家で時には持てた、ほぼ完全な隠遁(いんとん)生活は望めませんでした。年齢を重ねるにつれて講演の依頼は減っていきましたが、ますます多くなる聴衆のために、時折TGV(高速列車)でパリに行き、天使に関する様々な企画や広範囲な文通の仕事をやり続けました。1992年5月、彼女は亡くなりました。


 なぜ、『天使たちとの対話』は、これほど人の心を掴み、感動させたのでしょうか。私にとってその重要な一部は、これら4人の普通の若者達がだれも宗教的な教育を受けていないにもかかわらず、彼らが日常生活に当然のこととして「天使たち」の出現を受け入れたことです。この光り輝く神秘的なできごとが、まさに彼らの人生の最も暗い時に起きたことは、本当に意味深いことです。つまり心を開いてさえいれば、出口がないように思われる時に、新しい道や変容への可能性が立ち現れることを示しています。


 天使達はギッタや友人達に地上の生活は全体の一部に過ぎないことを教え、そして今も私達にそう教え続けています。一旦これに気づけば、死は恐れるべきものではありません。天使達が

として教えていること、つまり、前進することや、教義に捉われないことに気づく時、永遠に繰り返されることが永遠なのではなく、

永遠に新しいこと

が永遠なのだと私達は知ります。天使達は次のように告げています。

私達が担う光が多ければ多いほど、私達の気づきが多くなり、それだけ自らの「頂点」、つまり自分自身の天使に出会う地点に近づきます。これと同時に、私達個人を導いている天使も、上から降りてこの同じ地点で私達に会おうと努力しています。ですから、たとえたどる道が個々でどれほど違っていても、私達はその努力を一人でしているのではありません。私達がこのことを体験するのに、個々がどのような道を通るのかが重要なのではなく、

私達が個々の独自の道でこれを体験すること

が重要なのです。これこそがこの本の示唆するものであり、神髄なのだと私には思われます。


 ギッタはいみじくも自分はこのテキストの著者ではなく「単なる」

筆記者

であると、しばしば主張しました。対話を他の人々のために役立つのにすることが、自分の仕事だと彼女は考えていたのです。死の間際に対話についてどのように思うか尋ねられた時、ギッタはこう答えています。


 「それらの言葉は天使によって蒔かれた種に似ています。それは33年間土の中で眠っていました。パリでフランス語版の『対話』が出版された1976年、種はようやく初めて表面の硬い殻を破って芽を出しました。そしてそこから野火、いえ

光の炎

のように世に広まりました。今は新しきもの、人類の春が来たのです。そしてこれらの言葉はすべての人にとって、真に現実的な可能性を表しています。」


天使達は言いました。

私達がお互いに話をすることよりも、自然なことがほかにあるでしょうか。

本書が多くの新しい対話を生む手助けになりますように・・・・

ヴィラツェル、1988、1992、
1997年11月 改定 ロバート・ヒンショー


・・・・・・・・・・・

【補足】

本文の中に太字で書かれた箇所があります。
ミクシィ内では文字を太くする機能がないので、改行して表現しています。

また、段が長すぎると、読者が読み辛いと判断して、ところどころ改行をしています。

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のちに起こる出来事の出発点がどのようなものだったか、簡潔に紹介しておきたいと思います。対話が始まるまで、3人の友人と私が送っていた生活の「平凡さ」、普通さを書いておくことは大切だと思われるからです。しかしそんな生活も、やがて来るべきものへの準備だったのです。


 最初にハンナに会ったのは1923年、私が16歳の時でした。私達は二人ともブタペストの応用芸術学校の学生で、学校では隣り合ったテーブルで勉強していました。最初の瞬間から、ハンナは私に対して心を開き、とても親しくしてくれました。しかし、私は「何よりも強くあれ!」というモットーを誇りにする軍人家庭の育ちでしたので、ハンナの優しい人柄に驚き、戸惑いました。私の育ちでは、感情を表すことは弱さの印で、別れのちょっとしたキスも困惑の元だったのです。


 ハンナは父親が小学校の校長で、近代的なユダヤ人家庭のより自然な雰囲気の中で育ち、自分の感情を即座に表すことに慣れていました。気性や育ちの違いにもかかわらず、私達は出会ってから3年の間に親しい友人になりました。しかし最終試験の後、私達に進む道は別れ、めったに連絡を取りませんでした。ハンナがミュンヘンで勉強を続ける一方、私は一心にスポーツに打ち込みました。学校を離れてから4年間、水泳の優勝や国内新記録やハンガリーがスポーツの英雄に与える讃辞に、私は誇りをあおられ、浮ついた生活を送っていました。

運動治療を教えていたリリと知り合いになったのは、この時期でした。彼女の温かく自然な人柄は非常に多くの生徒を引きつけていました。彼女の授業が学生で溢れていたのは、そこで彼らが肉体の癒しを遥かに超えた何かを体験しているからだと、私はすぐに気がつきました。つまり彼らの内面の本質が養われていたのです。


 私がスポーツのアイドルだった時代に、ハンナからの便りはほとんどありませんでした。彼女は家具のデザインを職業とする寡黙な男性、ヨゼフと結婚していました。彼は居るだけで周囲に落ち着きを与えました。のちにブダリゲットで一緒に生活した時、そうした場面をよく見かけました。村の宿屋で町の住人に政治的な口論で熱くなることがよくありましたが、ヨゼフが着くとすぐに雰囲気が静まり、必ず穏やかになったものでした。これは彼のもの静かな人柄がもたらす典型的な効果でした

スポーツはもう充分だと思えるときがついに来た時、私はもう一度ハンナを探そうと決心しました。彼女とヨゼフはブダの丘のイロナウツカという、ダニューブ河を見下ろす景観のすばらしい仕事場に移り住んでいました。ハンナは大変な辛抱強さを理解を持って、私が芸術活動に戻るのを助けてくれました。私は学校を出てから芸術活動をまったくおろそかにしていました。彼女が傍にいなかったなら、創造の仕事に喜びを取り戻せなかったでしょう。結局のところ、私達3人はやがて大成功をおさめるグラフィックアート・スタジオを創設しました。1934年と1935年には、反ユダヤ主義が既にハンガリーに広まっていました。グループの中でたった一人に非ユダヤ人として、主に観光行事や広告関係の政府の注文を取るのは私の役割でした。私のスポーツ界での名声や軍の高官の娘としての身分は、役に立つ財産でした。しかし不幸なことに、私は同僚がユダヤ人である事実をいつも隠さなければなりませんでした。


 3人の職業集団における「魂」はハンナだったことは否定できません。彼女は非常な集中力と直感力を持ち、それによって、芸術的概念の本質を直ちに把握することも、その本質を現実に実現させることもできました。彼女は常識、明確な心理的洞察、そしてなによりもユーモアを見事に駆使して、問題を解決するコツを会得していました。


 この頃までに、ハンナのもとにはグラフィックを学んでいる生徒達が何人がいましたが、その中の一人で若い芸術家だったベラは、何年もたって次のように述懐していました。

「ハンナの熱心な教育は、私達の職業上の進歩だけでなく、私達の全存在に影響を与えました。彼女の教えは私達に多くの要求をしたので、それに絶えられず辞めることを選んだ学生もいました。ハンナがデザインの批評をするときは、それがどんなに些細な広告のグラフィックでも、必ず私達の個人的な内面に触れるものでした。彼女は、絵のあらゆる線は内面の動きの現れだと考えていたからです。

実際の授業では、彼女と私達のふれあいはまったく他の授業とは違っていました。彼女は直感的に別の波長に合わせて、医者がエックス線を読むように私達が描いたものを見てくれました。しかもそれを、愛情深く、確信に満ちて、明るく行ったのです。彼女は、話し始める前は何を話そうとしているのかが分からないことが時々あり、自分自身の言葉に驚くことがありました。若い学生の私は、彼女を慕い、お手本としました。しかしハンナは私の依存心を完全に拒絶しました。

『私2、3年教えてた後は、あなた達は’自分自身の内なる師’を見つけなければなりません』と彼女は言ったものです。彼女にとって最も大切なことは、私達の中に新しい存在、

恐怖から自由となった創造的個人

を目覚めさせることでした。」

スタジオは繁盛しました。しかし、以前にもまして、私達は崖っぷちにいると感じていました。洪水のように押し寄せる組織化した政治的欺瞞と共に、集団的無知が広がっていました。ナチスによって何かが約束されると、ちょうどそれと正反対のことが必ず起こるように思われました。そのような大きな欺瞞の下で、本当の自分の真実を見つけたいという強い願望が、私達の中に湧いていました。これを実現し新しく質素な生活を始めるために、ついにヨゼフとハンナはブダペストから遠くないブタリゲットの小さな村に小さな家を見つけました。私はすぐに彼らに加わり、毎日の必需品をまかなえるだけ働きました。リリは週末にやってきました。


 静かな村の生活は内面の進歩には有益でした。この時期から私の空虚感が増していきました。何かがやってくるという説明できない予感で、私は深く動揺し、平安を求めて森の中を一日中歩きました。食事中でも、やがて私の人生を変える何かが、または誰かが来るのではないかと思って、何度も庭の門の方を見ている自分に木が付きました。夕方になると私達は自分の体験について話し合い、問題の根源を見つけようとしていました。


 ハンナの直感的な才能は大きな助けになりましたが、それでもなお私達はみな袋小路に陥っていました。私達は人類の偉大な宗教的潮流に興味があり、書棚には聖書やバガバット・ギータや老子がありましたが、私達のだれも宗教を実践していませんでした。私達の前には、嘘と野蛮とすべてを覆う邪悪さに満ちた世界が立ちはだかっていると感じると同時に、人生の意味がどこかに埋まっているにちがいなく、それを見つけられない理由は私達自身の中にあると確信していました。


 こういう思いから、ある時、一人ひとりが個人的な問題をできるだけ明確に書く事にしました。その問題について、よりよく話し合うことができるようにするためです。ある日、ブラックコーヒーを飲みながら、私はハンナに自分が書いたものを読んで聞かせました。ハンナはそれに対して、いつもお馴染みの話をまた蒸し返しただけだと、そっけなく言いました。

それはまったくハンナの言うとおりでした。そして私は自分のうわべだけの見え透いた自分を痛感しました。私はハンナに自分自身で簡単に答えれるような質問をしていたのでした。ただ、答えが目の前に「出て」きた方が楽だったのです。

【この時点で、対話が始まりました。その対話はそれ以後17ヶ月間続き、毎週金曜日3時に行われるようになりました。】
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あなた「独自」の道を行きなさい!!
他の道はみな迷いの道です。

一部:ブダリゲットでの対話
1回目~40回目まで
1943年6月25日(金)~1944年3月24日(金)

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1.ギッタとの対話


【私のうわべだけの態度に直面して、ハンナは憤りの気持ちが高まるのを感じていました。そしてそれから、完全に目覚め、目も開けたまま、彼女は突然次のようなヴィジョンを得ました。それは見知らぬ力(フォース)が私たちのメモ帳を掴んで引き裂き、床に投げつけ、自分の能力をはるかに下回る私の努力を批判するというものでした。ハンナは何か言おうとしていましたが、話をしようとしているのは、もはや自分ではないと感じ、「あなたに話そうとしているのは私ではありません」と警告する時間しかありませんでした。そして、私は次の言葉を聞きました。】


**浅はかな質問はもうたくさんです!
  あなたはもう自分自身に対して責任を持つべきです!


【私が聞いているのは確かにハンナの声でしたが、話をしているのは彼女でないことは絶対に確かでした。彼女の声はある種の道具として使われているだけでした。私はこれらの厳しい言葉を語りかえる人物を知っているような気持ちになり、完全に打ちのめされたわけではありませんでした。むしろ全く自然なことが、起こるべくして、ついに起きていると感じていました。明るい光で満たされましたが、歓びは何もありませんでした。それどころか、その光は私の最も暗い内面を情け容赦なく明確に照らし出すので、私はごまかさずにそれを見ざるを得ませんでした。もし私が本気で自己を探求し、正直であったならば、自分についてこう書いたであろうと言う姿を見せられ、深く動揺し、罪悪感を感じました。ハンナの私の心からの羞恥に気づいて、自分を通して話している者の内面の憤りが引いていくのを感じていました。】


**今は少し良くなりました。悔い改めは、また許しでもあります。
  今はあなた自身を変化させる時です。
  自立しなさい。
  あなたはたくさん持ちすぎていると同時に、ほとんど持っていません。


G(ギッタ)おしゃっていることがよく分からないのですが。


**不活性なものを持ちすぎ、自立性をほとんど持っていないのです!


【これは私の怠惰と依存的な考え方について述べていると感じました。】

*固い地面に種が蒔かれることはありません。
 あなたは終わりなき探求によって耕されるでしょう。
 これまで良かったものは悪くなり、
 悪かったものは良くなります。


【長い沈黙が続きました。とうとう次の質問でその沈黙は破られました。】


*あなたは、私を知っていますか。


【その言葉は私の中核に触れました。私の心はこの質問者のことを知っているという説明のつかない確信に満ちていました。この方は私の内なる師であり、案内人であると。しかし、この確信を裏付けるような記憶のイメージを何も持ってはいませんでした。私には、認識を覆い隠し妨げる厚い霧の層しか見えず、その霧を打ち破くことはできませんでした。】


*あなたは私を知っていますか。


【繰り返されたこの質問は、私の心に一層染みわたっていきました。もう少しで思い出せそうだったので、力の限り、その暗い層を照らし出そうとしましたが、それは無駄でした。私にはできませんでした。ハンナは私が懸命に努力をしている間、彼女を通して話している方が、私を共感の眼差しで見つめていることを感じていました。】


*あなたは異教徒(pagan)ですね。でもそれは「良いこと」です。


【’異教徒’とは私の根本的血筋のことを言っているのだと感じました。】


*あなたは

命の水

で洗礼を受けるでしょう。
あなたは新しい名前を授かるでしょう。

その名前

は存在しますが、今はまだ明らかにすることはできません。
そのために、あなた自身の準備をしておきなさい。
質問していいですよ!


【私は何の質問もできませんでした。今日自分の目の前で起こっていることが、次第にはっきり認識され、それだけで精一杯だったのです。】


*’話す者’(訳注1)は疲れたようです。
 彼女に力を与えなさい!
 また会いましょう!


【この驚くべき体験の後すぐに、ハンナは私が聞いたことを書き留めました。これは難しいことではありませんでした。言葉の一つひとつがすべて、私達の記憶に永続的に刻み込まれていたからです。ハンナはこの出来事の体験を次のように語っています。

「全体の対話の中で、私の知覚は高められていました。私は部屋を見ることもできたし、あなたやあなたの内で起きていることも明確に見ることができました。同時に、私達の訪問者にも完全に気づいていました。訪問者の感情は、私達のもととは全く質の異なったもので、それらの感情を『憤り』『愛』『優しさ』という不十分な言葉でしか表すことができません。私を通して伝えられたことを表現することはとても難しいことでした。と同時に、強烈な期待とすばらしい歓びを経験しました」

一つの問いかけが、私の心の内にくすぶっていました。「戻ってくる、という約束は・・・、いったい、いつ実現するだろうか。」ハンナは、「おそらく一週間後でしょう。」と答えました。その日の夕方、私達はリリとヨゼフに私達のこの驚くべき体験を話しました。ヨゼフは若い頃、唯物主義者でしたから、懐疑的で慎重な態度を示しました。しかしながらリリは次の週にはぜひ自分も参加したいと言い、しかも対話のメモをとると申し出たのです。】

(訳注1)’話す者’とは天使の言葉を話しているハンナを指している。
【今週は先週ほど困難ではありませんでした。しかし、金曜日になると、あの覆いかぶさるような内面の霧の層が戻って来ました。この霧の中で36年間不注意に生きてきたことに気づきもしなかったことが、ようやく分かり始めました。しかしついにそれがはっきり分かってくると、これこそが真の問題でした。私達がコーヒーを飲んだ後、みんなでおしゃべりをしていると、ハンナは突然、厳しい口調の一言を耳にしました。】


*もうよい!


【3時だったのですが、内なる師を受け入れる準備ができていませんでした。】


*祭りの準備でもしていたのですか。


【私は自分がたいそう無価値のように感じられ、泣き出してしまいました。】


*私の前で泣いてはいけません。そんな時間はありません。


【ハンナは私の訪問者の憤りを感じていました。明らかに、その訪問者は喜ぶこことこそふさわしかったのです。】


*質問をしなさい。


G どうしたら「いつも」あなたの声を聞けるのでしょうか。


*・・・そうやって「あやつり人形」になりたいのですか!


G 理解できません。


*そうであるなら、あなたは自立しないでしょう。

「私」に近づくことが「あなたの」仕事です。


G (おずおずと・・・)質問してもよろしいでしょうか。


*そのために私はここにいるのです。


G 金曜日に断食した方がいいでしょうか。


【断食は精神的浄化の一つの方法ではないかと思ったのです。】


*いいえ。日々、適切な節度を守ること、それをあなたの断食としなさい。


【ハンナを指差しながら】


*彼女に何か飲み物を与えなさい。


【私は大変驚いて、コップ一杯の水を彼女に与えました。】


G 私の家族を愛することは、なぜこんなに難しいのでしょうか。


*家族は肉体です・・・・。


【私は既に強すぎるほど持っているものを、私の家族が更に強化していることが、ハンナには分かっていました。それは物質性です。】


*あなたが余分なものを取り除けば、愛することができるようになるでしょう。


G それは、遠い先のことですか。


*遠いということは近いことであり、近いということは遠いことです。


G あなたのお名前を教えていただけますか。


【この質問は、いつでも私の師を呼ぶことができるという欲求からでてきました。そうすれば、安心だからです。】


*名前は以前、物質です。その「裏」に隠されているものを捜し求めなさい。


【霧の暗い層が私を苦しめました。私の質問は、実は援助を求める悲痛な叫びだったのです。】


G 私は暗闇にいます。どうしたらいいのでしょう。


*あなた「独自」の道を行きなさい。他の道はみな迷いの道です。


【沈黙の後に】


*森の中で私のために歌いなさい。


【私は自分の耳が信じられませんでした。歌ですって・・・。子供時代から厚い鎖の背後に自分の感情を隠していたので、このことはまったく馬鹿げたことだと感じられました。】


G 聞き間違えたと思うのですが・・・・。


*森の

中で

私の

ために

歌いなさい!


【一つひとつの言葉が強調されて発音されました。私は気づかずに前方に身を乗り出していたのですが、すぐに、やさしく、しかしきっぱりとした仕草で、後ろに戻されました。】


*あなたは近すぎます。


【私の濃密さが耐え難いのだろうか、それとも、師の光輝が私には強すぎるのだろうかと、自問しました。】


G 私は夢を見ましたが、その意味が鮮明ではありません。


*あなたは道の一部です。私も道の一部にいます。
神が

なのです。


【「神」という言葉が発音されたとき、その言葉には深い尊敬の念が込められていました。ハンナは疲れすぎて、それ以上続けられませんでした。そのため、伝えれなかった残りは、後からメッセージとして伝えてくれました。】


*固く決意することは前方へのステップではありません。それはじゃまな壁です。


【これは私の熱心すぎる、がむしゃらな取り組み方に言及していると感じました。】

1943年7月9日(金) 欲しないこと、望まないこと   

【リリはいくつかの質問をしたいと望みました。私が席を移り、メモを取る準備している間に、彼女は休憩を取っているハンナの向かい側に席を取りました。短い沈黙の後、私達は暖かな優しさが漂ってくるのを感じました。】


*私はここにいます。
あなたが私を呼びました。私もあなたを呼びました。


【声のイントネーションが完全に変わっていました。今は優しくなっていました。】


*質問してもいいですよ!


L(リリ) 上なるものに対して、いつ自分をオープンにできるでしょうか。


*あなたは自分自身を欺いています。欺くことは恐れです。
しかし、あなたには恐れを抱く理由がありません。


L 私の最初の仕事は何でしょうか。


*あなたは自分のしるしを知っていますか。
これです。


【下にとがっている三角形をなぞる身振り】


L 他の方法で私の仕事を説明してくださいませんか。


*あなたは’助ける者’と名付けられています。
助ける者は恐れてはなりません。
よき知らせがあります。あなたは私にとって大切な人です。
あなたは再び私に会うことを「欲し」ますか。


L はい。


*それではあなたは私に会えないでしょう。
あなたは私に会うことを「望み」ますか。

L はい。


*それではあなたは私に会えないでしょう。


【前の対話と考え合わせて見ると、会おうとする意志も、そう強く望むことも、私達の師を自分たちの方に近づけることはできないことに、私は気がつきました。リリはかなり困惑して、大きな声を出してしまいました。】


L 私は(あなたに)もっとお会いしたいのです。


*あなたの仕事がそれを要求するときは、あなたは私に会えるでしょう。
私は(その要求に)従います。


L 私も従うことができればいいと思います。


【リリの額をさわりながら】


*ここに余分なものがあるのです。
肉体に関しては、あなたは最後に生まれたものです。


【リリは大家族の中の末っ子でした。】


*精神に関して、あなたは新しく生まれる者の中の最初の者です。
さあ、あなたから去る時が来ました。


【リリが自分の内的教師を見出したことに、私は本当に喜びを感じました。その優しい光輝に満ちた存在は、私をも完全にリラックスさせてくれました。それ以降の日々、私は「欲しないこと」「望まないこと」に、感染に心が捕らわれていました。】


1943年7月2日(金) 2.ギッタとの対話  小さな’わたし’(Little I)・光の球    

【困難な週でした。私の内なる訪問者が戻ってくるか確信が持てず、不安だったのです。加えて、私に見せつけられた、自分についての赤裸々で正確なイメージに耐え難いものがありました。金曜日の午後3時ごろ、私達は期待して座っていました。私はこの週、何の進歩もしていないことに気がついて苦しんでいました。突然、次の言葉によって沈黙が破られました。】


*何か成し遂げましたか。何か学びましたか。


【この一週間を振り返った瞬間、私は床の真下に落ち込みたくなりました。にもかかわらず、何か小さなところで変化が起きたと感じて、恐る恐る言ってみました。】


G(ギッタ) はい。


*今だけのことですか、それともこれからずっとのことですか。


【それを聞いて自分は全然価値がない人間だと思い、涙が溢れてきました。】


*自分を哀れんではいけません。あなたは私を恐れているのですか。


G いいえ。


*私も奉仕しているのです。


【この言葉に私は慰めれました。そして喜ばしい信頼の感情でいっぱいになりました。私の師が奉仕しているという、このことが私達と共通する点だと思えました。】


*質問しなさい。


【誕生日プレゼントして、ハンナは最近私の肖像画を描いてくれました。それは私が水晶球を抱え、山の頂上で座っている絵です。その水晶球の表面は、美しい虹色で輝いています。この水晶球の光のシンボルは私にとって大きな意味を持っていました。私は私の師に、そのことについて何か言って欲しいと思いました。】


G 球の象徴を「理解する」だけでなく、それを人生で「実践する」にはどうし  たらいいのでしょうか。


*私も、光の球を持っています。

 私はあなたのところに降りていきます。あなたは私のところに上がってきなさ い。


G どうやってですか。


*そうなることを信じなさい。その’信’があれば、あなたは成長するでしょ  う。


【’信’という言葉に、私は生き生きしたフォースを感じました。それは宗教的教義を知的に是認することとは、何の関係もありませんでした。】


*時が熟してくれば、それは起きてくるでしょう。
 あなたは「光」の球を運ぶことができますか。


【私は質問の真の意味を理解せず、表面的に答えました。】


G はい。


*あなたにはその価値がありますか。あなたは十分に「純粋」ですか。


【私は戸惑いました。】


G 「あなた」は、ご存知のはずです。


【ハンナは、自分と通して話しているのですが、私のことを、自分で言っていることも分からないバカな子供であるかのように観察しているのを感じました。】


*その球は地球よりも思いのですが、

子供

はそれで遊びます。
そえはあるものと同じ実体でできているからです。その実体とは、

です。


1943年7月16日(金) 無執着が鍵   


【金曜日になりました。私の生活は根本的に変わりました。今まで夢にもみたことのないような可能性が立ち現れ、たくさんの新しいことに気づくようになりました。嬉々として、私は今日の対話の準備をしました。ところが昼食後、冷たい恐怖が突然私をとらえ、次のような問いが頭を離れなくなりました。「もし私の師が来なかったら・・・・再び現れることがなかったら、どうしよう」私は必死になってこの考えを追い払おうとしましたが、元のむなしい空虚な生活にまた陥るのが恐ろしくて、その考えは何度も何度も、強さを増して戻ってきました。すると突然、自分にとってどれだけ意味のあることでも、執着することは間違っていると気づきました。私の師への、恐怖に満ちたこの執着は手放さなければなりませんでした。それはどうしても為し遂げなければならない挑戦であり、それが私の仕事であることを知っていました。

内なる無執着は、私がこれまでに経験したなかで何より難しいことでした。それはまるで自分自身の生活から自分を切り離すようなものでした。3時になるとハンナが私を呼びました。私のガイドである師は、沈黙のままでおられますが、その方がいらしていることを私はすぐに感じ取りました。しばらくすると、その沈黙が破られるのかどうか、いらいらして不安になりました。私は観念してため息をつき、「御心のままに」と心の中で言いました。するとその瞬間、〔目をひらいたまま〕私は、火が目の前で燃え、その煙が天に立ち上がるのが見えました。それから、私は次の言葉を聞きました。】


*時間がきました。さあ、質問をしてもいいですよ!


G 私の行くべき道はどのような道なのでしょうか。


*よく聴きなさい。

一方の端に、愛。もう一方の端に、光。

あなたはこの2つの間につるされています。

あれがあなたの道です。

百の死がこの間にあります。
愛は光をもたらすものです。
光のない愛は無価値です。
私を理解できますか。


【私は理解できましたが、私の小さな’私’を百回も死なせるということは難しいと思われました。私は目を伏せ、落胆していました。】


*私を見なさい。


【美しくも醜くもないハンナの見慣れた顔は、別の表情をしており、ほとんど恐いほどの威厳を反映していました。】


*一方の端に・・・私。


【上から下への身振りをして】


*もう一方の端に・・・それ。
2つの間に・・・あなた。


G ’それ’とは何ですか。


*あなたの小さな’私’・・・。


【「この小さな’私’とは、なんと自己中心的な生きものか」と、私は軽蔑を込めて思いました。】


G 自分の小さな’私’のことは良く知っています。知りすぎるぐらい。しかし、あなたのことは十分に知りません!


*なんと愚かな子供なのだろう!


【後になって、この愚かな子供という言葉の意味を理解するようになりました。それは「どうやってあなたは自分の小さな’私’を知ることができるというのか。あなたが私のことをほとんど知らないように、自分の体のたった一つの細胞すら分からないというのに!あなたは一体どれくらいの間、盲目であり続けるというのか」、というものでした。】


*「それ」と「私」は仕事上で結びついています。
一つのものを分離してはいけません。
神の前で、小さなものは何もありません。
判断してはいけません!


G 教えてください。私は何も知らないのです。


*私は今まで教えていませんか。


【私は見せかけの謙虚さで、こう言いました。】


G いいえ、教えてくださいました。自分がばかな質問をしていることは分かっています。


【ハンナには、私の師が「なんて子供じみたゲームなのだろう!」と考えている事が分かりましたが、ハンナがなんとか口にできると感じたのは、ただ次の言葉でした。】


*あなたは愚かです!・・・・質問をしなさい!


【私はガラスのように見透かされているを知っていました。そして頑強に抗議したのです。】


G あなたが私に言いたいことを前もっていつもご存知のはずなのに、なぜ私は質問をしなければならないのでしょうか。あなたは、私の考えをお分かりのはずなのに!


*ハートから口までは、手ひとつ分の距離です。
これはあなたの道として歩みなさい!
もっと多くを知りたいですか。


G 私の仕事が要求するだけ知りたいです。


*神にとって、質問をする者は知っている者より愛しい者です。


【昨晩夢の中で、調和や力や平和を放つ鮮やかな色合いに包まれている人間の姿を見ました。】


G 私の夢はどのような意味があるのでしょうか。


*それはあなたのイメージから作り出された新しい「個人」です。


G 余分なものをそぎ落とすと、この(新しい)「個人」になるのでしょうか。


*あなたは形造る者であり、形造られる者ではありません。


G 形造る者になるために、何をしなければならないのですか。


【ハンナの体はいつもの体ではなく、持てる力を出し切って、完全に使える道具へと質を変えたように見えました。彼女の動きはシンプルで意味深く、威厳に満ち、腕さえ私には違って見えました。それは集中したフォースを放射し、筋肉は引しまり、あのミケンラジュロの彫像を強く思い起こさせるものでした。すると稲妻のように、不意に身振りがなされました。】


*燃えなさい。

【私は仰天し、ショックを受け、驚異の念に満たされました。ところが、ハンナが震えているのに気づいたとたん、そんなことはみんなどこかに吹き飛んでしまいました。彼女は私にアルコールを持ってくるよう命じました。ちょうど今日は「偶然」に、純粋なアルコールの小さな瓶を一本買って置いたのです。私は角砂糖の上にそれを数滴垂らし、「ハンナに渡しました。まもなく彼女の力は戻り、彼女は次のように明かしてくれました。「燃えるフォースがあなたの中で発火するためには、私は自分のエネルギーのすべてを集中させなければなりませんでした。あなたの無執着が鍵でした。あなたは犠牲を払うこと、そしてあなたの内的教師からさえ自立する事を学ばなければなりませんでした。」】


1943年7月16日(金) 青、赤、紫の色の意味・自ら始めれば援助が   

【小休止をした後、ハンナはリリとの対話の準備ができたと感じました。リリは今日は青いスカートと赤いブラウスを着ていました。】


*あなたは洋服を逆さまに着ています。


L どういう意味ですか。


*青は上に、赤は下に!
赤が青を担います。
これは又あなたの仕事に関連しています。


【リリは肉体的な’赤’は精神的な’青’を支えていることをすぐに理解しました。それから、彼女は先週、自分が教えたこととその結果について考えました。】


*結果に注意を向けてはいけません!
’だった’ということは、もはや必要ありません。
’今こうである’ことは、既に’こうであった’ことです。
そこでは、もはやあなたは何もできません。
’助ける者’は自分の注意を、’こうなる’ことが生まれるところに向けなさい。
そこはほとんど空間をとりませんが、そこからすべてのものが形造られます。


【リリは肉体的に華奢(きゃしゃ)で、しばしば健康を損ね、ここのところずっと病気がちでした。】


*あなたは疲れているのですか。


L いいえ、ただ気分がすぐれません。


*わかっています。
青が上にくると、青は更に強まります。
赤が下にくると、赤は和らぎ、弱まります。
上がると強まり、下がると弱まるように、
赤が支配的になると、弱い肉体には負担になります。
「赤」、エロス・・・は地上的な愛。
「青」は天上的な愛。
「紫」は「彼の」色です。


【「彼の」という言葉が、深い崇敬の念を込められて響きました。私は画家として、赤と青の組み合わせが紫になるということを知っています。私は’彼の’という言葉を、地上的な愛と天上的な愛を結合している「イエス」に言及していると理解しました。】

*他の質問をしてもいいですよ!


L 私は仕事への援助を受けられるでしょうか。あるいは、すべて自分の力でやらねばならいでしょうか。


*もしあなたが自分で始めるならば、そのとき、あなたは援助を受けるでしょう。


【このあとに続いた沈黙の中で、一体どのような種類の進化の可能性が私たち人間に開かれているのだろうかと、私は考え始めました。するとすぐに、私は口にしなかった質問の答えを受け取りました。】


*これは、あなたに言います。
これが人間の進化の方向です。


【これらの言葉に伴って、45度の斜め右上への身振りがなされました。人間の進化とは霊的(垂直的)な発達だけでなく、また物理的(水平的)は発達だけでもなく、その両者を同等に含んでいることを知り、私は驚きました。】


1943年7月23日(金) 火は軽やかで水は重い・コーラス隊    

【ここ一週間ずっと、私は「燃える」ということについて考えていました。金曜日の朝は庭に面している小さな部屋を花で飾ります。対話が始まるのを待っていると、ハンナは自分の背後に輝く力が半円形に集まってきているのを感じ取りました。】


*話なさい。


G 先週あなたは、’百の死’について話されました。その自分の小さな’私’を超えるため、今私は死にたいと思います。


*「超える」のではなく、「橋になる」ということです。


【私はこの内的教師がここに臨席して下さっていることに大変うれしくなり、涙が溢れてきました。】


*水で種を押し流してはいけません。


【私のすべての感情は、燃焼へと変容させなければならないことを理解しました。】


*神の火花は行為と物質の間から生まれます。


【何かとてつもなく大切なことが、私に開示されていることに気づきましたが、それがどういう意味なのかまったく分かりませんでした。しばらくの沈黙の後、ハンナは光り輝く存在を感じ続けていました。全員の目が私に向けられました。】


*我々はたくさんいます。我々はあなたに多くを期待しています。


【責任感が私の中に沸き起こり、自分の力の全てを喜んで神に捧げたいと思いました。】


G 今、私の「務め」が何であるか、大変知りたいのです。


*「務め」とは単なる言葉に過ぎません。


G 私の「務め」は何か、教えていただけませんか?


*’話す者’は言葉を見出していません。
 相応(ふさわ)しい言葉はまだ生まれ出ていません。


G それらの言葉を生み出すのは何ですか。


*あなたの深い欲求です。


G 私の奉仕しようとする欲求ですか。


*あなたの「務め」は、並外れたすばらしいものです。


【これらの言葉から放たれた波動は、全く新しい強烈な命の前触れを感じさせました。】

G 「我々はたくさんいる」とあなたはおっしゃいましたが、あなた方とは一体どなたですか。

*コーラス隊です

【語られた言葉の背後に、完全に調和した果てしない数の方達の存在を感じ取りました。そして思いました。私の師は我々人間が、’天使’と呼んでいるお方ではないだろうかと。ハンは目を伏せ、両手を上向きに変え、次の言葉を優しく語りました。】


*我々は讃美を歌います。我々は神を讃美する者です。


【私は自分の人生で初めて、神への純粋な崇敬の念がどのようなものかを感じ、静かに尋ねました。】


G あなたはいつも神を見ていらっしゃるのですか。


【素早い動きが私を制止しました。あれはあたかも何か禁じられていることに触れてしまったかのようでした。】


*あなたは自分で言っていることが分かっていません。他の質問をしなさい。


G 頭に妨害されることなく、どうやって自分のハートの声を聞く事ができるのでしょうか。


*あなたは違いが感じられますか。


G はい感じます。すべてが大変ゆっくりと動いていきます。私は今、神にお仕えしたいのです。


*あなたは、しばしば自分の道を見失います。


【ハンナは、(天使の)ためらいを感じとりました。私の前途には、気づきとさらなる意識の広がりに徐々に達する、長く困難な道がありました。私の天使は嵐が近づいていることを知っており、私が家族の重荷と自信の欠如のためにゴールに辿り着く前に打ち負かされてしまうのではないかと思っていたのです。時間は少ししかありませんでした。ハンナは心の中でこう懇願しました。「どうぞ彼女に『近』道をお示し下さい。彼女のことは私が保証します!」と。】


*よく聴きなさい。あなたの道は困難ではありません!
陽気にしていなさい。軽やかでありなさい。
話す者はそのことをはっきり表現することができません!


【炎が垂直に燃え上がるような、とてつもなく軽やかな動きのあとに、流れる水のような重たい下方への動きをして・・・。】

*火は軽やかで、水は重い。
あなたが重さを感じるなら、道から外れていることになります。


【対話の後、ハンナはそのときの言葉では言い表せなかったことを、詳しく説明してくれました。「あなたは今までに経験したことのないような幸せを見つけることが大切です。新しい微笑み、そう、軽やかさを!重さで沈むような感じがするなら、道から外れています。自分の荷を軽やかに運ぶなら、そのとき自らの道を歩いていることになります。すべてはあなた次第です。人生を完全に行ききることによってのみ、この新しい微笑みを見つけることができるのです。」と。】


*質問をしなさい。


G 私の限界はどこにありますか。


*限界はここのみにあります。


【ハンナは両手を使って、側面が閉ざされ、上が開いている円筒の形を作りました。現実の物事には限界があるが、上方への道は自由であることを表そうとしているようでした。】


G それでは、私はあなたですか。


*(笑みを浮かべて)まだそうではありません。今日はこれで十分でしょう!


【対話が終わる頃になると、ハンナはたいそう疲れてすぐに眠ってしまいました。今日はリリはここに出席することができませんでした。】

管理人よりご連絡

「天使たちとの対話」の中に、天使たちの言葉で太字で書いてあるものがあります。ミクシィには太字指定がなく、今までは改行をして示していました。
今回から、上記のように文章の初めと終わりに、このような四葉マークを付けることにしました。

そのほうが見やすいように思いました。

1943年7月30日(金) 人は天使の似姿・節度のレッスン    

【今日の対話のために私は質問の長いリストを入念に用意しました。】


*今日は長くいることができません。


【この出だしには本当にがっかりし、戸惑いながら尋ねました。】


G 質問してもよろしいでしょうか。


【静かに頷く。】


G 前回、あなた方がたくさんいらっしゃったのはなぜですか。


*あなたの仕事が増えたからです。


G あなた方は私に何を期待なさっているのですか。


*種の目が出たとき、それを知ることができるでしょう。


【この一週間ずっと自分の内面と一生懸命に取り組んだので、お褒めの言葉をぜひ聞きたいと思いました。】


G 私は種に十分に水を与えているでしょうか。


*そのことは自分で十分知っているでしょう。


【その素っ気ない答えは、褒め言葉を引き出そうとする私の欺瞞性を更にはっきりとさせるものでした。】


G 私の家族で死んだ者が夢の中に出てきました。彼らに何かすることができますか。私は彼らをどこか、ないがしろにしているのでしょうか。


*多くの死者達は弱い者達です。


G どのように助けたらいいのでしょうか。


*刈り入れることによって。


G どのように刈り入れることができるのですか。


*神は、あなたを私に姿に似せて創造しました。


【この言葉には私は深い感動をおぼえました。私は私の天使の似姿で存在しているというのです。】


G 今日はなぜ、お時間がないのですか。


*あなたに節度を教えるためです。もう一つ最後の質問にこたえましょう。


【私は書いた紙から最も重要な質問を急いで探しました。】


*時間はあります。


【ほっとすると、質問がハートから湧き上がってきました。】


G 一体どの様なところが、あなたのお姿と一番違っているのでしょうか。それが分かれば、私自身からそれをはぎ取るつもりです!


*変わりやすいことです。


G わかりませんが・・・。


*揺れ動かないようにすることです。


【私は目を伏せました。】


*私を見なさい!


【ハンナの顔つきが変わり、異次元の厳粛な威厳を帯びているように思えました。】


*私は、去ります。


【その後数分、天使の沈黙の存在を感じ続けました。その静けさの中で、私の内的教師の姿と同一になりたいという深い願望が私の内に沸きあがってきました。】


L 再び来てくださり、ありがとうございます!


*私を遣わした神に感謝しなさい!

L 自分の小さな’私’(little I)から自分を解放することが難しいのは、なぜなのでしょうか。


*あなたがよりよりものを味わったとき、
あなたはそうでないものを手放すでしょう。
あなたは押さえがたい渇きをもって、より良いものを捜し求めるでしょう。


L なぜ、自分に確信が持てないのでしょうか。何を必要としているかさえもわからないほどです。


*あなたの味覚を研ぎ澄ませなさい。
価値のない多くの食物で自分の味覚を台無しにしています。


【これはリリが過去数年間、外国の学校で身体運動についての広範囲にわたる教育法を勉強していたことに言及していると思われました。】


L 悲しくなるくらいゆっくりとしか進歩せず、またしばしば理性を失うのは、なぜでしょう。


*それらのことは互いに直接関係しています。一方は他方の結果です。
焦らないように! 私はあなたを守っています。


【リリの周りを優しく守るような仕草をしました。】


L 自分の仕事を、何と呼んでいいのか、どのような名前をつけたらいいのかさえ分かりません。


*名前は既に一つの結論です。しかし今の時点では、まだ始まったばかりです。


【リリのコースに参加する若い学生の数は、日ごとに膨らんでいきました。政治的不安定と不信感が広がり、至るところ風紀が悪化し、リラックスすることを教えることは極めて重大なことでしたが、かなり難しいことでもありました!】


L 私の仕事には、何か基本的なことが欠けているように思えます。それは何でしょうか。


*神への・・・私への・・・そしてあなた自身への信です。
注意して聴きなさい! 我々の次の集まりに備えて、あなたの仕事の本質をまとめなさい。


L ありがとうございました。


1943年8月6日(金) 恐れは弱さの避難所  7.ギッタとの対話

【’節度’ということに関する先週のレッスンの結果として、今日はあまり質問をしないことに決めました。】


*質問をしなさい。


G 物事を鮮明に見ることができません。心が弱くためらいがちです。どうしたらあなたをもっと鮮明に理解することができ、もっと十分にあたなの存在を感じることができるでしょうか。私はあなたの姿に似せて自分自身を創っていきたいのです。


*創造物はその欠点に気づきます。
しかし唯一の実在である神は、ただ直感されるのみです。
あなたの直感があなたを導かんことを!


G どうしたらあなたの言葉を私自身の中に刻み込むことができるのでしょうか。いつもそれらが薄れてしまうことを恐れています。


*恐れは、弱さの避難所です。


【私は絶対に弱いも者の仲間に入りたくなかったので、素早く抗議しました。】


G 私はそれほど恐れてはいません。


*(厳しい調子で)いや、恐れています。


G それではそこから自分を解放するよう努力します。


*努力をするのではありません。信じるのです!
信じればいいのです。そうすれば恐れるものは何もありません。


【この信とは宗教的な告白ではなく、生き生きと息づいている、何かを変容させるフォースだと感じとりました。】


*よく聴きなさい。
節度ある苦しみ(丁度よい分量の必要な苦しみ)について、あなたは何も知りません。


【子供時代から今までずっと、可能なときはいつも、偽(いつわ)るこちによって苦しみを避けてきました。しかし、本当に苦しいときは、自分を責めることによって残酷に自分自身を苦しめていたのです。】


*天からの使者として、苦悩を歓迎しなさい。
しかしそれが離れていく用意ができたときには手放しなさい。


G どのようにしたら、苦しみを歓迎しながらなおかつ喜びに満ちていられるのでしょうか。


*(ほほえみながら)良い道を行くことによって、あなた「独自」の道を。


【もっと質問があったのですが、「節度」についてのレッスンを思い出し、黙っていました。】


*言っておきましょう。我々はあなたに失望していません。


【’我々’という言葉の中に、あのコーラス隊の大勢の方々の完全に調和した響きが、もう一度聞こえてきました。ハンナは後からこう言いました。「あなたの師はあなたが節度を十便に訓練したと喜んでいました。まだ答えられていないあなたの質問には、答えが与えれるでしょう。一枚に白い紙を想像してごらんなさい。答えはそこに現れます。答えはあなたの質問の強さによって炙(あぶ)り出されてきます。】

1943年8月6日(金)  祈りは翼を持たぬ者の翼 7.リリとの対話

L 再びあなたを遣わしてくださった神に感謝します。


【’神’という言葉の後に、深い崇敬の念が辺りに漂いました。】


そして、この一週間にブダペストで受けとったすべてに感謝します。


【リリは予期せぬ援助を感じていました。】


L 私はこれらのすべてにまた感謝の祈りを捧げていません。


*あなたの仕草が、あなたの祈りです。
祈りは翼を持たぬ者のための翼となります。
あなたの翼は既に大きく成長しつつあります。


L 私の最大の弱点を教えていただけませんか。直したいのです。


*それはできません。今のところは、ただただ「歓びなさい!」


【リリは大変不幸な子供時代に苦しんでいました。彼女に一番かけているのは歓ぶことでした。】


L 私の今までの生涯で、今週ほど幸せな週はありませんでした。


*私の幼き奉仕者よ、私も幸せでした。


【リリは自分の仕事を定義づけようと試みていました。】


L 私の課題は完成していません。


*それは「完成される」ということはないでしょう。


L 何か全体的なもの、包括的(well-rounded.)なものを盛り込みたかったのですが。


*円形(roundness)は無限に属します。


L しなければならないことが、「たくさん」あると感じます。


*「たくさん」というのは錯覚です。「たくさん」と感じるなら、それはあなたの間違いです。「たくさん」はありません。為されるべきことはたった「一つ」です。


【天に捧げものをする仕草をする。】


*神に祝福あれ!


【この対話の間、言われることすべてを書き留めることができないと思う瞬間がありました。しかしそうしたとき、リリの師は次の話題に入らず、私が追いつくまで待っていてくれました。このようなことが数回起きました。これは、記録することが(師に)望まれていることを意味していると思えました。】

1943年8月13日(金)  物質は神の子ども・真の感情とは 8.ギッタとの対話

【対話が始まる前に、私達は全員しばしば印象的な夢を見ました。'普通の夢'と区別するために私達はこれらの夢を’教えの夢’と呼びました。その夢の一つひとつが私達全員に強い影響をもたらしました。朝食のテーブルで全員でそれらの夢について話し合い、そのなかに隠されている意味を解き明かそうとしました。特に、ハンナの夢はしばしば普遍的な主題に関するものでした。時が経つにつれて、私はますますそのことに気づくようになりました。】


*質問の時間が来ました。


G 昨晩、新しいホスチア(*訳注)の夢を見ましたが、その夢の意味が理解できません。
(ホスチア=聖さん式のパンを意味をするが、薄いウエハスのようなもので、通常のパンのイメージとは違う。)


*その聖さん式のパンは造り出されたイメージです。


G その夢の中の物質は大変重要に思われましたが、それさえも私には不鮮明です。


*注意して聴きなさい!人間の罪、アダムの罪は、物質を呪われたものにしたことです。
その呪いが解かれるとき、それは再び神聖なものとなるでしょう。
*物質は神の子どもです。


G 二元性を超えられるほどに信を強め、自分を高めるには、どうしたらいいのでしょう。


*弱いのはあたなの信ではありません。あなたのヴィジョンです。


G 分かりませんが。


*あなたはものを見ますが、「輝き」ません。あなたの目は見るように作られていません。


G 外側ばかりに目を向けすぎているというのですか。


*そうではありません。全く違った角度から見なさいということです。変容しなさい!


【稲妻のように素早い手の動きがあり、今すぐ完全に変化しなければならないという感覚が伝わってきました。】


G 私はしばしば愛することができません・・・。家族では非常に苦労します。


【左手を上げながら】


*創造物は愛を切望します。


【右手を上げながら】


*創造物は愛します。
この2つのものがあなたの中でバランスが取れていません。
この状態はこれからも長く続くでしょう。


G 先週、あなたが言ったように、白紙にあなたの答えが現れるのを期待していましたが、答えは別な形でやってきました。


*(微笑みながら)あなたの間違いは形のみにこだわったことです。


G その通りです。しかし、あなたはそれでも私に答えてくださいました。


*真なる質問は自らその答えを生み出します。


【後になってハンナは私に警告しました。「一瞬たりとも、あなたの天使の力に頼ってはいけません。あなたの火だけが答えを呼び起こすのですから。」】


【沈黙の後に】


G 今も、私の目には感情の涙が溢れています。あなたは感情が好きでないことをよく知っているのですが・・・。


*私からあなたを引き離しているのは、まさにそのような感情です。
私はそのレベルまで降りていくことができません。
真の感情とは別のものです。それをすぐに教えてあげましょう・・・さあ、共に祈りましょう・・・。


【我々は全員静かに祈り続けました。私の心は高まり、深い平安に満たされました。】


*まさに、「これ」が真の感情です。神の祝福あれ!


1943年8月13日(金)  あなたを見いだすのは神8.リリとの対話

L 再び来てくださり、神に感謝いたします!


* さあ、話なさい、聴いています。


L 一人でいるときは、すっかり自分を解放していいのでしょうか。


* 上方にのみ解放しなさい。


L しばしば絶望し、半分に引き裂かれるように感じるのはなぜなのでしょう。


* あなたは片方の半分といつも結びついているわけではありません。
しかし「一つ」になることから遠くにいるわけでもありません。あなたは進歩しつつあります。


L 私が小さい子ども達を教えてもいいのでしょうか。


* あなた自身が子供です。何が問題なのですか。


L 私は子供たちと十分に触れ合うことができないのです。


* 分離するヴェールがあるからです。そのヴェールとは、知っているということです。
私を信じなさい。
大人と子供の「違いはありません」。


L 私が滅多に子供になれないのは、なぜですか。


[m:228]* 神を知りなさい。
そうすれば、再び幼子になれるでしょう。[m:228]


L 未だに神を見つけようと一生懸命努力しています。


[m:228]* あなたを探し出すのは、神です。
「神に」、あなたを見いだしてもらいなさい。[m:228]


L それは大変難しいことです。


* それはあなたの仕事です。他の人もそれを学べるようにあなたが手助けしなさい。


L 今感じているように、いつでも幸せで充実した気持ちを持ちたいのですが、しばしばただ味気なく感じます。なぜなのでしょう。


* 芽がまだ小さいからです。もっと話しなさい!


L 街に戻るのが怖いのですが・・・。


【リリは週末だけしかブダリゲットで過ごしませんでした。ブダペストの暗い政治的雰囲気が、不穏な動きを引き起こし、住民すべてに大きな影響を及ぼしていました。】


* あなたは何を恐れているのですか。


L 街の雰囲気に引きずり込まれそうな気がします。私は十分に強くありませんから。


* 恐れてはいけません。私があなたを助けているではありませんか。我々は共にいます。
街は空っぽの貝殻のようになってしまいました。
中身はもはや存在しません。
街は呪いの塊(かたまり)です。
そこにある塵(ちり)一つさえ呪われています。そこではなにも育たないからです。
しかし、あなたの中で芽が成長しています。
それを大事に育てなさい。
あなたの心を持ち上げるのです。


【リリは自分の人生で初めて、本当の祈りの力を感じました。彼女は突然涙を流し始めました。】


* 神がいかに近くにいるかを知りなさい!
あなたが無限の中に自分を持ち上げるなら、我々はいつも共にいます。

1943年8月20日(金) 適切な瞬間に行動する事が「永遠」に触れること  

【昨晩夢を見ました。私が果てしない平原に立っていると、とてつもなく力強い美しい白い馬が現れ、それと同時に、らせん状の小道が高台のほうにうねりながら伸びていきました。その白い馬が私をその高台に連れて行ってくれるだろうと感じていました。】


* 用意はできています。


G 白い馬は何を意味しているのですか。


* その馬に乗れるようになりなさい。


G どのようにしてですか。


* 馬より軽くなることによって。


G そんなに重いのは私の中の何ですか。


【対話の間、通常ハンナが使う言葉は、ハンガリー語のルーツになった元ハンガリー語に近い、この上なく美しくシンプルなものでした。しかし次の場合、伝達内容に対して、ハンナは平凡な俗語表現しか思い浮かばす、私の天使はこの表現を渋々、受け入れました。】


* 詐欺師に’一杯食わされて’はいけません。


【昨日、私は非常に批判的だったことを思いだしました。】


G ああ、昨日のことですね。確かに、私は罠に落ちました。これから先、どうやってそれを避けることができるでしょうか。


* もっと[m:228]目覚めなさい![m:228]
質問をしなさい。


G どうしたら私の絵が新しい光を放ち、それらを見るすべての人々の中に、光への希求を喚起することができるでしょうか。


* 光はあなたを通して輝きます。
あることを話しましょう。
[m:228]光(LIGHT)[m:228]は軽い(lifht)と同じ言葉です。
それらは同じように聞こえますが、
言葉の重み、響きは異なります。


G 絵を描き始めるべきでしょうか。


* 絵はきっと成功するでしょう。
あなたが絵を一枚描く毎に、上に向かって一歩進むことになります。
底の所から始めなさい。飛ぼうとせずに!
「あなた」には翼がありますが、他の多くの者にはありません。
今、それが理解できますか。


G はい。今は、理解できます。


【私は幸せでした。ハンナも私の天使が歓んでいることを感じ取りました。】


* 我々はすでに二人で話し合うことができます。
質問しなさい。


G どうしたら、私の行うことすべてが神への捧げ物になるのでしょうか。


* 自分自身のためではない、あらゆる行いが神への捧げ物です。


G どうしたら、私自身が小さい’私’(little I)から解き放つことができるでしょうか。私はそれを軽蔑しているのですか。


* それを軽蔑しないことによって。


G 私は肉体を意味しているのではありませんが・・・。


* あなたが言わんとしていることは、私には完璧に分かっています。
明白なのは、あたなはそれを恐れているから軽蔑するということです。
小さい’私’は、私と同じやり方であなたに教えています。

[m:228]呪われた者を愛することを学びなさい。
そうすれば、あなたは自分にあった場所を見いだすでしょう。[m:228]


G 私に合った場所を見つける一番の早道は何ですか。


* [m:228]急がないことによって。[m:228]
急ぐ者は死の方向へのみ急いでいます。


【そう言いながら、ハンナは庭の方を指差しました。そこではヨゼフが本を読んでいました。】


* 彼はぐずぐずしています。


G 誰がですか。


* 「息子」です。名前を告げることはできません。


【私達に与えられた名前は、私達の深遠な内的生活を表す本当の名前ではないことに気がつきました。】


* [m:228]急いでいると、あなたは前方から死へと近づき、
ぐずぐずしていると、後方から死に近づきます。
適切な瞬間に行動するとき、あなたは死を知りません。[m:228]


【ハンナに語られたことについてのイメージを見ました。命は、振動している垂直の線であり、もっと鋭利に研がれた剣の刃のように繊細でした。正しい瞬間に行動することにより、私達はこの線となり、「今、ここに」あって生きています。私達が急ぐなら、私達は未来にいることになり、それは「前方からの死」を意味し、ぐずぐずしているなら、私達は過去にいることになり、それは「後方からの死」を意味します。適切な瞬間に行動することが、「永遠」に触れているということなのです。】


* 今日はこれで十分です。
あなたは創造することができるでしょう。


【両手が私の両手にかざされ、私はそれを通してフォースが伝わるのを感じました。】


1943年8月20日(金) 歓びの中にだけ私(天使)はいる  

L お尋ねしてよろしいですか。


* (よろしいという仕草)


L 先週ブダペストで受けたレッスンが理解できません。


【新しい芽が彼女のどの生徒との中に吹き出すのかを、リリは感じ取ろうとしていました。】


* [m:228]判断してはいけません。[m:228]

  神は駆り立てるフォースです。
  種がそこにあるなら、それは芽を出すでしょう。
  それがどこにあるかを探そうとしてはいけません。
  あなたの判断は必要ありません。


L ありがとうございます。また昨晩の夢をありがとうございました。


* 夢を見ることよりも、目覚めていることのほうがもっと大切です。


L 目覚めていることを切に願っています。


* [m:228]あなたは夢のなかの存在です。[m:228]


L どういう意味でしょうか。


* [m:228]夢はイメージです。あなたもまた一つのイメージです。[m:228]
  [m:228]しかしまもなく神があなたの中で目覚めてくるでしょう。[m:228]


L どうやって私は家族の者を助けることができるでしょうか。


* あなたは大勢の家族を持っています。
  神があなたを通して助けるでしょう。
  信頼しなさい。


L 毎朝、背中と首に痛みを感じるのは、なぜなのでしょう。


【望まれぬ末っ子として生まれたリリは、生まれたときから家族に抑圧されてきました。今、天使によって’真の家族’、人類がすべて家族であることに気づかされました。】


* あなたは「無価値な者」の前で頭を垂れることを余儀なくされました。
  「神」-「価値のある」唯一の方ー の前で頭を垂れるなら、
  あなたは、再び背を真っ直ぐにすることができるでしょう。


L どの様な肉体的病気にも精神的原因はあるのですか。


* 木は果実をつけます。良い木はおいしい果実をつけます。
  物質は良くも悪くもありません。
  それは本質的に不活性だからです。

  [m:228]あなたの背中の痛みは、あたなの背中に根本的原因があるのでありま  せん。[m:228]

  さあ、次は私が質問をする番です。
  最近、どのようなことに幸せを感じました。


L 私の夢、街で良い日に、そして何にましても、あなたにです。


* [m:228]歓びの中だけ、私はいます。[m:228]
  神からの祝福はあらんことを!


(了)

真の感情は不動     1943年8月27日(金)

【ついに、歓びの中で待ちわびた週が巡ってきました!】


* 共に感謝を捧げましょう。


【輝くような微笑みを浮かべて】


* 今日は楽にここにいられます。


【ハンナが後に私に語ったことによると、一番最初の対話の間、私の師が降下して、我々のこの濃密な待機に身を置くことが、どれほど難しいことだったかを、彼女はしばしば感じ取っていたということでした。今、私の歓びがそれをずっとたやすくしたのです。近くにあるコップの水を指差しながら・・・・】


* 水は私をあたなに近づけます。
 「水」が私にすることを・・・「火」があなたにします。


【私が喜びの中で燃えあがれば燃えあがるほど、私は天使に近づきます。しかしそれに応じて、天使の火は私が耐えられるように、水で弱められなければなりません。そのことを私は理解しました。】


* 私に聞きたいことは何ですが。


G 愛する人に触れるとき、フォースが目を通してではなく、両手を通して流れるのをしばしば感じとるのですが、それはなぜなのでしょう。


* そのことについて説明しましょう。
  あなたは下から上に向かって努力をしています。


【手で円錐形を作る。】


* あなたはこういう形に造られています。
  下方が強く・・・
  頂点の方にいくにつれてどんどん細くなるように。
  物質は不活性なものです。
  それを高めることがあたなの仕事です。


【目を指しながら・・・】


* 物質と霊はここで出会います。
  物質はこのレベルまで高める必要があります。
  なぜならここで物質は発火し、目を通してその光と熱が放射されるからで   す。


【喉を指しながら・・・】


* しかしここで、その上昇のフォースが感情によってブロックされ、
  そのフォースは水となって元の場所へ逆流してしまいます。
  喉から目にかけて、
  物質はますます精妙になっていきますが、それでも依然物質のままです。
  通り道をきれいに空にしておきなさい!


【沈黙】


G まだ適切なときに行動を起こせないのですが。


* なされるべきときには声があります。
  あなたはそれを聞く耳があります。目と閉じなさい!


【私がそれに従うと、耳を通してフォースが流れ込むのを感じました。】


* 今から、あなたはもっとよく聞こえるようになるでしょう。質問しなさい。


G 私は十分に愛せないことに苦しんでいます。


* なせだか分かりますか。


G 絵を描けなかったからかもしれません。


* あなたが絵を描けなかったのは、「愛すること」ができなかったからです。
  [m:228]あらゆる誠の行いは愛から沸き起こります。[m:228]
  心に留めておきなさい! ’名のないもの’があなたを迷わせました。


【何のことを言っているのか、私はすぐに気がつきました。昨日のこと、二人の若い学生がブダペストからブダリゲットまではるばるやって来て、突然私どもの玄関に現れたのです。私は次の対話に備えて、’森の中で天使のためにうたう’目的で、外出しようとしている矢先でした。しばらくためらいながら、私はその若い訪問客の相手をハンナにまかせて、外出してしまいました。しかし当然ながら歌うことができませんでした。すべては意味のないことのように思え、強烈に虚しい感情に襲われ、私の天使と接触することは全くできませんでした。】


* ’名のないもの’はあなたを迷わすために、「私の」姿さえとることができます。


【昨日の件で、自分が心ない振る舞いをしてしまったことが、明白になりました。私は真の内なる師と、偽りのものとの違いを感じ取ることができないという恐れに捕らわれました。】


* あなたはこの’名のないもの’が何であるか、ハートで認識できます。
なぜなら、その名は「空虚」だからです。


G 空虚や無意味さは罠であることを知ってはいますが、まだそれらに落ちいってしまいます。


* それが罠だと「分かる」瞬間では、もう遅すぎます。すでに通り過ぎています。止まるべき時に止まっていません。


【そのとき、私はこう気づきました。私の意識はいつも外側に向いているので、この’名のないもの’が私の中に忍び込んでも、それが私の外側にはっきり現れるまで気がつかない傾向にあるということです。しかし、注目を内側に向ければ、前もって危険性を予測でき、自分自身を守ることができるのです。】


* 質問しなさい。


G どうして目の中に燃えるような感覚を持つのでしょうか。


* あなたが泣いているからです。
生きているものはすべて、燃焼するために水を必要としています。
あなたの燃焼は始まっていますが・・・あなたはまだ泣いています。
それで水が不足するのです。


G 真の感情とそうでない感情の違いは何ですか。


* 真の感情は内部において「不動」です。
しかし、あなたは初めに「これ」を愛し・・・次に「あれ」を愛す・・・という具合です。


【波に動きを表すような仕草をして】


* 水は波になって動きます。

[m:228]真の感情は不動であり、
すべてのものを愛し・・・そして「輝き」ます。[m:228]


* あなたのしるしは[m:228]太陽[m:228]です。
太陽は不動であり、あらゆる所を照らします。
今語っている太陽は、あたなの目で見える太陽ではありません。
それも太陽ですが、イメージにすぎません。
話しなさい!


G 一瞬、自分の仕事をはっきりと感じられたのですが、次の瞬間ふたたびすべてがぼやけてしました。


* [m:228]この瞬間が永遠へと続きます。[m:228]
[m:228]始まりもなく終わりもありません。[m:228]
[m:228]「あなた」が揺れ動いているだけです。[m:228]
最善の努力を尽くしなさい!
私がいつもあなたの像をたずさえて、
それをコーラス隊に示します。


【ハンナは私の透明な像を見ました。それは私の天使がそれ以前の幾重にもなった透明な像に重ね焼きしたものです。そのため、週毎に私が経験するいかなる変化もはっきりと見て取れるのです。私の幾重にもなった像は、天使のコーラス隊が形成する大きな円錐形の中央に置かれ、すべての目が今その像に注がれます。非難も批判もなく、ただ、[m:228]「貫いてみる」[m:228]だけです。上からは、つまり円錐形の頂点からは、「神の凝視」が光っています。】


* 神の祝福はありますように!


【次の日、ハンナは私にこう説明しました。「あなたの感情そのものは、もちろんなくてはならないものです。しかしそれらの感情に、今までと違った新しい対処の仕方を見つける必要があることを、あなたは分かっているでしょう。もし上昇する感情が高まりきれず、抑え込まれてしまうなら、それらの感情は喉のところで詰まって、窒息させられてしまいます。それらの感情が目に至る道をそのまま自由に上昇すると、その感情の最初の力は弱められて涙になります。しかし感情が喉のレベルに辿り着いたとき、その感情を神のみもとに捧げるなら、その感情のフォースは光へと変容し上昇し、目を通して輝きを放つでしょう。」】


「多」 人数は希薄で 「少」 人数は神に近い     1943年9月3日(金) 

【今週はとてもつらい週で、私は自信をなくしていました。私達は長い間座って待っていました。私の師は私に接触するのに、今日は苦労しているとハンナは感じました。】


* 話しなさい。


G あなたが来て下さったことを神に感謝します。どうぞ真実の祈りを教えてください。私の気持ちが水の高さを超えられますように。


* その真実の祈りの別の名は「捧げる」こと。私はあたなに偉大な法則を説明しましょう。


[m:228]それぞれの小さな細胞が祈ります。
そしてすべての細胞の祈りがいっしょになって
真の感謝になります。[m:228]

これがわかりますか。


G 完全というわけには・・・。


* あなたにとって、自分自身を高めることが難しく、
私にとって、私自身を低くすることが難しいのです。


G (絶望して)そうあってほしくありません!あなたがもっと楽になるよう、できるだけ多くのことをしたいのです!


* 「多」を企ててはいけません!あなたの仕事は「少」なのです。
「少」は難しいのです。
「多」と「少」の違いは理解しなさい!
「多」は水っぽく、希薄です。

【下に流れるジェスチャー】

「多」人数は希薄です。
「少」人数のほうが神に近いのです。
そして神は「一つ」です。


【長い沈黙】


*あなたの心を高めなさい。今日はここにいるのが楽ではありません。


G 今週は前より少し多く愛すことができました。でもまだ私が切望しているものにはほど遠いのです。


* 月は太陽が照らす時のみ、輝きます。
しかしあなたは月ではありません。
輝くことを要求されるまで待ってはいけません!
[m:228]あなたの月は暗いのです。[m:228]


【私は心の目で、自らの光線をむさぼり食う太陽が見えました。このイメージの強烈な恐ろしさに耐えられませんでした。】


G なんて恐ろしいのでしょう!


【ハンナは肉体的なはっきりした理由もなく、心臓が刺すように痛むことがよくありました。彼女は自分が質問でできないことに、私は困惑していました。】


G 友人の痛みをどうしたらよいでしょう・・・。


【禁じるジェスチャーが私を遮りました。】


* あなたには信がまだないのですか?!
あなた方二人はこの仕事で結びつけられています。
個人、宿命、運命、でき事・・・は海の波の泡でしかありません。


【私は聞いたことに驚愕してしまい、口をつぐんでしまいました。】


* あなたには質問が2つ残っています。


G 太陽が私の印です。このことは分かっていますが、まだそれを生きていません。


* あなたはまだ耳だけで私の言葉を聞いています。


G 昨日どうして私は「あなたの為に歌うこと」ができなかったのでしょうか。


* それは、私があなたから遠くにいたからです。


G 私が悪かったからでしょうか。


* それは罪ではなく、試練でした。
私達がいつかは一つになる場所に、私はいました。
そこまでの距離があなたの仕事の大きさを示しています。
何も隠れているものはありません。私達には、あらゆるものが見えています。
どんな小さなことにおいても神の法則を敬いなさい!


【自分の仕事の大きさを悟って、私は自信をなくしました。】


* 喜びなさい!あなたにはそうしていい理由がそろっています。
すべてが試みです。
慰めてあげましょう。あなたは形をとり始めています。
私はいつもあなたと共にいます。

1943年9月3日(金) 深みへの鍵それは「仕事」 

【先週の対話に出られなかったリリは、問題を抱えており、落ち込んでいました。】


* あなたの重荷を下ろしなさい!


L 何のことでしょうか。


* 今週は大変でしたか。


L とても大変でした・・・。


* 重くのしかかるものはすべて重荷です。


L なぜこんなにひどく落ち込んでしまたのでしょうか。


*助ける者は深みに陥ります。

[m:228]深みへの鍵をあげましょう。[m:228]
[m:228]その名は仕事です。[m:228]

あなたは選ばれました。
あなたはいつも落ち込めますし、
いつもはい上げれます。
ただあなた次第です。
このことが分かっていますか。


L はい、分かっています。この恩寵(おんちょう)に対し、神に感謝します。


【祈りに満ちた緊迫した沈黙が続きました。驚きと共に、私は言葉の力を発見しました。リリが’神’と言う事場を発音するとすぐに、彼女の天使は深い崇敬の念に満たされ、同時にリリも全く自然に天使と同じように崇敬に満たされました。】


* あなたの一つひとつの考え、祈り、行動をあなたに伝えるのは私です。
これを忘れてはいけません!
あなたが行動するとき、私はいつも傍(かたわ)らにいます。

[m:228]あなたの行動の一つひとつは、
あなたが私の代わりに行っているのです。
気をつけなさい!私の姿を損なってはいけません![m:228]

私達を引き離す壁が一つだけあります。
私はそれを’騙すもの’と呼んでいます。
それは、あなたの’偽りの自分’です。
鍵を忘れてはいけません!

[m:228]あなたが私と行動するなら、
あなたの行動の一つひとつに私がいます。[m:228]

多くの試練が待っています。
私はいつもあなたと共にいます。


1943年9月10日(金) 正しい行動は時間を超えて・無時間について

(今日私たちは皆とても幸せでした。ヨゼフが初めて私たちの対話に参加し、黙って対話を聞いていました。彼は私たちの記録を読み、それらが本当の糧になると感じたのです。)


ー 神の名において、私は待っています。


G 昨夜の夢をありがとうございました。それから学ぶことができましたが、まだ『無時間』ということがわかりません。


ー あなたが知りたいのは何ですか。


G あなたから無時間について既にお聞きしているので、今までに分かっているべきなのですが。


ー 『まだ』も『既に』も時間です。
  私はあなたに教えていますが、「まだ」あなたにはわかっていません。
  そのことが私たちを隔てています。

G どのようにすればこの距離に橋を架けることができるでしょうか。


ー [m:228]中央にいることによって。
  [m:228]正しい時の行動は
  [m:228]時間を超えた行動です。

  そこだけに私はいます。

  そこでは、あなたは頭ではなく心で理解するでしょう。
  分かりますか。


G (大いに喜んで)はい、わかりました!


ー 「今」あなたは心で聞きました。
  無時間と言うのは今のことです。あなたは「正しい時間」に私を待っていました。


(リリのほうを向いて)


ー 『助ける者』を祝福します。


(この祝福で私は喜びで満たされました。)


ー あなたの喜びは、私はここにいることを容易にします。質問しなさい!


(私は最近心の中で強烈な青い光を見ていました。)


G 青い光はなんですか。


(突然、感じる身振り。私はこの強烈な青い光の中で生きることができる時まで、この質問はしてはいけないと感じました。)


G あなたがここにいてくださって、とても幸せです。


ー [m:228]限りのない恩恵に感謝しましょう。


(沈黙)


ー あなたに教えましょう。あなたの印は太陽です。
  目を閉じなさい!


(私はそうしました。)


ー あなたは太陽が見えますか。


G いいえ。


ー 太陽を想像してご覧なさい!それで十分です。
  今は見えますか。


(目が眩むほど輝いている荘厳な太陽を想像しようとしました。私の師は私の目の前に円を描きました。)


ー さあ、太陽が見えますか。


(目を閉じたまま、探るように目を回した時、私の顔はこわばってしまいました。)


ー あなたは必要以上に、「見たい」と思っています。


(新しい円を描きながら・・・)


ー さあ今度は・・・太陽が見えますか。


(心の中に、雲一つない太陽が現れるのが見えました。)


G はい。


ー よろしい。その像ははっきりしていますか。


(太陽の像は不安定に揺れました。)


G まだです。


ー あたなはまだ強く望んでいます。はっきりとしたら私に言いなさい。


(像がはっきりとして来ましたが、私は落ち着かず、重苦しく感じました。)


ー 落ち着きなさい!


(三番目の円を描いて・・・)


ー さあ今度はどうですか。


(太陽だけに集中し、他には何も見えませんでした。)


ー 像がはっきりしたら、目を開けなさい!

  [m:228]感じたり、望んだり、要求するのは一時的なものです。
  [m:228]それらの終焉があなたの道の目標です。


(太陽の像は今や完全に明確になり、それから次第に消えてゆきました。)


ー 今あなたは到達しました。


(私は目を開きました。)


ー 気をつけなさい!あなたはもう滑りだしています。


(私自身がより濃密は層に沈み込むのを感じたとき、やっと自分がそれまでいた所がわかりました。)


G はい、わたしは滑っています。


ー いずれわかるでしょう。
  あなたと私の双方にとって、今はまだ難しいのです。


(私はほんの短い一瞬、今までには知らなかった強烈な命に到達したことを、直感的に悟りました。しかしまだ十分に覚醒していない感覚では、それをはっきりと認識することはできませんでした。したがって、私には絶対的な空虚感だけが残されました。このことは、その状態が当たり前になるある状態に、初めて達したということなのでしょうか。ハンナはあとで、私がいくつもの巽なる層の中にいるのが見えたと言いました。その一番下の幾つかの層は非常に濃密で、その上には、もっと明るい幾つかの層があり、一番上には半透明の層があると説明しました。彼女は更に、「普通あなたは感情や思考のこれらの層の中で、上がったり下がったりしています。しかしあなたが一番上の層より更に上に行くのに成功したとき、あなたは無時間に中にいます。その瞬間が永遠なのです」と付け加えました。)

(沈黙)

(私の師は身振りで水を要求したので、私はハンナにコップを渡しました。彼女は水を飲むと重くなり、私の天使の降下を容易にしました。)


ー 水はなんと重いのでしょう!質問がありました。


G 私はどような点まで「異教徒」なのでしょうか。


ー あらゆる点で異教徒でいなさい。
  それらがあらゆるものの根っこだからです。
  あなたは今花を咲かせるべきですが、根がなければ花は咲きません。
  あなたは間違いを犯しています。
  そこ、つまりあなたが感じていないところは、あなたが異教徒でないところです。
  そこではあなたは「腐って」います。
  それを捨て去りなさい!


(私が感じないところ組織が死んでいるとわかりました。後でハンナは「騙す者」は無感覚の中にいると言いました。)


ー あなた方皆に言います!秘密のドアに気をつけなさい!
  そこに「敵」が潜んでいます。
  今日「話す者」は「騙す者」の犠牲になるところでした。
  そこでは、私たちはあなた方を「助ける」ことができません。「警告する」ことしかできません。
  別の質問がありますか。


G あらゆる行動で神を讃えたいのです!どうしたら絶えずそれができるでしょうか。


ー 今日あなたは、「絶えず」同じ質問をしています。
  「絶えず」は、まだ時間です。
  神を讃えることほど美しいことはありません。
  さあ、神を讃えましょう!


1943年 9月17日 金曜日13 ギッタとの対話   新しい鐘が鳴るとき・青い水の意味

(私達は静かに座って、私の内なる師が来られるのを待っていました。外では、村の教会の鐘が鳴り始めました。)

― 注意深く聞きなさい!
この鐘の響きは準備のために鳴らされています。
新しい鐘が鳴らされるでしょう。
「あなた」がその鐘なのですが、
あなたはまだ古いやり方で鳴ろうとしています。
暗い-明るい、 悪い-良い、 冷たい-温かい、と。

(これらの言葉には前と後ろに揺れる身振りが伴いました。)

― これは耳だけに語っています。
新しい鐘はまだ響くことができません。
古い鐘がまだ揺れているからです。
その揺れが止まるとき、
「その時」新しい鐘が響き渡るでしょう。


(これらの言葉に深く感動して、涙が溢れてきました。)


― 古い鐘はまだ揺れていますが、
これはミサの「始まり」です。


(長い沈黙。水を要求する身振りに応えて、私は喜んでそれを差し出しました。ハンナが飲んだ後)


― さあ、「あなた」も飲みなさい!


(驚いて私は従いました。私の天使の目を通して、ハンナには水に青い光が映っているのが見えました。私が水を飲んだとき、彼女は青い光が私の体を通って最も細い血管にまで流れ込んでいるような印象を持ちました。)


― 心が頑なになっているときや、
心の中で何かが遮られているとき、
この水を思い出しなさい。
それはあらゆるものを溶かします。それを感じますか。


(私はすばらしい気持ちになりました。これは神の恩寵に違いありません!)


― あなたは私に「下」からの水を与えてくれました。
私はあなたに「上」からの水をあげましょう。
渇いているすべての人にあげなさい。
そうすると「上」からの水がいつも流れるでしょう。
あなたが与える水の一滴一滴は、すべて神へ捧げられます。

私はあなたに答えるために来ました...。


(私は青い水のこの体験にまだ圧倒されていました。そして尋ねようと計画していた質問のすべてはその重要性を失いました。)


G たった今起きたことで、私の質問にはもう答えていただきました。


― あなたにはまだ3つ質問があります。


G 最近の夢の中のヴェールの意味は何ですか。


― ヴェールはゆっくり消えていきます。
それは今までのもの、過去の子供です。
あなたの夢は過去と未来で織られていましたが、
どちらも重要ではありません。

今大切なのは「現在」だけです。
他のすべてのことは、
海面の小さな波にすぎません。

G なぜ、私はいつも不安定なのでしょうか。

― 神だけが唯一の確信です。
あなたがこれを常に忘れなければ、
あなたの中のどのような不安も確信に変わります。

G 私をあなたから隔てているものの中で、私の最も醜いものはなんですか。
(私の目と目の間の皺を指す急な身振り)

G この皺? 意志ですか?

― 強いることです。

G なぜ、私は自分に強いるのでしょうか。

― あなたがまだ古い着物を愛しているからです。
一度、卵の殻が壊れると、
もはや何の役にも立ちません。
水を忘れてはいけません!
それはあなたの中の固く硬直したものをすべて溶かします。
(リリの方を向いて)
― 質問がありますか。
L 右手と左手の違いはなんですか。

― 右も左もありません。
行動するのは手でなくてハートだからです。
それは「一なるもの」です。
ハートが行動しないそのときには、
両手がとり残されます。
私達はあなた方に満足しています。
天はあなた方と共にいます!

1943年9月17日 金曜日 13  リリとの対話 支えに寄りかかるな・種を蒔く人・障害の真の意味


― 共に喜びましょう!

L 熱心に何かを始めてもすぐに止めてしまうのは、なぜでしょう。

―長距離競技では、
良い走者は始めから速くは走りません。
走者は力を集中させますが、
その集中力はスタートからすぐには現れません。
何事も始めは集中です。発散ではありません。
卵にどのような微少な穴があっても、鳥は生まれません。

L どのようにしたら、卵のこの穴を察知できますか。

― 理解するのは難しいですが、説明しましょう。
問題は「穴」ではなく・・・時間です。
穴は未熟で成長していないものだけに害を与えます。
(沈黙)


― 注意して聞きなさい。種を蒔く人が種を蒔きます。
あなたは‘助ける者’です。
あなたは種を「2つ」に割ってはいけません。
それを「一粒のまま」深く埋めなさい。
そうすればそれは熟して
非常に多くの実をつけるでしょう。
「それ」をあなたは分配することができます。

しかし種は地中に深く...深く埋めなさい。
そして非常に長い間、土でそれを覆っておきなさい。
あなたは、「今すぐ」種を分配しようと待ちきれないでいます。
これは間違いです。
あなたが生まれてきたこの大地のように我慢強くありなさい。
そうすればあなたは非常に多くの実をもたらすでしょう。

(沈黙)

― あなたに教えましょう。
仕事をするときは、調和に注意を払いなさい!

L 私自身の調和にですか。

― いいえ、あなたの生徒の多くはみんな一緒にいますが、
互いに属しているわけではありません。
しかしすべての生徒はあなたに属しています。
彼らを整えなさい!頭でではなく、
ハートででもなく・・・謙虚さで整えなさい。
神がすべてを整えて下さいます。



L 都会にいるときと、田舎の自然の中にいるときでは、なぜこのように違う感情を持つのですか。

― 生きているものすべてに、2つのフォースが宿っています。
命のフォースと死のフォースです。
一つは建設し、他方は破壊します。
あなたは創造の中の一つの創造物であるだけではありません。
あなたもまた創造し破壊します。
他のすべてのもの以上に「あなた自身」をです。

L 創造するのがとても遅いように感じますが...。

― あなたが完全に仕事を神に委ねるなら、
遅いとは感じないでしょう。

L いつも私を妨げているのは何でしょう。

― いつもそうだというわけではありません!
あなたに何も妨げるものがないなら、
そのことにこそ気をつけなさい!
あなたが「一度」経験したことは、「いつでも」できます。
心配してはいけません!妨げるものは、
また強めるものでもあります。
障害が大きければ大きいほど、
あなたは自分の力をますます信頼するようになります。
障害の大きさは罰ではなく、信頼(の証)です。

(我々全員に対して)

― 注意しなさい!
どのように深くても「道」でない深淵はありません。
どのように高くても「道」でない崖はありません。
どんなに曲がりくねっていても「道」でない迷路はありません。
あなた方が恐怖や恐れに惑わされませんように!
あなたが信を持っているなら、水の上だけでなく
何もないところ、暗い虚空の上も歩くことができます。
恐れてはなりません!そして次のことに注意しなさい。
決して支えを求めて、寄りかかってはいけません!
最も確実な支えのように見えるものが、
最も暗い虚無になります。
支えを掴まないように。
さもないとあなた自身が虚無になってしまいます。


決して裏切らない支えが一つだけあります。
「唯一なるもの」


なんとすばらしいのでしょう。
虚無の上にあなたが刻む一歩一歩が
「花咲く島」になるでしょう。


その上に他の人々は足を踏み出すことができます。
しかし、その道に古いものを持っていってはいけません!

虚無は虚無を引きつけます。

あなたの道を裸のままにしておきなさい。
これまでに見たことがない新しい装いがあなたを待っています。

(リリへ)
― 同じようにあなたの仕事の古いものを投げ捨てなさい!
完全に新しいものを求めなさい!
裸であることを恐れてはいけません。
あなたが古いものを取り除かないと、
新しい装いを身につけることはできません。
神は野の百合を装われます。
あなたが信を持つとき、
どうして神があなたに新しい装いをさせずにおきましょうか。



L いかに古いものが私を邪魔しているか感じますが、まだ新しいものがはっきりと見えません。

― 見るのではありません。信を持ちなさい!
初めてするときのように、仕事を始めなさい!

L ただそれができさえしたら...。

(リリを祝福する印)
― あなたにはできます。
‘話す者’は疲れています。
彼女は難しい仕事をしましたから。最後の質問をしなさい。

L 自分を進歩させるには、どこから始めたらよいでしょう。

― 私がこれからあなたに言うことは、奇妙に聞こえるかもしれませんが...。
化粧をしてはいけません!
本当の色がいつも与えられます。

(リリは疲れると顔の青さを隠すために、頬に紅を塗っていました。)


― 化粧は隠します。授業中に疲れても、
恥じてはいけません。そうすれば疲れは消えます。
決して化粧をしてはいけません。
本当の色はいつもあなたに与えられるからです!
何も隠すことはできません。あらゆるものが明るみに出されます。

1943年9月24日 金曜日14.ギッタとの対話  唯一の目覚めは神の中に


― 神に挨拶をしましょう!
喜んであなたの話を聞きましょう。
私はハンナのことが心配でした。彼女が最近担っている荷は
極めて重く、全世界の悲惨さを敏感に感じていました。

― 心配してはいけません!
‘話す者’は今は気持ちが軽くなっています。
質問を持ってきましたか。

G はい、本当の謙遜とは、どのようなことですか。

― それはたやすく見分ることができます。
頭を下げても
気持ちが高揚しているなら、
これが「本当の謙遜」です。
頭を下げて
卑下した気持ちにになるなら、
これは「嘘の謙遜」です。

このようにしてあなたはそれを見分けることができます。
私と一緒にいるときは、いつも胸を張っていなさい。
私が頭を下げるときだけ、あなたも頭を下げなさい。
あなたは私の正確な写し絵です。ただ、より濃密です。
分りますか。

G (喜んで)はい!私はあらゆる点であなたと同じように・・・
あなたの正確な反映になりたいと思います。

― あなたは既にその通りになっています。
まだそれに気がついていないだけです。
はじめは、一つひとつ目を覚まさなければなりません。
まず、あなたの細胞のどれもが目覚めなければなりません。
あなたがまだ目覚めていないのはどこだと感じますか。

G 私が無感覚なところ、感じないところですか...。

― それはどこですか。

(私は直ぐに心臓を指しました。)

― 注意しなさい!話す前に目を覚ましなさい。!

G それでは、ハートではないのですね...。

― それなら、どこでしょう。これは難しいです。
眠ているところがどこか感じられないなら、
目覚めることが難しいのは当然です。
どこか教えましょうか。

G はい、どうぞ教えてください!

(目と目の間、額の真ん中を指して)

― あなたは全く間違っていました!

G 私のここは完全に眠っています。どのようにしたら目覚めますか。

― 夢を見るのをやめるときだけ、目を覚ますことができます。
夢に気を取られている限り、
もっと深くそれに落ち込みます。
しかし目覚める人は、“それは本当ではない”と自分に言い、
そして目覚めます。
夢は目覚めている世界にとてもよく似ています。
騙されてしまうほど似ています。あなた方は皆夢を見ています。
「話す者」は今日深く夢を見ました。
これであなた方が皆、どの程度眠っているかわかるでしょう。

(これはハンナの大変な一日への言及でした。しかしこれは同時に、誕生から死までの私達の毎日の生活について述べているとも感じられました。)

― 神への一歩一歩が目覚めです。
あなたの存在だけではなく、
あらゆる存在は夢に過ぎません。
より明るくなること...もっと啓発されることさえ...
まだ夢に過ぎません。
唯一の目覚めは神の中にあります。
私はあなたに宣言します。

「一なるものの光」がもっとも深い暗闇に差し込むとき、
そのときこそ、救済があるでしょう。
私達は皆、喜びと感謝をもって救済の仕事を行います。
感謝をもって。
あなたは‘夢想者’から‘覚醒者’へと変容します。

あなたの目標は、あなたを見る人誰もが
目覚めるその水準へ己を引き上げることです。

(丁度私達が朝、太陽で目覚めるように、他の人が私を見て自然に目覚める程の内面の輝きに、私は到達しなければならないということが分かりました。)

― あなたの質問を待っています。

(私は額の真ん中に触りました。)
G なぜ、ここがまだ眠っているのですか。とても興味があって、もっとお聞きしたいのです。

― 夢のイメージについて考えなさい!それらは必要ですか。

G いいえ...。でなければ試練としては必要かもしれませんが、
はっきりとは分かりません。

― 私は眠ているときの、普通の夢のことを言っています。

G 私はいつも夢を見るわけではありませんから、それらは必要ないに違いありません。

(非常に厳しく)
― あなたは何か‘不必要な’ものがあると思いますか。
それに‘なぜ’という言葉を忘れなさい。
この種の質問には決して答えません。
‘なぜ’という言葉を避けて、
あなたの仕事を成し遂げなさい。
いつも‘なぜ’という言葉なしに!

誠の謙虚さがあなたにあるなら、今頭を下げなさい。


(その教えに感謝して、私は頭を下げました。すると私の心は高揚しました。)


― あなたの地上の夢に表れるイメージや、あなたの存在のイメージは、
隠れた意味を覆っている単なる包装に過ぎません。
目覚めは夢の内側にだけ見いだされ、
その外側にはありません。
あなたが目覚めないのは、こうした理由です。

(私は日常生活を完全に体験する中で、目覚めを追求していなかったことを悟りました。)

― どの夢も何かを包んでいる包装です。
...あなたはまだそのことが分っていません。

(水を要求する身振り)


― これは私にとって‘夢の飲み物’です。
すべてがなんと素晴らしいのでしょう!
測り知れないほど隠されていますが、
同時に透き通るほど明らかです。
私にとって明らかなことがあなたには隠されています。
あなたにとって明らかなことが彼らには隠されています。


(‘彼ら’という言葉と共に、大勢のまだ眠っている人間を示す下向きの身振りがなされました。)

― 神にとってだけあらゆることが明らかです。
私に隠されていることでさえ明らかです。
すべてがなんと素晴らしいことでしょう!


(沈黙)

― 夢の中では上は下、そして重いは軽いのです。
‘話す者’は今日上にいましたが、
夢を見ているので自分は下にいると信じていました。
あなたは下にいるとき、気分が爽やかです。
上にあっても、気分が爽やかであることが、あなたの目標です。
重量や重みのせいで、
上にいてなおも気分がよいことはまだ難しいのです。

(沈黙)

― 私は今‘助ける者’へ話をしています。
あなたの企画は良いスタートを切りました。


(今週リリは彼女の授業で逆立ちの運動を導入しました。)


― 誤りは習慣、慣れたことの中に隠れています。
逆に不慣れなことの中で、それは明らかにされます。
あらゆる物を逆にしなさい!常にです!
あなた自身においてもです!習慣は死、隠すものであり、
騙す者は隠れた敵です。
誤りは習慣や、鈍感や、虚無の中に入り込みます。
騙す者は隠れているときだけ、力を持っています。
他の誰もが騙す者より強いからです。
欺瞞にはたった一つの支えがあります。
嘘、いいかげんさ、隠すこと。
神もまだ隠されています。
しかしある日、見えるようになります。
時間が来ました。あなたは何か伝えたいことがありますか。

G 感謝を送ります。

― 私がそれを届けましょう。天があなたと共にありますように!


1943年9月24日 金曜日 14.リリとの対話   新しいものはいつも不確か

(今日はリリの誕生日です。)

― 誕生日を迎えたあなたに挨拶を送ります。
あなたは本当に新しく生まれました。
あなたの理解の程度はまだ深くありませんが、
私はあなたを見守っています。

L 私が従うべき「命令」を頂けますか。自分で決心したことも、弱くて
やりとおすことができません。

― 幼い子供というのはまだ弱いのです。
子供が元気なときは、「命令されず」に食べます。
「命令されず」に微笑みます。
微笑があなたの仕事です。
あなたは「命令なし」に微笑むことができます!
神があなたに栄養を送り、
私がそれをあなたにもたらします。他のすべてのことは余計です。
なぜ、あなたは命令が必要だと思うのですか。

L 命令がいつも私の中にあって、私を神に導いてくれるようにです。

― 神...と命令ですか?
神は絶えず与え、決して命令しません。
神の力は無限だからです。
ただ大衆が命令を必要とします。
しかしあなたは自由です。
あなたは受け入れることも、拒絶することもできます。
身を高めることも、低めることもできます。
それはすべて「ただ」あなた次第です。
あなたは人を殺すことができますか。

L 殺せないと思います...。

― それなのに、なぜ「殺すなかれ」という戒律が必要でしょうか。
あなた自身を信じなさい!
信をなくしてはいけません!

L 長い間私が自殺したかったのは、そういう訳なのですね。

― しかしあなたは自殺しませんでした。
それはあなたに仕事があるからです。
あなたはまだ不安ですか。



L いいえ!

― いいですか、あなたを見守っているのは私だけではありません。
暗闇でさまよう多くの人々の祈りがあなたを見守っています。
あなたが彼らにとって唯一の救いの道だからです。
彼らは大変あなたの助けを必要としています。
そして彼らは私よりずっとよくあなたを見ています。



(リリは、自分が暗闇から出るために辿る一歩一歩は、他の人々のためでもあることを知りました。)

― あなたは私にとって大切な人です! 質問しなさい。

L 私の印について知りたいことがあります。

― 何を知りたいのですか。

L 印についてもっと分かれば、たぶんもっと人の助けになると思います。

(神の印 あなたの印合わされた2つの印:啓示)

― あなたの印は神の印の鏡像です。
それでは、このように手を胸に当てて
祈りなさい。
するとあなたの印の上に、神の印が現れます。

(この祈りの身振りをするやいなや、ハンナの全存在が神に奉仕するものとなりました。そして彼女の顔には威厳とおごそかな美しさが浮かびました。)

― 質問しなさい、親愛なる人よ!

L 自分自身に確信がもてません。学年の始めには非常に不安です。

― あなたが不安であることを神に感謝します。
不確かさは唯一の確かさを含んでいます。
確かだと見えるものは死です。
新しいものはいつも不確かです。

L 授業で新しいことをめったに試しません...。

― 試すのはあなたではありません。
あなたが、試されるのです。
それで十分です。

(この対話は人間と神のフォースの間に持続する意識的な関係を確立する試みなのだろうかと、自問しました。)


― あなたは自分のどこが不適格だと感じますか。

L 仕事で十分新しさを味わっていません...。

― そもそも一体、あなたは新しさを感じるのですか。

L いつも、もっと多くを期待します...。

― 新しさを量ることができるでしょうか。
新しいものは、どんなに小さい粒子であっても、
あらゆる古いものに比べ、より大きいのです。

その粒子の重さを量ることはできません。
そのごく小さな新しい粒子が何を意味しているか、
ハートの中で理解することができますか。
それはあらゆる所で、あらゆるものを変え、
古いものの味を取り去ります。
古いものはあなたにとって耐えられないものになります。

このごく小さな新しい粒子は、種として芽を出し、
あなたの中で神の王国を創るでしょう。

種を迎える土壌は祝福され、
その実も祝福されます!
あなたは心の中でまだ疑っていますか。

L いいえ!

― それは良かった。

L ただそれが続きさえすれば!

― 種は壊れません。それは確かです。
(短い沈黙の後、私の方を向いて...)



― あなたの夢の中のヴェールが何を意味しているのか分かリますか。
古い夢のヴェールはもはや必要ありません。

(最初に私を、そしてその後ヨゼフを指して...)



― あなたにとってヴェールであったものは、
‘息子’にとっては壁でした。
人間が自分自身と創造主との間に建てた古い壁です。

(ヨゼフは若い時、唯物主義者でした。)

― しかし古い壁が崩れる時が来ました。
乾燥し固くなった壁は地面に引き倒されます。
(ヨゼフの仕事を指して...)


― 彼、‘建てる者’は新しい壁を構築します。

(水を要求する身振りがあり、リリが運んで来ました。)



― 私は水を「求め」ました。「命令」したのではありません。
それでも、あなたはいとも簡単に
水を持って来たではありませんか。
私の要求を聞きなさい!
それがあなたの中の隠れた力を開花させます。
そしてあらゆることが容易になります。
あなたは山も石鹸の泡のように、
易々と持ち上げ移動させるでしょう。

L それが成し遂げられたら、なんて素晴らしいことでしょう!

― 私は真理を語っています。茶碗はのどが渇いている人のために、
いつも満たされます。
水は茶碗のために存在するのではありません。
それはのどが渇いている人のためにあります。
私は「命令」でここにいるのではありません。
あなた方の要請があったから、私はここにいます。
神は私が奉仕するのを許し、私は喜んで奉仕します。

ー 質問していいですよ。

L 男と女の関係はまったく面倒なときがしばしばあります。

― あなたには「ただ一つ」の道しかありません。
「与えて受け取らないこと」です。
あなたが受け取ることができるのは、神からだけです。
他のすべての人に与えなさい!
あなたには必要なものすべてが与えられます。
不足を感じる限りは、
あなたは受け取りたいと思っているということです。
私の幼き奉仕者よ、そうではありませんか。



L なんと明確なのでしょう!


― 道からはずれてはいけません。
そうすればすべてが与えられます。
道がすべてだからです。
もう去ってもいいですか。

L (謙虚に)神の御心のままに!

― 私は、いつも道にいます。
そこでは私達は離れてはいけません。
私にも私の道があります。
それはあなたの道と同じです。
‘話す者’の力が尽きようとしています。
私達皆で感謝しましょう!

1943年10月1日 金曜日
15.ギッタとの対話 真に求める者に神の飲み物が与えられる


― あなた方と共にいるために、私がもう降りる必要がなくなるときが近づいています。


(これらの言葉は私を大きな喜びで満たしました。)


― あなたにとって道であるものは、私にとって重さです。
地上で重いもの、それは道です。
救済が重みを持ち上げ、
重みは存在しなくなります。
しかし私達が一緒でない限り、
その重みを持ち上げることができません。
あらゆる陶酔(エクスタシー)は重みのない状態への兆しです。
だから人はそれを求めるのです。
しかし、彼等は間違った方法でそれを求めます。
神の飲み物で陶酔を味わいなさい!
それがワインの象徴です。
それは神の血です。
徳や親切や善意も、
飲み物がなければ、ただの空虚な器です。
いやし難い渇きで神の飲み物を渇望しなさい。
神のみが救済をもたらします。
あなたの中に飲み物がなければ、
あなた方は何を与えることができるでしょう。
飲み物なしでは、あなた方は惨(みじ)めな粘土の器に過ぎません。
真に求める者に、
飲み物が与えられます。
その飲み物はあなたにとって重たいですか。


G いいえ。


― 運ぶのが難しいですか。


G いいえ。それは(私を)上へ持ち上げてくれます。


― 心しなさい!あらゆる陶酔はどのようなものでも
神への崇敬です。
より小さい陶酔はより大きな陶酔に包含され、
その中で生き続けます。何も失われません。
あなたの魂に疑いを持ってはいけません!
陶酔はあらゆるものの中で最も神聖なものです。


(長い沈黙の後)


G 過去について考えています。私のこれまでの恋愛関係は、価値のないものでした。


― ...なぜなら、それらは自分本位だったからです。
動物は利己的な理由ではつがいになりません。
しかし人間のこの本能は、
過剰な知性に汚染されてしまいました。
あなたは捧げなかったのです。


G この欠点をどのようにして正すことができますか。


― あなたは何から自由になりたいですか。


G 私の過去の重さからです。それは全く実りのないもので、恥ずかしいのです。


― 重さとは何ですか。


(この質問が発せられると、それまで価値があると思っていたものすべてが瞬時に反対のものに変わりました。私が軽蔑していたもの、忘れたかったもの、重圧となっていたものは、今やすべて最も素晴らしい宝物、私の道になりました。私は心から安堵して答えました。)


G 重さは道です。


― 多くの重さがありますが、道は一つしかありません。
あらゆる重さには名前があります。
しかし、道には名前がありません。
地上で重さを持たない人はどんな人でも、道を持っていません。

あなたが自分に引き受けたものが重さです。

重さがどれほど光に憧れているか、感じることができれば、
光がどれほど重さを希求しているか、理解することができれば、
そのときあなたは陶酔(エクスタシー)を味わうことでしょう。


(ハンナはこれらの言葉の激しさに、ほとんど耐えることができませんでした。)


― ‘話す者’は華奢な器です。
彼女はまだフォースに耐えることができません。


(水を長くしっかり飲んだ後)


― 私は降りてきました。あなたは私にとって大切な人です。
・・・質問しなさい!


G もう質問はありませんが、あなたの言葉を渇望しています。

― 私が伝える言葉は「私の」言葉ではありません。


G 先週あなたは私に‘伝えたいこと’があるかどうか訊きました。あなたが、感謝以外...つまり「お礼」以外の何かを私に期待していたと感じています。


― それぞれすべてのことに、時というものがあります。
太陽が昇るとき、大地は創造主に敬意を払います。
これが(私の)「伝えたいこと」です。
光があなたに届くとき、

したくても、したくなくても、
あなたも‘敬意を払う’でしょう。
私はあなたをテストしたのです。そして私は失望しませんでした。
私は種が良い土壌に蒔かれたことを知っています。
質問しなさい!


G 死の瞬間は、人生のどの瞬間よりも大切ですか。


― 「仕事を怠った」人々にとってだけです。
あなたはある特別の瞬間について、それが最後ではないことを、
どのようにして知ることができますか。
あなたが神と「一つである」なら、
死はありません。


あなたが持っているたくさんの質問のなかから、
あと2つ答えましょう。

(このかなり皮肉っぽい調子に、私は楽しくなりました。というのは、実際ポケットの中に注意深く準備した質問の長いリストを持っていたからです。)

G 私は簡単に嘘をつきます。そして本心ではない言葉を、口にすることがよくあります。


― 岩の崖を考えてごらんなさい。石にも多くの異なる層があります。
重い層が弱い層の上にあると...それは滑ります。
重みがかかり、滑り出し・・・さらに滑り続けます。
弱い層に注意を払いなさい!
真実でないことを決して話してはいけません!
これを心に刻みなさい!
嘘の影さえ避けなさい!
2つの重さが互いにつり合い支え合って、
大聖堂の基礎ができています。
もしそれらが滑れば...すべてが失われます。

言葉は光の担い手です。
真実の言葉には重さがあります。
嘘の言葉には重さがありません。
欺く者は掟違反を喜びますが、
それは‘あらゆる嘘の生みの親’を堂々と招き寄せるからです。
嘘は(結束を)解(ほど)き、破壊し、潰し、分裂させます。
壁を破壊するのは暴力ではなく、欺瞞です。
あなたにはもう一つ質問がありますね。


G 昨夜の夢はどんな意味がありますか。


― あなたの夢の教訓を解釈するのは、「あなた」です。
だから夢の中で、それがあなたに与えられるのです。

(私は思いがけない叱責に大変がっかりしました。これまで天使が夢の解釈をして下さったので、とても助かっていたのです。しかし今、私はかなりの期間、自分で積極的に意味を探すことを怠っていたことに気づかされました。「なぜ私が解釈しなければならないのだろう。どっちみち天使がもっと良い説明をしてくれるのだから」と考えていたのです。自分で考えることをなおざりにしたことが、師が助けを拒んだ理由だったと、疑う余地はありませんでした。)


15  リリとの対話  百の点とそこから伸びるロープの意味

― あなたが私に送る考えの一つひとつは
細い糸に似て、息のように軽いのですが、
あなたを地に引きつける千本のロープの力に対抗できるほど、
それは強いのです。
身を引き上げることはたいへん難しいことですが、
なんと必要なことでしょう!
千本のロープがあなたを地に引き寄せているとき、

腕を持ち上げることは大変難しいのです。

(腕を持ち上げる身振りは、ロープで邪魔され、腕を持ち上げることの困難さを表現していました。)


― 私の幼き奉仕者よ、注意を怠ってはいけません。
このことがあなたのすべての仕事の核心です。分かりますか。


L 完全には分りません。


― 何がはっきりしないのですか。


L これらのロープと戦うべきですか。


― あなたが百の点でできていると想像しなさい。
それぞれの点はロープで地に繋がっています。
百の点で!
しかし、そのそれぞれの点から、光線も神へ昇っています。
「道」を忘れた人々はロープだけ感じ、
愚かにもそれらから自由になりたがります。
彼らはロープを受け入れません。
受け入れられない点は
どれも神から切り離されたところです。


百の点が重たければ、そのときはすべて順調です。
それらに重さがなくなれば、
それは道からさまよい出た‘外の暗闇’です。
あなたの仕事は百の点を神と繋げることです。
九十九では十分ではありません。

空洞になっている切り株は軽く、
種のない果物も、乾燥したアザミも軽いです。
しかし実をたわわにつけた果樹は重く、
枝はどれも大地に向かってたわんでいますが、


枝が担う実りは甘く、軽やかです。
あなたが護る人々に重さの意味を教えなさい。
そうすれば彼等は再び道を見つけるでしょう。

(上から下への垂直な身振り、次にその反対の身振り)


― 下に引っ張るフォースの線は、
持ち上げるフォースの線と同じです。
ただ方向が違うだけです。
重さと... (下向への身振り)
そして信は...(上向への身振り)一つで、同じです。
そしてこれは無です。

(激しく動く波のような水平な身振りは、無意味な感情を暗示していました。)

L 月の満ち欠けは、私達の行動に影響を与えますか。


― 人間は、被創造世界の心髄です。
人間の半分、損なわれていない半分は、
創造物以上のものです。
いつの日か、すべてのフォースが「あなたに仕える」でしょう。
しかしそのときまで「あなたが、そのフォースに仕えるのです」。
これが分れば、
あなたは自分がいかに遠くまで来たか、推し量ることができます。
鎌のように細かった月が、満ちてきますが、
あなたはそれと一緒に満ちることはありません。
あなたの指の爪は伸びますが、
あなたはそれと一緒に成長しません。
神の前では月は爪同様小さいのです。
すぐにあなたは分ります。

あなたが信を持っていれば、
月の力(パワー)が小さくなるにつれてあなたの荷は軽くなり、
月のフォースが増していくにつれて、あなたの強さはみなぎります。


(短い沈黙の後、リリの天使は再び重さの話題を口にしました。)


― 重さが気になるとしたら、「そこに」誤りが「あります」。
百の点それぞれは、その能力の限界まで重さに耐えねばなりません。


L 今の状況の重圧が私を圧迫します。


― ちょうど月の場合と同じです。その重圧を「利用しなさい」。
あなたがその重圧に「逆らわないで一緒に」働くならば、
それは素晴らしい同盟者になります。
「重圧に押されなさい」。
そうすればあなたはその重圧を征服することができます。
その圧力はあなたを地面までしか押しつけられません。
それ以上はできません。
重圧が、重さの正しい配分を見つける手助けとなるでしょう。
百の点がそれぞれ等しく耐えるなら、
そのとき、圧力はあなたにそれ以上影響を与えません。


これを試しなさい。そうすれば分るでしょう!
人間はなんと愚かなのでしょう!
自分の国民と戦う王のように!
しかし「彼」(イエス)は言われました。「汝の敵を愛せ!」と。


愛さなければ、あらゆるフォースは敵になります。
敵を知らなければ、愛することはできません。
敵と一つになりなさい。
すると敵はいなくなります。


L めったに謙虚な気持ちになれず、苦しんでいます。

― どうしてそうなれないのですか。


L 謙遜することを「忘れて」しまいます。


― しかし、分りませんか、それがもう答えです!
謙遜することを「練習しなさい」!
ただそれを考えなさい。
そうすればあなたはいつも謙虚でいられます!
何かを始めるときはいつでも、
神について考えなさい。
そうすれば神へ少し近づいたと感じます。

それが目標です。
立ち去るときが来ました。

16  ギッタとの対話   他の人のために荷を持ち上げる


(私達は黙って待ちました。言葉はまだ発せられませんでしたが、天使の臨在を感じたまさにそのとき、蚊がハンナの腕を刺しました。)

― ‘話す者’を助けなさい!腕を湿らせなさい!
私はまた戻ってきます!


(私はハンナの腕の手当てをしました。長い沈黙があり、ついに声が聞こえました。)


― 注意して聞きなさい。それは小さい生き物です。
それでもひどく人の心をかき乱します。
ですからどんな小さな間違いにも注意を払いなさい。
以前は良かったことが
これからは意味のないものになります。
喜びなさい!私達はあなたに多くを期待しています。
あなたの仕事は大きく、とても困難です!
あなたが上に送る歌が完全でありますように!
それを神のために歌うことを忘れてはなりません!
たくさん質問があるようですが、最初の質問は何ですか。


G どのような種類の重さを担うべきでしょうか。


― なんと愚かな幼いロバなのでしょう!
荷物がどれほど重たいのか、一体どのようにして分るのですか!
できる限り持ち上げなさい。「それ」が規準です。
あなたは他の多くの人の代わりに
荷を持ち上げなければなりません。
あなたはさらに多く持ち上げることができます。
その荷がどれほど重いかなど、
前もってどの様にして知ることができますか。
その重さを持ち上げることと、苦しみとは関係ありません。
あなたが他の人のために(荷を)持ち上げることは、
あなたを圧迫しません。
持ち上げることを「怠る」ことだけが、あなたを圧迫します。


G (ほっとして)ありがとうございます!


― 次の質問を待っています。


G 頻繁に私を飲み込む、身動きもできないほどの濃い霧から、どのようにしたら自分を守ることができますか。


― 太陽の力が弱まると
濃い霧、重い霧の層が地上に降りてきます。
神の前でいつも燃え、明るく炎を上げれば、
いったいどこに霧が涌いてくるでしょうか。
質問をしなさい!


G 私と他の人達との間に壁があるため、私は他の人達に対して無感覚になってしまいます。どうしたらその壁を取り壊すことができますか。


― 壁はあなたがあると思っている所にはありません。
あなたは「自分自身」に関して無感覚なのです。


G 私自身にですか。


― そうです、「あなた自身」にです!あらゆる道具が神聖です。


(再び霧が湧いて、聞いたことの意味が理解できませんでした。)


― 霧が覆っているのですか。


G はい、よくは分かりません。


― あなたは自分自身を破壊してしまいました!
あなたはまだ分らないのですか。


G 分っているつもりですが、どのようにしたら破壊した自分を正せますか。


― 他の人を護ることによって。
他に方法はありません。壁はあなたの中にあります。
あなたが自分の手でその壁を作りました。
その壁の後に身を置き、神から隠れました。
ほとんどの人がこのようにして身を隠します。
だから、あなたには為すべきことが沢山あります。
それはなんと恐ろしい牢獄でしょう!
いつかすべての牢獄が開かれるでしょう。
しかし自から閉じこもった牢獄は、開かれることはありません。
永遠の闇、見通せない恐ろしい闇!
光なしでいることは耐えられません。
牢獄の壁を取り壊すことに手を貸しなさい!
そこでは私達は助けることができません。

しかし、私に仕える者よ、「あなたにはできます」。
あなたは牢獄が何であるかを知っているからです。
燃えなさい!そうすれば天があなたの中に現れるでしょう。
あなたにとってすべてが可能になるでしょう。
強い人にとって、罪は教訓です。
弱い人にとって、罪は破滅です。
これらの言葉で、罪と罰の伝統的な解釈はその力を失い、胸の高鳴る責任感に圧倒される思いでした。誰にでも罪を乗り越えるフォースが与えられていると感じました。しかし、多くの人はそのフォースを掴み取る努力をしないのです。それは責任が伴うからです。


― 質問していいですよ!


G 自分を無理強いしているかどうか、すぐに分るには、どうしたらよいですか。


― 注意を努力にではなく、フォースに向けなさい!


G それはどうしたら可能ですか。


― フォースがあなたから流れ出ているとき、それを感じることができますか。


G はい。


― これは、本来フォースに備わった流れです。
それが止まったとき、あなたは自分を無理強いしています。


G そのフォースの流れは、なぜ止まるのですか。何が間違っているのですか。

― 間違いは一つしかありますせん。
神に背くことです。
あらゆる行動、あらゆる考えが、
神のみ前に開く花のようであるなら、
間違いは起こりません。


(この難しい課題を前に、力が萎えてしまいました。)


G それでは、完全に違った生き方を始めなければなりません!


― 「違った」生き方ではなく、「もっと良い」生き方を始めなさい!
「違った」生き方、「自分自身らしくない」生き方で進むと
たとえ急いでも、それ以上速くは進めません。
もっと質問がありますか。


G 私にはまだたくさん誤魔化しがありますが、どこにあるのでしょうか。


― あなたはどんな場面で、自分にフォースが与えられるのを感じますか。


G 私の活動の中にでしょうか、絵を描いている時でしょうか、あるいは、「真に」愛する時でしょうか・・・。
(私は力強く肯定する身振りに遮られました。)


― 真に愛するとき以外、すべてが神の前では誤魔化しで価値がありません!


G ...それでは私は全く価値がありません!


(大変厳しく)
― 判断してはいけません!
法則は水に対してと、喉が渇いている人に対してとは異なります。
水はいつでも水です。
しかし喉が渇いている人が
いつも渇いている状態というわけではありません。
水が凍ったら...喉が渇いている人はその渇きで死にます。
水が蒸発したら...喉が渇いている人はその渇きで死にます。
喉の渇きで人間は互いを殺し合いますが、
血は水ではありません。
人間はいっそう喉が渇きます。
「判断してはいけません」という厳しい訓戒から、私は自分が
水のようなものだということを理解しました。自分自身を過
小評価すると、水は凍ってしまいます。自分を過大評価する
と、水は蒸発してしまいます。判断せず中間の地点で生きると
き、渇きを癒す命の水が、自然に私を通って流れます。


― 心を開き、神を讃えましょう!
私は去ります。


16   リリとの対話   習慣は暗闇であり永遠の不誠実


(日が陰ってきました。私達は2つの対話の間の休憩時間に、スタンドの配置を替え、もっと快適な照明にしようと心を配っていると、突然明かりが消えました。再びそれをつけようとして立ち上がると、厳しい声が私を制止しました。)


― 私がそれを消しました!


(照明の美観に必要以上に照明に配慮し、リリの天使を待たせていたことは、なんと不適切であったか、私達はすぐに気づきました。)


― 明かりをつけなさい!


(私は一つ目の明かりのスイッチを入れ、2つ目に手を伸ばそうとしました。)


― それで十分です!測りしれない暗闇!
一つの動作で...、スイッチを入れることで...、
人間は明りを灯します。

(電球を指して)

― 神聖なフォースが、ガラスの牢獄の中に囚われ、
人間から夜の平安が取り上げられました。
気をつけなさい! 地上は、牢獄に覆われています!
しかし、あなたには鍵があります。あなたはどこに囚われていますか。


L 私の習慣の中にです。


― それがあなた「自身の」牢獄です。どういう点で習慣が重荷になるのですか。


L 習慣はいつも戻ってきてしまいます。


― 習慣が戻ってくるのではなく、単に「あなた」が捨てないだけです。
それはあなたの責任です。


L 私を悩ませていることが2つあります。新しいことを恐れることと、習慣にしがみつくことです。


― 永遠の真実は、「今にあります」。
習慣は真実ではありません。
習慣は暗闇、永遠の不真実です。
習慣の中では、私達は出会えません。
信じられそうなこと(もっともらしいこと)を、信じる必要はありません。


L 私の中にあるすべての障害から、どのようにしたら自由になれるでしょう。


― 障害はあなたの中にはありません。
障害とは「(やるべき)仕事」です。
あなたは他の人に要求することを、まず自分ですべてやりますか。


L 全部ではありません。


― あなたが自分の中にあると感じる障害は、(実は)あらゆるところにあります。
「真実の」道に障害はなく、
「誤った」道だけにあります。
あなたが「誤った」道を歩むときだけ、あなたと私の間に障害が現れます。


(沈黙)


L 戦争の惨事に対し、私達に何かできることはありますか。


(リリは禁じるような、素早い身振りで制止されました。)


― いいえ! 戦争は習慣です。
過去と戦うことは不可能です。
いままでに聞いたこともない方向へ
頭を向けなさい!


(これから現れる新しいフォースだけが、殺すというあの習慣的な衝動を変えることができると理解しました。)


(沈黙)


L 学年が始まって、多くの疑問を感じます。


― 昨年も同じようにそれを感じましたか。


L いいえ、これほど強くありませんでした。


― それならあなたは正しい道にいます。
堕落に至る道は広く、真実の道は狭いのです。
とても狭いので独りで行かなければなりません。
独力でその道をみつけなければならないからです。
「これまで見たことがない」ものが道を照らします。
「これまで聞いたことがない」ものがあなたを導きます。


L 何か良いものや新しいものを見つけても、それらにすぐ我慢できなくなり、さらに良いもの、新しいものを望むのは、なぜなのでしょう。


― あなたの望みはまだ「十分ではありません」。
「常に」良いものや新しいものを渇望しなさい!
渇いている者はいつも飲むことが許されます。
いつもです!
あなたが渇望しすぎるということは決してあり得ません。
あなたは自分自身のためだけに
求めているわけではないからです。
‘助ける者’の基準は大衆の基準とは違います。
あなた方は、みな‘助ける者’です。
神へ想いを送りましょう!


17  ギッタとの対話    内面に存在する鏡・七重の魂


(私達の住んでいる地域では多くの住民がインフルエンザにかかっていましたが、ハンナもインフルエンザで一週間ずっと高い熱が出ていました。今日の対話に出るだけの体力がないのではないかと心配しましたが、それでも私達はいつものように3時になるのを黙って待ちました。)


― 準備ができています。

G 神に感謝します!


― 心配をせず、信を持ち続けなさい!
質問しなさい。今日は時間があまりありません。


(天使は明らかにハンナの弱った体力に気づいていました。)


G どのようにしたら自分が大切な道具だと感じられるでしょう。そう感じられれば、もっと自分を正しく認識できると思うのですが・・・。


― あなたを創造したのは誰ですか。


G 神です。


― 神が創るものは神聖です。
あなたは(神の)創造物であるだけでなく、同時に神のフォースをも持っています。
あなたは、「自ら」が創造したものでもあるのです。
それにふさわしく行動しなさい!
善と悪を呼び起しているのは「あなた」です。
善を選びなさい。そうすれば悪は消えます。
悪を創る人など、誰もいないからです。
あなたが「今」形作っているものは、創造主の意に反するものではありません。
あなたがかつて形作った器は既に空で力を失っています。
その器はあなたの害にはなりません。
質問しなさい!


G 私があなたに一番似ていないのは、どういう点ですか。


― あなたの質問のどれもが、「自分自身」に関するものだけです。
「まさにこの点で」私達は、互いに似ていません。
そこがあなたの間違いです。
あらゆるものの源は遠い無限の彼方にあり、ヴェールのかかったあなたの目では、
それを見ることはできません。
その無限から伸びている線をたどりなさい。
自由に喜びをもって、その線をたどって行きなさい。
そうすればあらゆる重荷が消えるでしょう。


(私の内側で何かがぱっと開きました。そして私は安堵の溜息をつきました。)


― 重荷はすでに軽くなっています。


(教会の鐘が鳴り始めたちょうどそのとき、隣の庭で誰かが錆びたポンプの柄を動かして水を汲み始めました。それは大きなギーギーという音をたてていました。)


― 2つの音が、聞こえますか。それらは闘っています。
しかし三番目が勝ちます。新しいものが。
新しい音は沈黙です。
あなたの中には沈黙がありません。


(ハンナは、ポンプの柄の固い金属的な上下の動きに引き続いて、教会の鐘の優しい響きを示す身振りをしました。)


― あなたは体を固くこわばらせるか・・・。
それとも、一緒に揺れるかのどちらかです。
沈黙は雑音に左右されません。
雑音から逃れても、あなたはなんの目的も果たせません。
言葉もない、音もない、動きもない
沈黙はあらゆる響きの総体です。


(沈黙)


― 聞きたいことが他にありますか。


G あなたがここに来て下さって、とても嬉しいです。


― 注意深く聴きなさい!あなたの中に素晴らしい鏡があります。
すべてを明らかにする鏡です!
それはあなたの内面に存在し、神を映します。
しかし沈黙の中でだけ映します。
小さな蚊が鏡の表面に止まっても、鏡の像は曇ります。
鏡が澄んでいないと、あなたは創造することができません。
あなたの注意のすべてを鏡に集中させなさい。
天国は、素晴らしい鏡の前ではその姿を隠しません。


(長い沈黙の後、静かな声で)


― あなたは自分の内にある奇跡をまだ感じませんか。
それはあなたの中に存在します。「七」の奇跡です。
その名前はまだ隠されています。それはあなたの中に存在します。
非常に静かに


― 新しい世界の七重(ななえ)になった魂、偉大な神秘。
その土台、その基礎は真理です。あなたはまだそれを見ることはできません。
誠実でありなさい。そうすれば少なくとも
真理の足元は見られるでしょう。
私があなたに教えた沈黙は
すべての神秘の総体です。
沈黙の名において、行動しなさい!


(私達はみな、極めて重要なことが啓示されていると感じました。私は七重の魂をもつ新しい世界について、もっと聴けるのではないかと期待して、天使の次の出現を心待ちにしました。)


17   リリとの対話   新しい人間、新しいワイン


― 実にすばらしい聖杯が天から降りて来ました。
人間達が ― なんという幼き者達だろうか ―
その聖杯を掴みましたが、落としてしまいました。
そしてその聖杯は千のかけらへと砕け散り、
そのかけらは人間という饒舌(じょうぜつ)な断片になり、
そこから言葉が生み出されました。
言葉はその数がいくら多くても意味がありません。
一なるもの、聖杯のみが「存在します」。
それは繰り返し天から降りてきます。

(励ますような微笑に促され、リリは話し始めました。)


L あなたのように微笑むことができたら、どんなに良いでしょう!


― どうして微笑むことができないのですか。


L わかりません。



(リリは不幸な子供時代のことでずっと苦しんでいました。)

― あなたに足りないのは喜びでした。
しかし、あなたがこれから味わう喜びに匹敵する喜びはないでしょう。


L 先週あなたが何度も助けてくださったことに、お礼を言っていませんでした。


― 何度も、何回も、絶えず…。
これらはまだ断片、小さなかけらに過ぎません。
それらはまだ一つになっていません。
あなたが10回喜んでも、10の喜びの間には、9つの裂け目があります。
もともとあなたは無限の喜びの中で創造されました。
だから、一つになった喜びを得ることができるのです。

尋ねなさい!


L どのようにすれば人間の本質について真の知識を得られますか。


― そもそも、人間(the human)についての真の知識が存在しません。
(新しい)人間 (the HUMAN) がまだ存在しないからです。
(新しい)人間は大変偉大な存在なので、私でさえそれを見ることができません。

あなたのこの質問への答えはずっと前に出されています。
あなた方はそれを「愛」と呼んでいます。
愛は今、単なる土くれ同然に過ぎませんが、
それは喜びがそうであるように、やがて一つになります。

一つで分割できないものに。
愛があなた方4人に顕われようとしています。
それはあなた方が「一緒に」いる時ではなく、一つになった時に顕
われます。質問しなさい!


L 私達はどうしてこんなに簡単に深みへ、悪の道へ陥るのですか。


― 人が深みへと落ち、底に達すると、
もうそれ以上落ちることはできず、苦痛だけを感じます。
なぜ落ちるのでしょう。それは、奉仕をしないからです。
落ちた人は唯一の真の支えを手放してしまいました。
真の支えとは「掴めないもの」です。
掴めるものに手を伸ばしたために、落ちてしまいました。
今、落下が始まったのではありません。
そうではなく、今、底に達したのです。
一つの分離できない微笑みが唯一の助けです。
あなたが歎き悲しむ人と一緒にいるだけなら、
あなたも歎き悲しむだけです。
あなたが彼らと一体であれば、
あなたは彼らを喜びで満たします。


(沈黙)


L なぜ時間について問題を感じるのでしょう。


― 時間が多くあっても、決して永遠を意味するわけではありません。
永遠があなたのハートの中にあれば、時間はあなたの手中に生まれ、
すべてのものに対して、時間が生まれます。


(リリは時計をチラッと見ました。)

― 愚劣な玩具!時計は永遠を粉々に砕きます。
人間はそれがより多くの時間を生むと信じています。
言い表せない驚異が生まれてくるでしょう。
それは一なるもの。
その一なるものが近づいているのを、
あなたは感じることができますか。
一なるもの、完全なるものに恐れは何もありません。
あなた方が一つになるとき、あなた方の誰ひとりとして、恐れを抱いてはいけません。


(沈黙)


― 質問していいですよ!


L  心理分析で混乱しています。それには間違っているところがあると感じるのですが、なぜなのか分りません。



(フロイトの心理分析がブダペストで行われていました。)


― それは再び元に戻す能力がないのに(心を)切り刻みます。
それがあなたを混乱させるのです。
バラバラに壊すのは簡単です!


L 私よりよく理解している人は、心理分析は心を統合し確立すると言っています。


― 積み木で遊ぶ子供のように、彼らは愚かです。
彼らは最も神聖な仕事をもてあそんでいます。
彼らは他の誰よりも悪質です。
彼らを信じる人を裏切っていることになるからです。
彼らは、生きているものや成長しているものをズタズタに引き裂きます。
つぎにそれらをいじくりまわし、粉々に砕きます。

至るところで同じことがなされています。
引き裂かれ砕かれた断片は再び糊づけされますが、
ゴミは一掃されるでしょう。
私達は物を糊付けしません!
時間を時間に、手を足に糊付けしません。
微笑みと微笑みも、人と人も糊付けにはできません。
これまで十分に糊付けされてきました!
新しいワインは糊付けされた壺には注がれません。
それは糊付けされた壺を破裂させるからです!
糊には‘義務’、‘従順’と多くの名前がつけられています。
そしてまだ名前は沢山あります。
糊付けされた部分を塗装で覆っても無意味です。
将来(新しい)ワインの出現が告げられるだけで、
糊付けされたあらゆるものは砕け散るからです。
壊れるのは今ではありません。
「今は」新しいワインが現れる時です。


(新しいワインとは、命の強烈な振動を象徴し、それが古い価値を破壊するのだと感じました。)


― 恐れてはいけません!一なるものの名のもとで生きなさい!

(対話が終わった時には、ハンナのインフルエンザは治り、完全に健康になっていました。)


1943年10月22日 金曜日 18.ギッタとの対話  自由とは・神聖なフォースとは


(私は、新しい洋服を着ていました。)


― あなたは注意深く洋服を選びました。
しかし私を待っているとき、魂の装いをそれ以上に注意深く整えなさい。
(微笑んで)ですが、あなたの着こなしはいいですよ。
尋ねなさい。


G 外見のうしろに隠されている真実を、どうしたら分かるようになりますか。


― それらは2つの別々のものだと思いますか。


G いいえ、でも形態だけ見がちです。


― 人の性向(くせ)と習慣は「召使い」のようなものですが、
あなたが見ているのは創造物の半分だけだと理解するなら、
あなたは主人になります。
もう半分に注意しなさい!
あなたには目が「2つ」ありますが、あなたが見るものはたった「一つ」だけです。
あなたには耳が「2つ」ありますが、
あなたが聞く音はたった「一つ」だけです。
あなたの中に「2つ」のものと「一つ」のものがあります。
質問しなさい!


G 私達4人の結びつきを乱さないようにするには、どうしたらいいですか。


― あなたは繰り返し同じ質問をしています。


G 私には、今だ難しいのです。


― それは「もともと」非常に難しいことです。
難しく感じることを喜びなさい!


(あまりにも大変に感じ、溜息がでました。)

― このことが「そんなに」難しく、「そんなに」重苦しいのですか。

(この質問に頬がゆるみ、私はリラックスしました。)


G 今、楽になりました。

― 善はいかに軽く、真実はいかに軽やかなのでしょう!
石は自らが重いことを知りません。
そして死体もその重さを知りません。


G 自由とは何ですか。


― 奉仕することです。あなたが「奉仕」すれば、あなたは神と一体となり、「自由」になります。
(自由になれば)そこには重さ、時間、寸法、量はもはやありません。
ああ、あなたが奉仕できさえすれば!
質問していいですよ!


G 人間の性の堕落はどうして起こるのですか。
動物はある時期だけ、つがいになるのに、人間は多かれ少なかれ意のままに振る舞えます。
それは堕落でしょうか。
人間にとって神の法とは何でしょうか。
どのようにすればその神の法に立ち返る道が見つかるでしょうか。


(長い沈黙の後)


― 注意して聴きなさい!
あなたが問題にしている神聖なフォースは
新しいもののために与えられるのであって、
人間の数を増やすために与えられるわけではありません。
この創造的フォースは、地上の不足分を埋める量だけ人間に与えられます。
多くの数の人間が必要とされているわけではありません。

必要とされているのは、新しい人間です。
人類はこの神聖なフォースを余分に「盗み取りました」。
この「過剰」なフォースは、今償われなければなりません。
この償いは高くつきます!


(過剰な性のフォースは、新しい人間への変容のためにあるのであって、それが極端にセックスに浪費されたり、禁欲主義によって抑圧されるべきではないということが、明らかになりました。)


― もはやこうしたことが起こらない新しい時代が近づいてきます。
私は宣言します。その瞬間は近い!と。
夜明けから夕暮まで喜んでいなさい!
これまでまったく知られていなかった美が近づいています!


(沈黙)


― あなたはある神聖なフォースの守護者です。
そのフォースを分かち合いなさい。
それを独り占めしてはいけません!
そうすれば恐れるものは何もありません。
あなたはまだ古いものを恐れています。しかも訳もなく!
その神聖なフォースを頭上に掲げなさい。
そうすれば中身のない殻は無力になり、置き去りにされます。


G 絶え間なくフォースを放射するために、どうすれば「絶えず」フォースを感じていられますか。


― それは全く反対です。
フォースを「感じる」のは、あなたが「フォースを放射するとき」だけです。
太陽は自らの光線を決して見ることがありません。
月たち(moons)がその光線を「反射する」のです。
太陽もまた、月の一つにすぎません。
あらゆる物が神の光を映し出しているからです。

このことを心に留めておきなさい。

神は私達の中で黙想しています。
澄明(ちょうめい)な鏡でありなさい!

曇ってひびの入った鏡は捨てられます。
それらは役に立たないからです。
何かまだ悩んでいることがありますか。


G 何もありません。あなたの教えに喜びを感じています。


― 「私の教え」ではありません!
あなたにとって、教えは日ごとに簡単になっていき、あなたの喜びはいつしか完全なものになるでしょう。

1943年10月22日 金曜日 18.リリとの対話   騙す者は古いものだけを装う



ー注意深く聴きなさい。
罪を打ち壊すことはできません。
事実、罪は存在さえしません。
あらゆる罪の名前は、‘もはや良くないもの’です。
それが「あらゆる」罪の名前です!
しかし、罪は‘まだ良くなっていないもの’によって
変させられます。
基準はどこにあるでしょうか。判断はどこにあるでしょうか。
神のみにあります。
神が罪を送り出します。
あなた方の目が見えるようになるために。


(これらの言葉は私の中の罪と罰の古い概念を払拭し、心が震えるような強烈な責任感が心に残りました。)


L なぜ私達は、積極的でなければならないときに消極的になり、積極的になれないのでしょう。


― そのように感じるのはいつですか。いつもですか。



L いいえ。


― 神だけが「行動します」。
自分が行動していると感じるなら、そのときあなたは消極的であり、不活発です。

真の行動は感じることができません。
ただ喜びを感じるだけです。

悪は行動のように見えるだけで、
実は、無行動なのです。

L 呼吸と魂はどの様な関係ですか。

― あなたは魂という言葉をどんな意味で言っているのですか。

(リリは答えられず、黙ったままでいました。)

― あなたは自分が何を質問しているか分っていますか。
あなたは魂はどんなものだと感じますか。



(リリは躊躇し、口ごもりました。)

L 私達の中の最高のもので・・・形のないもの・・・。

― あらゆるものに形があります。
あなたにとって魂は掴めないものですが、
私にとっては厚い壁です。
あなたは空気を掴めますか。
まさしく、あなたに言っておきます。
掴むことができるのです。
魂がもたらすものだけが掴めません。

ワインを飲むと、陶酔(エクスタシー)を感じます。
あなたはその陶酔を掴めますか。

L いいえ。

― 魂はワインです。それは陶酔をもたらします。
あらゆるものが陶酔をもたらします。

L ここハンガリーで行われているヨガは良いものですか。

― どんな種類のヨガのことを言っていますか。

L インドから来たハタ-ヨガです。

― それが役に立つなら、良いものです。
探求者を判断してはいけません!
彼らは探求していますが、本当に探求はしていません。
していると信じているだけで、
実は、真似をしているのです。
新しい法、新しい恩寵がやってきます。
新しいものは‘名前のないこと’によって認識できます。
‘最も高き助け手’の名前でさえ古くなりました。
選ばれた者達はすでに、名前のない新しい光を見ています。
大衆は古い穀物の殻を守っています。
籾殻(もみがら)は火の中に投げ込まれ、燃やされるでしょう。

L ハタ‐ヨガは役立つと聞いていますが・・・。

― ハタ・・・「たぶん」!

(天使が言葉を生き生きと操るのに再び驚嘆し、楽しくなって微笑んでしまいました。‘ハタ’はハンガリー語で‘たぶん’を意味したのです。)


― 「たぶん」これが役に立つし、「たぶん」あれが役に立つでしょう。

「たぶん」助けは別の「たぶん」から生まれるでしょう!
そうした人達は目的なしにさまよい、
傷ついても彼らにつける香油はありません。
気をつけなさい!自分のいるべき場所を離れてはいけません。
自分の道から外れてはいけません。
外れる人は繰り返し円をさまよいますが、
あなたは「一つの」確かな地点にいなさい。
確かな地点、‘たぶん’の反対の場所に。

― あらゆるものがさまよい出ますが、
あなたはさまよってはいけません。
気をつけなさい!あなたがさまようはずはありません。
あなたは、“「たぶん」これは良いだろう!”とは
決して言わないからです。
あらゆるものが動き、よじれ、のたうち回ります。
固体は粉々になり、液体は凝固します。
かつて確実だったものは、もはやそうではありません・・・
恐ろしいことです!
底なしの深淵にかかる狭い橋・・・それがあなたです。
自分自身に注意しなさい!
橋になることは怖いですか。
橋は良く守られています。
その橋は絶対に必要だからです。
来ては去っていく騙す者でさえ、
橋のように見えることもあります。
しかし焦点を外側に合わせていない目は
その虚偽を察知します。
用心しなさい!あなたにある秘密を話しましょう。
まだ知られていないことが一つあります。
騙す者が気づいていないものが一つあります。
それは新しいものです。
騙す者は古いものだけを装います。
このことが、惑わされないための鍵です。

騙す者は多くの人を惑わせてきました。
これを心に刻みなさい!
‘まだ名のないもの’の名によって、私はあなたを祝福します。


1943年10月29日 金曜日 19.ギッタとの対話  あらゆる病いの源・創造世界と被創造世界


 
― 注意深く聴きなさい!
あらゆる病気の原因を教えましょう。
あなたは独りで生きているのではありません。
毎日の栄養を豊富に与えられていますが、
理由なしに与えられているのではありません。
それはあなたの中で驚くべきフォースになります。
しかし、そのフォースを独り占めしていないか、
気を配りなさい!
注意しなさい、私の奉仕者よ!
落ち込むようなことがあれば、
それは摂っている栄養が多すぎるからではなく、
(他に)お返しする「フォース」が少なすぎるからです。
あなたはそれを押し留めています。
悔恨者と禁欲主義者は必要とされません。
彼らは神にとって大切ではありません。

新しい法、新しい基準は(今までと)異なります。
あなたは五千人を養うために
5個のパンを受け取ります。

フォースを押し留めることが
あらゆる病(やまい)の源です。

罪はすなわち病です。
このことがあなたにとって教訓になりますように!


(私は聞いたことに圧倒されました。)


― 頭を上にあげなさい! 純粋で明るい気持ちで、質問しなさい!


G 私の最大の望みは光を放射することなのに、なぜフォースを押し留めてしまうのでしょうか。


― 答えはあなたの質問の中にあります。望みとは何ですか。


G 欲すること・・・。


― それだけではありません。
それは(ある2つのものの間の)距離を暗示しています。
人は自分がすでに持っているものを欲しいとは思いません。


(光を放射することが私の本性だと悟りました。私のなすべき仕事はこのことに「気づき」、それにふさわしく「行動すること」でした。)


― 神はあなたが輝くように創りました。
しかし、あなた(you)と・・・
私の体を半分に裂くかのように、(分割する身振り)

― ・・・(本当の)あなた(YOU) の間に裂け目があります。
説明しましょう。
この裂け目、この暗い深淵は、かつて存在し、今も存在しますが、将来はなくなります。
その深淵があなたの中にもあります。

被創造世界 と 創造世界。
この2つの間に深淵があります。

自分自身をごらんなさい。「あなたは橋です」。

創造的光線を希求することはできません。

橋になりたいと熱望することはできません。
なぜなら、橋になるということはあなたに「備わっている」ことだからです。
橋は希求でなく、信です。
これまで存在せず、今も存在せず、しかし、将来現れるもの、
それが救済です。
お金が救済を与えてくれるでしょうか。
犠牲、寛容、善意 あるいは人類愛が
救済に導いてくれるでしょうか。
それらはすべて、底なしの深みに落ちてゆきます。
それらは捨てられ、深みに飲み込まれます。
なぜなら、それらはすべて、新しいものがなければ
価値がないからです。
測ることもできない深み・・・
そこに古いものを投げ入れても、無駄です。
その深みは決して埋まることがないからです。


(皮肉っぽい天使の声の調子で、寄付金や利己的な“親切”、隣人愛では、魂の平安や救済を手に入れることはできないことを知りました。)


― 幼い子供は微笑みながら深淵を渡ります。
その神の無限の智恵に感謝を捧げましょう。
事実、智恵ある者に隠されていたものが
今、幼き者達であるあなた方に明かされているのですから。


(私は気づかずに、手を固く握り締めて拳(こぶし)にしていました。)


― (輝くように微笑んで)
あなたが微笑みながら信じるとき、
手は開きます。


(天使が言っているこの信とは、創造的フォースのことだと感じました。)


― 手を開きなさい!


(私は手を開きました。すると微笑みが溢れました。)


― さあ、それでいいのです。微笑んでいるのですから。
訊きなさい!


G 人間はどのようにつくられているのですか。7つのセンターというのは何のことですか。その働きは何ですか。


― 七つの階層、そのうちの3つをあなたは知っています。
そして四番目「四」も知っていると思っています。
3つは被創造世界です。
あとの3つは創造世界です。
中央に橋があります。
その橋は知識ではありません。

石、草そして馬の次は人間ではなく、新しい人間であり、7つの「統合体」です。
このことを理解することは、あなたにはまだ難しいでしょう。

(とても静かな声で)
― 私は五番目「五」です。


(私は7つの魂を持つ世界が私の前にその姿を提示されるのを、この上なく真剣に聞き入っていました。)


― 真の言葉 (the WORD) は顕示された「四」の階層です。
真の言葉は神聖で、「四」の顕現です。
それは物質と霊に掛かる橋です。

(口の高さで水平の身振り)
― 「四」の階層は新しい家の土台、真理を構成する材料です。
注意しなさい!それをもてあそんではいけません。
というのはここから・・・。

(口の高さで同じ身振り)

― ・・・ここから、救われないもの、悪いもの、虚偽が漏れ出し、下位の3つの階層を堕落させるからです。
そしてそれが病気です。
しかし真の言葉は(3つの階層を)高めることができ、
下位の3つの階層を救うことができます。

新しい人間だけが真の言葉を持っています。
あなたは神の名において話をします。

私は話す者を通してだけ話します。
私には口がないからです。
私があなたと一体になるとき、口が持てます。
天があなた方全員を祝福しています!


(対話の後で私はハンナに、天使から7つの階層の世界について教えてもらっている間にどんなことを体験したか、ぜひ話して欲しいと頼みました。彼女は図を描いてくれましたが、創造世界の階層について、その全体像はつかめなかったので、図は不完全だと注意してくれました。)


被創造世界創造世界
鉱物植物動物人間天使

橋が掛けられるべき深淵人間の仕事
ハンナが動物(?)を天使(?)と結びつける曲線を描いたとき、私は天使が対話の一番初めに説明したことを、やっと理解しました。天使はこう言いました。
“動物と私は仕事において一体になります。一つであるものを分割してはいけません!”と。私がお互いを隔てている深淵にかかる橋になるとき、私という存在の中の本能的動物的側面と天使とが、私という人間(IV)を通してだけ一体になれるということを理解したのです。


1943年10月29日 金曜日 19.リリとの対話   「最も高き助け手」の死について


― 「最も高き助け手」の死について話をしましょう。
十字架は、何でできていましたか。
釘は、何でできていましたか。
それらはあらゆる所に広まった彼についての噂、
彼の奇跡についての話でできていました。
霊がまとう形態は
単なる形態でしかありません。
大衆は奇跡を行うのがその形態であると思っていました。
そのため「最も高き助け手」は
十字架を肩に担(かつ)ぐことになりました。
そして彼は言明しました。
“奇跡を行ったのは私ではなく神である。
あなた方の信を通して”と。
あなた方も「助ける者」です。
助けは「助けられる者」の信から生まれます。
「あなた方の」信からではありません!
奇跡を行うのはあなた方ではありません。
そして私でもありません。
奇跡を行うのは、
助けられる者の信なのです。

私の幼き奉仕者よ、尋ねなさい!


L どうしたら私達、4人はもっと良く奉仕することができるでしょうか。


― 音と調和によって。
4つの音は必ずしも調和していません。
神はすべての音の総和です。
あなた方が一つになれば、それは創造的なフォースであり、
小さな調和であり、奇跡の土台になります。
ただあなた方の声に嘘がなく、見せかけがなく、
私的な意図がなく、修正がなく、
純粋に響くなら、
そのときだけ、あなた方は調和して奉仕することができます。
一つひとつの声に対し、(あなた方が)個人的に責任を取るなら、
偽りはなくなるでしょう。
騙す者は偽りの中にしか忍び込めません。
訊きなさい。


L いつもなぜこんなに緊張するのでしょうか。


― 十字架を考えてごらんなさい!
彼の体はその上に張りつけになりました。
あなたも体を突っ張らせています。
ただあなたは自分自身をあまりにも重要視して
張りつめてしまうのです。
ご覧なさい。あなたが自分を忘れるときだけ
不思議なことが訪れます。
それが秘中の秘です。

あなたが体を張りつめても無駄です。
そのようなことをしても、少しも大きくなりません。


(隣の家の庭から、錆びた手汲みポンプのギーギーという音が聞こえてきました。)


― 深い所から少しの水を汲み上げるだけでも
あのように奮闘しています!
雨は努力なしに落ちてきます。
井戸は枯れ・・・池は干上がり・・・大地は枯れます。


(ギーギーという音が続きました。)


― あらゆるものが軋(きし)み、騒々しい音を立てます。
それが今日の“調和”です。
機械はガタガタ音をたて嘘を吐き出します。

生きているものはバタバタと撃たれて死にます。
すべての目は伏せられています。
質問してよいです!


L 最近生徒と話していると、まるで熱があって体中が振動しているように感じることがあります。これは正しいことでしたか。


― その状態「こそ」が正しいのです。その瞬間が永遠です。
その時に「あなたが存在します」。
後になって、疲れを感じましたか。


L いいえ!


― それで正しかったことが分かります。
この大いなる計画において働いたのは
「あなた」ではなかったからです。
助ける者は、助けられる者と永遠の助け手の間の架け橋です。
しかし、それは必要とされる限りにおいてだけです。

実際に必要以上に助けることを望んだり、助けることで自分
を重要人物だと思いたがるのは、ある意味で私達の利己的な
‘小さな私’であると思われました。


L 大変多くの些細なことに確信がもてません。例えば、断食すべきでしょうか。


― (あなたが捧げられる)最良の断食は、あなたがもたらす助けです。
断食そのものはまったく助けにはなりません。
断食するのにふさわしい時を知っていますか。
食べ過ぎたときです!
単に食べ過ぎないこと、それが断食より良いのです。
私の奉仕者よ、断食に関するすべてのことは、
実際には的はずれなことです。
「より多く」のほうに注意を向けなさい。
そうすれば「より少く」はついてきます。


L  感情や怒りが「爆発する」とは、どういうことでしょう。


― ‘爆発’とは始まりを意味します。
爆発は、下で発生し沸き上がったフォースの跳躍台です。
しかしそのフォースはまだ変換させることも、
誘導することもできます。
そのことによく注意を払いなさい。
それを怒りとして吐き出してはいけません。
そのフォースを保護し、変換させなさい。
それは神聖なフォースです。
ただ間違って使われると、
そのフォースは破壊のフォースとなります。


L 仕事において、何に集中すべきですか。

― すでに言ったように、あなたのしるしは「喜び」です。
これ以上適切な言い方で表現することはできません。
それは最も確かなしるしです。
喜びが見つかる唯一の場所があります。
それは‘古い私’を越えた所です。
‘古い私’の中に喜びはありません。
‘古い私’の中に「もはや良くないもの」があります。
調和の名のもとで、もっと喜びなさい。
私達はまもなく一なる喜びに向けて声をそろえて歌うでしょう。


(私は今、2つの言葉の違いがはっきり分かりました。天使の言う言葉のなかで、szemely(人:person)という単語は‘古い私’のことを言っており、それはもはや命に仕えるものではありません。それに対して Egyen(個人:individuality)という語は、「進化、新しきものに仕える」という意味を表しています。)

1943年11月5日 金曜日 20 ギッタとの対話   永遠は繰り返しではなく永遠に新しいこと

― 一なる喜びを分ち合いましょう!
「あなた方」に伝えます。あなた方に与えられるパンは
地上ではまだ食べることができません。
まず、オーブンで焼かねばならないからです。
心配はいりません!
パンもオーブンも燃えるわけではありません。
肉体人間(the personal)という薪だけが燃えます。
その火の熱で、食べられるパンが焼かれます。
良く聴きなさい!
新しいものがすでにあなた方の中に存在します。
大きな不思議が。
喜びが、あなた方に常に寄り添う伴侶となるでしょう。
そして驚くべきものが与えられるでしょう。
あなた方は迷わずに信じたからです。
質問しなさい、私の奉仕者よ!


(私は苦心して振動を運動と関連づける理論を練り、何時間も考え、我ながら頭がいいと感心していました。)


G どのような動きをすれば、振動は増幅するでしょうか。


― (嘲るように)なんと‘知的な’質問なのだろう!
さあ、新しいことに耳を傾けなさい。
あなたの「頭」のことは忘れなさい!
頭は、あなたに仕える者たちの中の一番目の従僕に過ぎません。
そしてあなたが、その頭の主人です。
しかし、主人の中で最も偉大な者でさえ
神の従僕に過ぎません。
神のフォースがあなたを通して振動するなら、
そのときはそれに仕え、自分から何かしようとしてはいけません。

あなたの頭は全然役に立ちません。
手を伸ばして掴み取ろうとしても無駄です。・・・本当に無駄です。
神があなたの内面に存在しないなら、あなたは道化に過ぎません。
召使いは不在の主人の洋服を身につけ、
その役目を我がものにしたとしても、
主人が帰還するとすぐ、
面目を失います。


G ‘三位一体’とは、どういう意味ですか。


― 信を持っていれば、それはあなたの内にあります。
創造者である父、
被創造者である息子、
橋である聖霊。
(3者にして)実は、一者。
訊きなさい!


G どのようにすれば‘小さな私’に陥ることを避けられますか。


― あなたが‘小さな私’に「陥る」ことはありえません。
あなたはその「中にいる」からです。
あなた方「全員」その中にいます。
この‘小さな私’はあなた方の最も大切な宝です。
それを捨て去りたいなどと思ってはいけません。
それを高めなさい!
薪は光に変えられます。薪はなくなるわけではありません。
‘小さな私’とは、なんと不思議なものでしょう。
時の始まりから、神はそれをあなた方のために形作ってきました。
ですがあなたは ―愚かな幼子よ! ― それを軽蔑しているとは・・・なんと愚かなことでしょう!
あなたが賢明な主人なら、
‘小さい私’は賢明な召使いになります。
そして不可能が可能になり、
食べられないものが食べられるようになります。

パンはいつパンになりますか。


G 焼かれたときに・・・。


― いいえ、空腹な者に与えられたときだけ
パンはパンになります。


G ここ数日間、邪悪なものに押しつぶされているような、かなりひどい圧迫感がありました。何が起きていたのですか。


― あなたは間違っています。
圧迫していたものは‘邪悪なもの’ではありませんでした。
あなたが空腹の人に与えなかったパンのすべてが、
あなたを圧迫していたのです。


G どうして私は与えることができなかったのでしょうか。


― 大きい橋と小さい橋、2つの橋があります。
小さい橋はまだ脆弱(ぜいじゃく)です。


(小さく脆弱な橋は私の自信のなさを意味していると感じました。)


― 道がなければ、パンはもたらされません。
それは留め置かれてしまいます。


G どのようにすれば自分自身への信を強めることができますか。


― 2つの橋を結び付けることによってです。
それらは本当は一つです。
悪い召使いは主人が戻れないように
橋を破壊します。
しかし幼い子供は微笑みながら橋を渡ります。
その子供が主人です。

繰り返します。注意して聴きなさい。

新しいもの、まだ見たことがないものが
あなたの中に存在します。
それは幼い子供であり、力に満ちた主人であり、
新しき者であり、永遠なる者です。

永遠は永遠の繰り返しではなく、

永遠に新しいことです。

1943年11月5日金曜日 20.リリとの対話 自由になされる行為こそが真の行動


一輪の花や一本の草が前ぶれとなって、
春がやって来ます。
宗教、寺院、教会、預言者もまた前ぶれにすぎません。
光とフォースの到来と共に
もはや寺院や教会はなくなります。
「あらゆるもの」が寺院や教会になります。

花々に覆われた野原で、誰が一輪の花を見るでしょうか。
あなたは花ではなく、「春」です。
神の庭では「春」でさえ一輪の花に過ぎません。
質問しなさい!


L なぜ信を持っている人がこんなに少なく、それが人々の中に目覚めないのでしょうか。


― コンクリートの道が網の目状に、
地表全体に張りめぐらされています。
それらの道はゆったり、広く、滑らかです。

そしてそれらの上を狂気が走ります。

多くの、極めて多くの道があります。


小さく狭い、「ただ一本」の道が忘れられたことに
驚いてはいけません。
すべてのフォースは狂気によって使い果たされます。
狂気とは何でしょう。

囚(とら)われのうちに萎(しぼ)む神聖なフォースです。

あなた方には(そのフォースが出ていく)道を示す役目が
与えられています。
尋ねなさい。


L 「召命」を認識する人はなぜこんなにも少ないのでしょう。


― それは、人々が追い立てられているからです。
人々は召命に注意を払いません。
最も純粋な声も、誰も耳を傾けなければ無駄になります。
注意深く聴きなさい。
新しい目が、あなたの目の中で育っています。
新しい耳が、あなたの耳の中で育っています。
新しい手が、あなたの手の中で育っています。
そしてあなたは見、聞き、創造します。
新しい声に、古い耳は必要でしょうか。

召命を聞く為には、新しい耳が必要なのです。
声もまた形態を持っています。
その形態は、耳に聞こえない永遠の声を運びます。
もはや形態ではない声を。

あなたは「春」です。
あなたが触れると
新しい目、新しい耳、新しい手が育ちます。
新しいものが芽生えて来ます。
訊きなさい。


L なぜ家族を助けるのは、こんなにも大変なのでしょうか。


― 古い目には、近いものは大きく見え、
遠いものは小さく見えます。
新しい目で見なさい。近いものは小さく見え、
そして遠いものは大きく見えます。
神があなたの中で大きければ
あらゆる仕事は小さく、容易で、軽いものになります。


L 活動(movement)とは何ですか。


― あらゆるものの中で最も重要なものです。
成長は、まだ活動ではありません。
風は、まだ活動ではありません。
水の流れは、まだ活動ではありません。
朽ちて塵になるのは、まだ活動ではありません。
星の運行は、まだ活動ではありません。
これらすべてはただの反応にすぎず、
惰性が持続した状態にすぎません。
飢餓や寒さや欲望に駆り立てられた動きは強制です。
しかしあなたは…あなたはすでに「自由に」活動します。
自由になされる行為こそが活動です。

助ける手は・・・活動です。
輝く目は・・・活動です。
物質を新しい住居(すまい)に高めることは・・・活動です。
新しい創造は、もはや束縛ではなく、救済です。
他に自由はありません。
あなたの生徒達にこのことを目覚めさせるなら、
その時、彼らの動きの一つひとつが活動となり
束縛された受け身の行動ではなくなります。

(真の活動がなされなければ)
神経があっても無駄です。
腱があっても無駄です。
骨があっても無駄です。
神経は・・・鞭となり、

腱は・・・綱となり、
骨は・・・棍棒となり、
そして若さは・・・堕落します。

真の活動だけが救済します。

私の奉仕者よ、このことを(生徒達に)教えなさい。

そうすればあなたが触ると死体は生き返ります!

彼らは墓から立ち上がります。
なぜなら、今生徒達は全員死んでいるからです。
彼らは全員死んでいるのです。


あなたはこの仕事を受け入れますか。


L (おずおずと)やってみます・・・。どこから始めるべきですか。


― 恐怖がまだあなたの中にありますか。


L 自分の仕事がいよいよ重大で、差し迫っているのを感じます。

― あなたは自分自身でどう活動を始めたらよいか分っていますか。
次の言葉を宣言しなさい。“私は受け入れます!”と。
真の言葉は神へ昇って行き、
再びあなたのもとへ戻って来ます。フォースとして。


誓いのフォースがあなたから湧き出てきます。
誓いの言葉は天に蒔かれた種です。
そしてその実が何倍にもなって落ち、あなたに戻ってきます。
私の奉仕者よ!
あなたは分かち与えるのに十分な実を受け取るでしょう。
天に蒔かれた信。
人間はすべての種を地中にだけ蒔き、
大地は枯れてしまいます。


L 誓いについてよく理解できませんが・・・。

― 理解不能なものを、理性で理解することができるでしょうか。
理性が 息を切らして-
信が始まります。
停止するところで、
理性は天に決して届きません。理性は地に属するからです。
まだあなたを混乱させているものがありますか。


L 「助けること」と「自発的な行動」の違いが分りません。


― 自発的な行動だけが助けとなります。
他の何ものも助けになりません!


(続く沈黙の間、私はずっと理解できなかった最近の夢について考えていました。)

― (ギッタに向かって)あなたに話しましょう。
あなたの夢はこう言っています。
不思議な力があなたの「中に」留まらずに、
あなたを「通って」行きますようにと。
あなたは花ではなく、「春」なのですから。
不思議な力は花の中に現れます。
誰が春という季節を掴むことができるでしょうか。
あなたが不思議な力だとしたら、あなたは一輪の花、
多くの花の中の一輪にすぎません。


(リリに向かって)
― あなたの心にまだ疑いがありますか。


L 受け取るものの豊富さに耐えられないように感じます。


― あなたは耐えられます。
私は立ち去ります。


1943年11月12日 金曜日 21.ギッタとの対話   古いものに執着してはいけない

― 今やあなた方は十分強くなりました。私の言葉を聴きなさい!
次の一歩は、もはやいかなる道の上にもありません。
古い道は終わりました。
水の上を歩こうとしても、その水すらありません。
しかし、もし振り返るなら、
災いがあなた方にふりかかるでしょう!
本当に信を持っていれば、
道のない道があなた方の足を支えるでしょう。
新しい地の上に、子供の第一歩がしるされます。

しかし、気をつけなさい!古いものを少しでも携えるなら
信でさえ役にたたないでしょう。
古いもの、‘必要以上に多いもの’は、
あなた方を引き倒し、
あなた方は鉛のように重くなって、水の中に沈みます。
聴きなさい!
肉体は時の初めからあなた方のために造られました。
さあ、注意して聴きなさい!

肉体は、あなた方がこれまでに使ってきたように
使うためにあるのではありません。


あなた方は、このことをたやすく理解することはできません。
私は戻ってきます。


(新しい肉体について伝えられ、ハンナはそのことの強烈さに耐えられませんでした。彼女は数分休みました。)


― あなた方は、道の終わりに来ました。
もう道はありません。あなた方は足を下ろす場所を「探し」ますが、
何も見えません。
何もありません。それはあなた方が(古い目で)見るからです。
目は以前のように見るために存在するのではありません。
もう古い目で見てはいけません。
古い目で見なければ、足元に新しい道が現れるでしょう。

救う者の肉体は
与えるという行為のためにのみ与えられます。
救う者は単なる人間ではなく
「新しい人間」です。
本当に新しいものがやって来ます。


(私は突然理解できました。イエスは「新しい人間」になったのです。
私達は皆、彼を手本として見習うように命を授けられました。
(罪を)あがなう者になるために。)


― あなたに教えましょう、私の奉仕者よ!
あらゆる新しいものが始まる前に、その瞬間を聖別しなさい!
古いものは終わりにしなさい。
もはや古い目で見ても、
古い耳で聞いてもいけません!
あなたの中で新しいものが開かれたときだけ、
再び古い目を開きなさい。
するとそのとき新しい光がその古い目を通して輝くでしょう。
なぜなら肉体は与えるという行為のためだけに
与えられているからです。
今あなた方は上からだけ受け取ることができます。
もはや下から受け取ることはできません。
本当に新しい世界があなた方に開かれます。
あなた方はその新しい世界を「生きる」でしょう。
あなた方に隠される秘密はこの地上にはなくなるでしょう。
重さ、暗闇、騒音もないでしょう。
しかし後ろを振り返ると、あなた方に災いがふりかかります!

古いものを何も持ち出してはいけません!
古いものは、
どんなに小さく、軽く、そして無価値なように思えても、
新しいものの中にあっては鉛の山と化し、
あなた方を破局へと陥(おとしい)れます。
古いものに執着してはいけません。
古いものを捨てずに、別の方法で使いなさい。
あなた方はまだ道具の使い方を間違えています。


(ヨゼフを指して)
― 「息子」は語られていることを、一番よく理解しています。
やがてあなた方にも明確になるでしょう。
機が熟しているからです。
創造の転換期が訪れて、
あなた方は、最も価値を置いていたことに、
最も価値を置かなくなるでしょう。


(私は花で部屋を美しく飾ることに注意を払っていました。)


― 何と注意深くこの部屋を整えたことか!
あなたの準備には、たった一つ欠点があります。
部屋を飾るということに「執着している」ことです。
飾れば飾るほど、それだけ自分を縛ります。
何事にも執着してはいけません!
執着は古いものや習慣にあなたを縛りつけます。
あなたに、もはやそれは必要ありません。
新しいものだけを探しなさい!
あなたがどこにいても、
私はあなたの信の花々の中にあって、安らぎをおぼえます。
私はあなたをあらゆる形態から解放します。
私はこの地上の花を見るための
目を持っていません。

しかし、あなたのうきうきした期待感は見えます。
訊きなさい!


G 新しいものの中で、鉛になるものと、持ち出すことができるものとを、どのようにしたら区別できますか。


― 荷を運ぶ者は
山が高ければ高いほど
それだけ持ち運ぶ荷を少なくします。
水に足を踏み入れる時に、持って行くものは
なお一層少ないでしょう。
水もない所に何を持って行けるでしょうか。命そのもの、
命そのものの他に、何もありません。
質問しなさい!


G 魂とは何ですか。霊とは何ですか。


― 霊とは創造主です。
魂とは仲介者です。
肉体は物質です。
これが聖なる三位一体です。


G あなたが以前おっしゃったフォースは、数に関係があると感じます。4は何ですか。7は何ですか。


― あなた方が数そのものを見るのを止めるなら、
それらの数に隠されたフォースを感じるでしょう。
あらゆるものの背後に「フォース」が存在するからです。
あらゆる形態は無限のフォースへの入口です。
目を持つ者にとって、目が入口です。
耳を持つ者にとって、耳が入口です。
それぞれ違う入口が与えられています。
しかし「フォース」は一つです。
心から喜びなさい。新しいものが開示されるのですから!
今日は、あなた方に良いことを伝えることができました。
喜んでここを去ります。


1943年11月12日 金曜日 21.リリとの対話   完全さは不完全さの中に映し出される


― 苦しみの終わりについてあなた方に教えましょう。
‘T’という文字を書きたいとき、
縦の線しか書かれておらず、横の線がなければ
何が欠けているか分かるでしょう。
あなた方は‘T' という文字を知っているので
簡単に欠けているものを補うことができます。
あなた方は「助ける者」です。
欠けているものを満たすために召集されたのです。
悪は欠乏以外の何物でもありません。
あなた方は人に出会い、
その人の欠けているところを感じ、それに苦しみます。
苦しみの終わりはどこにあるのでしょう。
あなた方が「新しい文字‘T' 」を知っていれば
その文字に何が欠けているか分かり、
簡単に欠けたものを補うことができます。

苦悩には意味がありません。

「新しいアルファベット」を学びなさい。
そうすればあらゆることが「完全になる」でしょう。
解決の秘訣は「不完全さ」の中にあります。
それが「不完全」だと、どうしたら分かるのでしょう。
誰から教えてもらうのでしょうか。

あなた方は完全さを知るようにできています。

あなた方はどのようして完全さを量りますか、
どのような基準を使いますか。

完全さは不完全さの中に映し出されます。


あなた方が苦しむのは、
あらゆるものの中に神を見ることができるようになるまでです。
苦しみはそれまでしか続きません。
新しい文字が刻まれるでしょう。目覚めていなさい。

苦しみが導くのは動物だけです。
(人は)苦しみが終わったとき、初めて道が始まります。


(沈黙)


― あらゆるものは成長します。石でさえも。
母なる大地の中の種や
母の子宮の中の子供は、なぜ成長するのでしょうか。
最も高い山でも、最も高い木でも
天に届くほど成長できません。
最も強い鷹でも、天に届くほど高く飛ぶことはできませんが、
人間は、最も幼い者でも天に届くことができます。
天は人間の内側にあるからです。
私は、質問を待っています!


L 休息とは何ですか。


― 準備です。
準備でないものは、ただ休息に見えるだけです。
準備でない休息は怠惰です。
その別の名は死です。
最も素晴らしい休息は
あなたが創造するときにやってきます。


安らぎに満ちた行動と創造的な休息が本物です。

それらは「2つ」に見えるだけで、本当は「一つ」です。
質問していいですよ。


L 涅槃(ねはん:ニルヴァーナ)はどこにありますか。


― 2つが一つになり、平行線が集まる、
まさにその所にあります。
見かけは休息 ― 実は行動。
見かけは静寂 ― 実はすべての音の調和。
見かけは遠方 ― 実はあなたの内側。
今度は私が質問しましょう。
あなたが心の底から望んでやまないことは何ですか。


L いつもあなたと共にあって、一つになることです。


― それでは、どのようにしたら、このことが実現すると思いますか。


L それが私の仕事の目標(オブジェクト)だと思います。


― それは‘仕事’の問題ではありません。
そうだとしたら、
あなたも「物」(オブジェクト)のようになってしまいます。
「物」(オブジェクト)は最も濃密なものです。
(テーブルを触りながら)これも「物」(オブジェクト)です!
(毛布に触りながら)これも「物」(オブジェクト)です!
(手に触りながら)これも「物」(オブジェクト)です!
物(オブジェクト)はそのままにしておきなさい。
あなたが心の底から望んでやまないことは、
すべての「物」(オブジェクト)を「超越」しています!
あなたが「仕事」の「目標」(オブジェクト)として、
その望みを叶えることは決してないでしょう!


L 不安感とは何ですか。


― 何でしょう。それは司令官のいない軍隊です。
戦闘が起きても、命令する人が誰もいないので、
組織がない状態です。
頭脳中枢が解体し、統合する力がないので、
秩序が崩れます。
命令が下されると、
すぐに逆のことが起こります。
これが不安感です。
こういうことは私達の階位では起こりません。
私達は、神の軍隊であり、
暗黒と闘い、召命を聞き、それに従います。

不安感とはなすべき仕事がない生活です。
他の何物でもありません。

さらに質問がありますか。


L 私の記憶力はなぜこんなに悪いのですか。


― あなたの過去が悪かったからです。
思い出すのが不快なので、
過去の前に厚いカーテンを引いてしまいます。
(私を指して)


― 彼女の過去も良くありません。
しかしそれはもう彼女に影響を与えていません。
(リリに向き直って)


― あなたは先週の金曜日のことは忘れていないでしょう。
創造したり、援助したときのことは、忘れません。
悪いのはあなたの記憶力ではなく、
あなたの思い出です。
(沈黙)


L 私の愛は十分に強くありません・・・。


― あなたはどんな場面でそのことを感じますか。


L 他の人の前でです。


― あなたが十分愛しているのは誰ですか。


L 今までのところ、誰もいません。


― 誰を一番愛していますか。


L 神です。


― 神の次は誰ですか。


L あなたです。


― (寛大に微笑んで)あなたの目には
まだヴェールが掛かっています。
あなたが神を愛しているなら、
あなたはあらゆるものを愛しています。
あなたが十分に愛していないなら、
それは神を十分に愛していないということです。
なぜならあらゆるものが神の創造物だからです。

完全なるものの中にある神を愛しなさい。
不完全なものの中にある神を賞賛しなさい!
あらゆるものが神を映しているのですから。
神を愛することは難しくありません。
何よりも私は神をあがめるがゆえに、
こうしてあなた方を愛しています。
もうあなた方のところを離れます。
あなた方が祝福されますように!

1943年11月19日 金曜日 22.ギッタとの対話   金(きん)について

― あなた方に挨拶を送ります。
金(きん)について教えましょう。
それはすべての金属の中で最も役にたたないものです。
本来何の目的にもかなわないものだからです。
何が金に価値を与えるのでしょう。それに付与された信用です。
大地から採れた物質に、人間は信用を託し、
それを呪われたものにしています。
呪いとは禁じることです。
呪いがなければ、あなた方はさまよっているでしょう。
あなた方は金の玉を持って旅を始めます。
玉は大変重いのですが、相も変わらずそれを運び続けます。
そうして、金にもはや信用を置かない国の国境に到着します。
金はどうなるでしょう。
それはただ重いだけです。
私の奉仕者よ、その国境であなたにできることは、
どんなことが残されていますか。


G 玉を落とすことです。


― 手を開きなさい。
玉は自然に転がって落ちます。
重いものを落とすことは本当は難しくありません。
しかしあなた方の指は玉を持ったので
痙攣(けいれん)を起こしているため、
それを落とすことができません。
重たいものは自然に落ちます。
新しい国にも金があります。
(光を反射して)ギラギラ光る金属ではなく、光です。
あなた方が古い玉をまだ握っているなら
どうやって新しい玉を受け取ることができるでしょう。

あなた方はこのように古い玉を掴んでいます・・・。
このように掴んでいるのです。

(指を固く握り締める身振りをし・・・それからあたかも玉を転がして落すかのように、手をかすかに傾けました。)


― 玉を落とすことがどんなに簡単か理解しなさい。

(沈黙)


― あなた方は、重たい玉、無垢な玉に頼って生きています。
無限の神の恩寵のおかげで、それは呪われました。
あなた方がそれを崇めることのないように・・・。
それを崇めることのないようにです!
その無垢な玉は救われるのを待っています。
どのようにしたら救われるでしょうか。
アダムのもとから離れることによって救われます。


(私は溜息をつきました。そしてリラックスするにつれて、私の中の何かが解き放たれました。 )


― 体がほぐれましたか。
あなた方が重荷を降ろす難しさを、
私達は実によく分かっています。
難しいのはあなた方がその重さに慣れてしまっているからです。
重さがあなた方を苦しめることを嘆いてはいけません。
金が信じられている限り、
金を運ぶ者はその重さを感じません。
その信用がなくなると、
重さだけが残ります。
(その時)あなた方は正しい道にいます。


G 一週間ずっと、私は緊張感を解放してくれるものを探していました。
どうしたらそれが見つかるでしょうか。


― 「時間」をかけなさい。手は時間に根づいているからです。
あなたの質問を待っています。


G 私は何者ですか。


― それを質問するには適切な時期ではありません。
あなたはちょうど自分自身を作り直しているところだからです。
あなたが完全に変容したとき、
もはや疑問はなくなるでしょう。


G 私のしるしである太陽は何を意味していますか。


― そのしるしはあなたが自分のなすべき仕事を理解するための
助けとなるイメージです。
子供が「7」は何かと尋ねるとします。
あなたは子供にリンゴを「7つ」見せます。
子供はリンゴが好きなので、
すぐに「7」の意味を学びます。
あなたは子供に7つの鞭は見せないでしょう。


G あなたは少し前に次のようにおっしゃいましたが、
どういう意味でしたか。
“私達の地上の夢 ― 私達の存在 ― のイメージは
隠れている意味を単に包むものにすぎません。
覚醒は夢の「内側」だけにあり、
夢の「外側」には決してありません。”


― あなたは十分睡眠をとりました、私の幼き奉仕者よ!
十分長く眠た者は
誰の助けもなく目覚めます。
起こされる必要はありません!
力の欠乏が目を閉じさせます。
力が満ちてくると、目は自然に開きます。
力の欠乏は盲目であり、それが眠りです。

人間は力が欠乏すると眠ります。

人が「行動する」力を持っていなかったら、
一日を、新しい一日をどう始めることができるでしょうか。


G 他の人たちを目覚めさせることは、なんと素晴らしいことでしょう!


― あなた方は夢の中で話をしています。
あなた方4人は全員一つの部屋で眠っています。
あなた方はお互いを夢に見ています。
夢のイメージが欺くので、
お互いと話をしていると信じています。


夢を見ている人は眠っていることを夢に見ているのではなく、
目を覚ましたり・・・行ったり・・・来たり・・・
話したりしていることを夢に見ています。
しかし本当は、夢を見ている人は眠っているのです。
やがて夜が明け、夢の霞(かすみ)が消えていきます。

新しい行動が迫っています。

あらゆる夢が成就されるでしょう。
夢もまた準備だからです。
母の子宮の中で、
まだ生まれぬ子供は日の光を夢見ます。
この夢なしには、
子供は日の光の中に生まれてくることはできません。


あなたが今行うことすべてが
夢のなかで行う行動・・・夢のなかで考える思考です。


いつでも、できるだけ美しい夢を見なさい。
すべての夢が現実になるのですから!
夢もまた信です。
私は質問を待っています。


(沈黙)


G 私は今ゆったりと自由に暮らせていません。私の頭はいつも先を急いでいます。


― ほんの一瞬でもあなたが自分の姿を見ることができたら
良いのですが。
あなたはじっと静かに空間の中に横たわり、眠っています。
あなたの足は急いではいません。
あなたの行動の一つひとつが夢でしかありません・・・
ただの夢です。


(むやみに急いでしまう自分のことを考えました。)


― あなたが急げば、実際どこかにたどり着くでしょうか。


G ただ地上にいるだけです。急ぐのが私の習慣なのです!
習慣はなんと怖ろしいのでしょう!


― 気をつけなさい!振り返ってはいけません!
「恐ろしいもの」は盲目のフォースです。
恐怖は古い神です。
恐怖を見るとすれば古い神々を見ていることになります。
しかし、それらはもはや神ではありません。
今それらは召使いです。


さあ、私の奉仕者よ、今日は雑音がしませんでした。
あなたが掴む手をゆるめれば、重荷は消え去ります。

もう行きます。

1943年11月19日 金曜日 22.リリとの対話  カルマとは自分自身を打つための鞭

― 小麦畑の主に挨拶を送りましょう!
あなたに小麦について話をしましょう。
あなたの手には今何もありませんが、
すぐに手は一杯になるでしょう。
聴きなさい!小麦を10粒持っているとします。
それ以上はありません。
するとあなたはそれを10回しか分けられません。
20回分けることはできません。
たとえ最高の善意からやったとしても、
一粒の小麦を2つに割ったら、
半粒の小麦が芽を出すことができるでしょうか。
一粒の小麦の中に古いものと新しいものが存在します。
それを切り分けることはできません。
人間のマインドでは、古いものと新しいものを
区別することはできません。
あなたが新しいと思うものでも古いのです。
分割してはいけません。判断してはいけません。種を蒔きなさい!
そうすれば新しいものが育っていきます。
種でも芽でもない新しいものが。
あらゆる種や芽は、新しいものの住みかに過ぎないからです。
種を一粒そのまま落しなさい!
一粒の種が増えていくのは、このような方法だけです。
種は必ず芽を出すでしょう。

新しい発芽の時が到来しました。


L 私がしていることのどこが間違っているのか良く分りません。


(リリは疲労していました。彼女の生徒達が個人的な問題を抱えて、毎日夜遅くまで彼女の所に来ていました。そんな生徒達にリリは“相談には乗れない”とは言えませんでした。)


― あなたは小麦を10粒持っています。
それを20人に与えることはできません。
しかしそれを「蒔きなさい」。
そうすればすぐに百粒になるでしょう。
天の小麦はすぐに実を結びます。
私は質問を待っています。


L カルマとは、何ですか。


― 自分自身を打つための鞭です。
今この問題はあなたには難しすぎます。
それは大きな秘密を隠しています。


(私達は皆、ヒンズー教のカルマの概念について良く知っていました。そして、私はこの理論の背後に隠されている秘密は何だろうと思いました。)


L 健康とはどんな状態ですか。


― バランスです。
もしバランスが取れないとしたら、足りないものが
あるからです。
動物に於いてだけ
バランスは肉体から生じます。
新しい人間はそうではありません。


L 今、私は健康な人を教える方を好むのに、以前は病気の人を教える方がよかったのは、なぜですか。


― あなた自身が健康になっているからです。
人間の健康はあなたが種を蒔く土壌です。
「悪い土」に天の種を蒔くのですか。


(私達全員に)


― 心配してはいけません。素晴らしい変容が始まります。
その変容はあなた方にとって、
ときには良いものだと思えないことがあるでしょう。
なぜなら古い殻は破れ、腐り、崩壊するからです。
恐れてはなりません!
あなた方に今起きていることは、
とるにたりないことではありません。
私の幼き奉仕者よ、あなた(リリに向かって)も
心配してはいけません。
あなたに起きることは良いことです。
今あなた方のもとを離れますが、すぐに戻ります。


・・・・・ NO2へ続く


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天使たちとの対話 NO2

NO1 http://141.txt-nifty.com/141/2014/01/no1-1dd8.html


・・・・・・・・・・・・・・・


1943年11月26日金曜日 23.ギッタとの対話   天の光は「自発的な燃焼」、それは犠牲


― 今日は金(きん)についての話を続けましょう。
金はどこから来たのでしょう。それは何に稔る果実でしょう。
知恵の木になる果実です。
アダムが手に入れようとしたのは、「光る」ものではなく、
(光を反射する)「ぎらぎらする」ものでした。
もうひとつ別の木があります。
その木の名前は神秘であり、その果実は光です。
知恵の木とは人間の「生成」(becoming human)を
可能にする木であり、
もう一方の木は人間の「存在」(being Human)を
可能にする木です。
金は地球を汚染します。
余分なものは燃えなければなりません。
金は燃やすことはできません。


地上の光は「非自発的」な燃焼であり、
天の光は「自発的」な燃焼、それは犠牲です。

一番目の木 ― 古い‘私’― は光を反射します。

二番目の木 ― 新しい‘私’― は光を放ちます。

反射するということは、
光を放つことや太陽であることとは異なります。

質問しなさい!


G リズムとはなんですか。


― まずリズムがあって、次に歌ができました。
歌のないリズムは存在しますが、
リズムのない歌はありません。
リズムは肉体であり、メロディー、歌は魂です。
肉体と魂は第三のものをもたらします。


(モーツァルトの音楽を考えてみました。私達を感動させるのはリズムなのでしょうか。それともメロディーなのでしょうか。どちらでもなく、私達の心を打つのは説明のつかない‘第三のもの’です。モーツァルトのリズムとメロディーを生み出しているのは聖なる衝動そのものです。)


G どうしたら私はリズムをもっと感じられるようになるでしょうか。


― まずリズムがあり、それから言葉がありました。
始原の振動・・・第一日目・・・すべての神秘が生れる原初の土壌。
新しい創造の力強い振動のなかに新しい名前が生れます。
あなたの名前もまた、リズムから生れます。
リズムと共に創造することができ、
リズムと共に破壊することができます。
新しい耳にそのリズムが聞こえます。
一般の人が聞く拍子は、リズムではありません。
私の言うことが理解できますか。


G ええ、わかります!


― 質問してよろしい。


G 球という形には意味がありますか。



― 太陽が半分だったら、どうでしょう。
被造物のたった半分の上にしか照らないとしたら。
球は、判断なしに与えることの象徴です。


(私は、ただその神聖な性質ゆえに、あらゆるものを照らす太陽を思いました。)


― 新しい収穫物は光であり、光る金属ではありません。
人類は長い間、鉄をいかに金にするかを考えていたので、
金が鉄になってしまいました。
そしてその鉄が人類を押しつぶしています。
今は戦争中ですが、鉄の兵器が戦争のシンボルになっていま
す。そして戦争は権力への、金への貪欲さから起こされます。


― 変容、燃焼。
人間のみが火を「つける」ことができます。
その他のものはみな、火を「つけられる」だけです。
祭壇は準備ができています。
神をたたえて火をつけなさい。
しかし、余分なものだけに火をつけ、
祭壇そのものに火をつけてはなりません。
あなたは、そうできるなら、祭壇にすら火をつけかねません。
今の時点では、あなたは「祭司の見習い」にすぎません。


(私達は、みな吹き出してしまいました。)


― 話しなさい、私の幼き奉仕者よ。


G 真の献身、真の犠牲とはなんでしょう。


― 奇跡です!最も美しい歌、最も美しい香、最も美しい光。
これらはみな、神の足元へと「昇っていき」ますが、
昇っていくのは最も喜ばしいもの、至福に満ちたものだけです。
涙、自責、悲しみは違います。
それらは、「下降して」地上を暗い層で
覆(おお)う煙でしかありません。
不完全な燃焼は煙になり、
不完全な献身は苦痛と苦悩になります。
不完全な犠牲は光ではなく、石炭くずです。
それは変容ではなく、分解、すす、ガス、腐敗です。
火を煽(あお)り続けなさい! 私も手を貸しましょう!
学ぶことも燃焼の一形態です。
あなた方にとって、私の言葉は火のつけられていない単なる薪、
そこらに置かれたただの薪にすぎません。
(火をあおり続けなければ)
あなた方は、新たな薪を受けとることはないでしょう!

古き法においては、
木々は成長し、伐採され、燃やされ、
新しい木々がまた成長し、伐採され・・・(燃やされます)。
しかし、命の木は永遠です。
その果実は光で、
その幹は古き木の炎です。
「この」木はもはや燃やされることはありません。
光を与えるからです。

新しい人間は万物の頂点(クラウン)ではありません。
なぜなら王冠(クラウン)はみな金でできているからです。
新しい人間は万物の「魂」です。


(ハンナはあとで私に、その日「言葉を私達に降ろす」のはこれまでになく難しかったと語りました。私の天使は、私達から少し距離を置いてしまわれたのです。ちょうど母鳥が、飛び方を教えるとき、枝先に向かってどんどん移動し、ついには離れた枝に跳び移るように。そうなると雛鳥には、3つの可能性しかなくなります。今いるところに留まっているか、落ちるか、生れて初めて飛ぶか・・・。)

1943年11月26日 金曜日 23.リリとの対話   美とは「必要以上のもの」

― あなたは美がなんであるか知っていますか。
それは、必要以上のものを与える良き召使いの行為です。

体が動きます・・・それは必要なことです。
ダンスは「それ以上のもの」・・・そしてそれが本物のダンスなら
それは美しいのです。
声は必要です・・・歌は「それ以上のもの」。
形作ることは必要です・・・しかし、「それ以上のもの」のみが美
しいのです。

新しい世界は美のみで建設されます。

良き召使いになりなさい。必要なこと以上の行為のみが
新しい世界を作ることができるからです。
新しい世界は他のどのようなものからも築くことはできません。


(沈黙)


― あなた方に教えておきます。
言葉を売り物にするすべての‘ユダ’に気をつけなさい。
彼らは今、あなた方のまわりにいます。
火が燃える所はどこでも、真実と虚偽が分けられるでしょう。
それが火の目的です。
あなた方は、そのことに気づいていますか。気をつけなさい!
12人の中には、いつも一人の裏切り者がいます!
もっとも惨めな者が。
それが必然であり、それに煩わされてはなりません。


加工していない原石は利用価値が大きく、
金属は真に役立ち、
鉱滓(こうし:スラグ)は足に踏まれます。
火は分割し、純化します。
それがあるべき姿です。


L 裏切り者に関し、何かしなければなりませんか。


― 薪をくべ、火を保ちなさい。
それ以外のことは心配する必要はありません。
質問しなさい!


L 体の臓器の機能において、何が必要で、何が「必要以上のもの」で
しょうか。


― 臓器における「必要以上のもの」はたった一つしかありません。
肉体から生れる子供です。
独立したものだけが「それ以上のもの」です。
それ以外は浪費、呪いです。
若い女性自身の美は、いつか彼女の幼子のなかに再生するので
あって、子供のない女性の化粧された顔にあるのではありません。
「それ以上のもの」を完成することは、臓器にはできません。
それができるのは人間です。


(ハンナは、後で私達にこう説明しました。肉体の「それ以上のもの」とは地上の子であり、人間の「それ以上のもの」とは新しい「光の子供」を生み出すことであると。)


― しかし今日の世界では、
肉体しか知られていません。
肉体だけが‘鍛え上げられ’、
そしてつねに醜くなっています。
己の利益のためにダンスをする人間の足は
卑(いや)しくなり、

そのようなダンスを教える教師は、もっと手に負えません!
さらに質問がありますか。


L 抵抗とは何ですか。


― 被創造世界において、
抵抗は「それ以上のもの」への強い衝動(志向)です。
神はあなたに抵抗しません。
ただ、あなたが神に抵抗するのです。


L フォースとは何ですか。


― もうすぐ、それがわかるでしょう。
でも今はまだその時ではありません。


L 柔軟性とは何ですか。


― 命の基本的条件であり、適切な抵抗です。
硬いものは抵抗できません。
あなたにとって柔軟性にあたるものが、
新しい世界ではフォースであり、波動です。
動きだけがフォースです。
動きのないもの、静止しているものは
決してフォースではありません。
フォースと柔軟性は同じものに属しています。
抵抗と硬直との間には
なんという違いがあるでしょう。


L マインド、理性とはなんですか。


― 伝える道具であって、伝える主体ではありません。
道具であって、主人ではない・・・。この言葉で、マインド、
理性は単なる道具だということが、明確になりました。コン
サート用グランドピアノを考えてみました。きちんと調律さ
れたこの楽器を弾くために、名手がやって来る時だけ、それ
は神聖な音楽を生み出します。


― あなたはお砂糖がのっているスプーンを舐めて、
「甘い」と言うでしょう。
甘いのはスプーンではありません。
スプーンを噛もうとするなら、
歯が割れてしまいます。


(沈黙)


― 私の幼き奉仕者よ、あなたは幸せですか。
幸せでありなさい。あなた方、皆です。
あなた方が奉仕するとき、あなた方の命は美しいからです。
新しいものは、古いものが醜いのと同じぐらいに、美しいのです。
しかし注意しなさい。
成長をとげた大人がさらに成長しようとするなら、
それは脂肪か腫瘍になります。
それは美しくありません。
あなた方は充分に成熟した大人です。
新しいものを生み出しなさい。「子供」を!
「自分の肉体」を更に成長させようとするのはやめなさい。


― もっと質問がありますか。


L 誰もが天使、「内なる師」を持っていますか。


― いいえ。私達は信によって存在しています。信のみによって。
信をもつ人、信じる人にとって
私達は「存在しています」。
そして信は神のフォースです。
私が声を持っていると、あなたが信じれば
私は話すことができます。


あなたが信じなければ、私は話すことができません。
あなたが、私があなただと信じれば、私はあなたになります。

高きものを信じなさい!
あなたは低きものを信じることもできます。
今日、悪魔たちがかしましく、天使たちは黙っています。

しかし、あなたの信によって、私達は降りてきます。
信が橋だからです。


あなたから離れます。

1943年12月 3日 金曜日 24.ギッタとの対話   重い神殿の扉よ、大きく開け

(私達の家は漆喰を塗った後、ペンキ塗装の作業がなされていたので、友人が今日の対話のために静かなアパートを提供してくれました。)


― すべての家は聖所です。
私達を迎え入れてくれた方に感謝しましょう。
よく聴きなさい。あなた方は皆、神殿*です。
その聖所のなかの聖所に
あなた方は神を迎えます。
しかし、救われない者達をもそこに迎え入れなければ、
神を迎えても意味がありません。
神殿は彼らのためにあるのですから。
人を迎え入れることを覚えなさい。
あなた方が人を迎えるのとちょうど同じように、
あなた方は神に迎えられるのです。


(*ハンガリー語では神殿も教会もtemploという同じ単語で表す。)


神殿は(迎える人を)選びません。神殿は迎え入れるだけです。
空っぽの教会を思いうかべてごらんなさい。
聖所はそのなかで凍りついています!
あなたは私の言葉を迎え入れますか。


G はい、もちろんです。


― 神殿の門を開けるのを恐れてはなりません。
私の奉仕者よ。教会はすでに清められており、
ミサが始められます。


G ハートとは何ですか。


― 聖所のなかの聖所です。
神が住まわれるところ、
恩寵の場、聖杯です。


G 額の真中には何があるのでしょう。


― 新しい視覚です。


G 光とは何でしょう。新しい光とは。


― 「何」という言葉は物質のみをさす言葉です。


G それでは、それを表す言葉はないのですね。


― 言葉はあります。なぜ聞くのですか。
「知りたい」のですか、それとも・・・。


G 近づきたいのです。


― 「知ること」で、近づけるのでしょうか。


G 光が「あなた」から来るなら、然りです。


― 母親は自らの子宮に身ごもっている子供に
子供がそこにいるのを「知っている」からといって
近づけるものでしょうか。
いつ、彼女は子供を見るのでしょう。子供が生れたときです。

「知りたい」と望んではいけません。
ただ、子供を大切にするのです。


G どうしたら「光の子供」を大切にできるでしょう。


― 誰が、光ですか。


G 神です。


― あなたは真実を語りました。神を大切にしなさい!


G 私は生れる前、どのようでしたか。


― あなたはまだ生れていません!
いつ「生れる」かを聞きなさい!
今のあなたは、以前のままのあなたですが、
未来のあなたは違います。あなたは変容しているからです。


G あなたは、私が他のほとんどの人とは違う法に従うとおっしゃい
ました。私と同じ法に従う人々をどうやって見分けることができ
ますか。


― あなたの言葉を理解するという事実によって。
他の人はあなたの言葉を理解できません。
彼らは学んでも
理解できない人々です。
(あなたと同じ法に従う人は)学んでいなくとも、
理解します。


(沈黙)


― あなたは私を迎え入れますか。


G (喜んで)はい、迎え入れます。


― そのように、誰でも、何でも、迎え入れなさい!
それがあなたの仕事です。
救われない人を迎え入れたときだけ、
私は神の恩寵をあなたに伝えることができます。

(力強い声で)


― 鉄の閂(かんぬき)のかかった、重い神殿の扉よ。
大きく開け! 汝に告げる、大きく開け!


1943年12月 3日 金曜日 24 リリとの対話  新しい人間は天と地が合う一つの焦点

― 今日は、あなたのしるしについて話しましょう。
その形を想像してごらんなさい。
あなたのしるしが分っていますか、私の幼き奉仕者よ。


L いいえ、わかりません。


― 素晴らしいしるしです。
無限に大きなものと、無限に小さなものを想像してごらんなさい。
無限に大きな・・・
手は胸から広がり、腕は大きく開いています。


― 無限に小さな・・・
大きく開いた腕は心臓の所に戻り、すべての指が一点に合わさりました。


― 「焦点」がなかったら、
どうやって無限に小さいものは無限に大きなものを
見ることができるでしょう。
あなたは、助けられた者の目の中に神を見たことがありますか。


L はい、あります。


― そこに、あなたは神を見たのです!
無限からやってきたすべての線は「焦点」で一つに出会います。


無限に大きなもの無限に小さいもの
救済の点


― 無限に大きな像もたった一つの点に現われます。
あなたは漏斗(じょうご)です。三角はその象徴です!
このイメージがあなたの行いのすべてを導きますように!
見てごらんなさい。光線からなる円錐形の下に、
逆さのもう一つの円錐があります。
それが救済です。
新しい人間は焦点であり、
まことに、一つの点、
救済の点です。
この素晴らしい仕事が私達の道です。
形や宗教ではありません。


L 救済についてもっとお話しください!


― いつも救済について話しています…いつも!
あなたは創造物の中では、小さな存在にすぎませんが、
神のイメージです。
あなたはそのイメージを「放射して」います。
質問しなさい!


L 体の器官には高いレベルにおいて、その役割りがあるのでしょうか。


― これから私が言うことには、深い秘密が隠れています。
あなたの体の器官一つひとつは、
宇宙のフォースのイメージです。
それぞれの器官はこのフォースから力を得ています。
あなたの心臓の鼓動は、
宇宙の鼓動と一つです。


しかし、もしこれらのフォースが仕事を与えられないまま放置さ
れたら、すべては無駄になります。

目標のない存在は混乱であり、混沌です。

病気もまた、混沌です。

宇宙のフォースが「一点」で出会うこと、それが新しい創造です。

あなたのなすべき仕事を認識すること

―漏斗(じょうご)となること―

それが創造です。

あなたの器官一つひとつが神聖です。
有限なる肉体は
無限の小さな複製なのです。


天があなた方と共にありますように!

1943年12月10日 金曜日

25 ギッタとの対話  光を与えなさい、そうすれば闇は逃げていく


(私達は、私の天使が無言でそこにいるのを感じ、対話が始ま
るのを待っていました。突然、電話がけたたましく鳴って沈
黙が破られ、私達は皆、衝撃をうけました。私は大急ぎで電
話線をはずし、“電話を切っておくのは、あなたの仕事だっ
たのよ!”と、ヨゼフを非難して言いました。)


― 私は、闘いを宣言します。
過去において、あなた方は自己防衛をしてきました。

これからは、挑(いど)みなさい。
風から保護されなければならないのは、弱い火だけです。
闘いに入ることを恐れてはなりません!
闇と闘うことができるのは誰ですか。「光」です。
そして勝つのは誰ですか。その「光」です。
闇は死んでおり、命もなく、変化もしません。
闇は暗いです。
闇より暗いものはありません。
闇の暗さはそれ以上増すことはできませんが、
光は減少することが可能です。


(沈黙)


― 私の奉仕者よ!注意深く聴きなさい。あなたに教えましょう。
熱とは何でしょう。
心臓は鼓動し、リズムを刻みます。
そのリズムの規則性を破るのは、何でしょう。
異質の毒物が血の中に入ると、
心臓は早く打ち、火は熱くなります。
あなたの中に、破壊的な物質があれば、
あなたのリズムは乱され、
乱すものは焼かれねばなりません。
それが熱です。熱は血を清め
リズムを整えます。
そして熱はだんだん下がります。
あなたの中の古きものが癒(いえ)るからです。


G 私の中で腐っているものを、完全に焼きたいと思います!


― それは、間違いです。何も腐らせてはなりません!
熱は、何かが腐っているときだけ、必要になります。


G なにかが腐りはじめたときに、なぜ気づかないのでしょう。


― 自分を防衛するのをやめ、挑みなさい。暗闇に立ち向かいなさい!
あなたが真に燃えるとき、燃やすものが足りなくなるでしょう。
ましてや腐るものなどないはずです。


(沈黙)


― よく聴きなさい!あなたが自分の欠点だと思っていることも、
それに気づきさえすれば、
あなたの美徳になります。
あなたは新しい人間を見ていません。
でもそれは欠点ではありません。
あなたの目が「見る」ようにできていないからです。
あなたの目が「輝け」ば、あらゆるものが良くなるでしょう。

闇にくみしてはいけません。
そうではなく、光を与えなさい。いつでもどこにでも。
そうすれば闇は逃げていきます。


暗闇であることが、どうやって分かるでしょうか。
暗闇は、部屋の中のどこにその姿を現すのでしょうか。
それは燃えていないランプの中にです。
ランプに責任があります。

新しい人間に火を灯しなさい。
暗闇を嘆いてはいけません。
それがあなたの法則です。


私は平和ではなく、「闘いを宣言します」。

リズムに注意しなさい。それが神のメッセージだからです。
神はあなたを通して審判を下します。
神はあなたを通して闘います。

心して神に仕えなさい。

悪に仕えてはなりません。それは過去だからです!

リズムによってのみ

この2つを区別することができます。


G よくわかりませんが・・・。


― あなたの中で燃えている火は ― 肉体の火のことですが ―
命と呼ばれており、それは建設します。熱は破壊します。
熱は(命と)同じ火ですが、過度です。
あなたの心臓は70回打ちます。7かける10です。
邪悪さが存在しなければ、最も深い傷も「7」日で癒えます。
リズムは容器の容量を示しています。
一滴でも多ければ溢れます。
気をつけなさい。聴きなさい。常によく聴きなさい。
リズムはもはや肉体のリズムではありません。
マインドではそれを理解することができません。
マインドはマインドの領域に留めて置きなさい。
命の火は永遠で、熱の火は一時的です。
「より多く」がいつもよいわけではありません。
あなたの火の強さが、
他の人にとっては命取りの熱であるかもしれません。
鍵は一つしかありません。注意深くすることです。


(対話の始まる前、目覚まし時計の「チックタック」という大き
な音がとても気になったので、私は食器棚にしまっておきま
した。今、そのアラームが作動してしまいました。私はアラーム
を切っておくのを忘れていたのです。)


― これをあなたの教訓とするように。あなたは先ほど裁きましたね。


(皮肉な調子で)
― 沈黙を確保するのが、“あなたの仕事だった”と。


(仲間たちは心から面白がっていました。)


― 私達があなた方に教えるのは、あなた方が大切な人たちであり、
あなた方も学ぶのが好きだからです。質問しなさい!


G ‘永遠の業罰(ごうばつ)’とはなんですか。


― 悪妖精(ゴブリン)や悪鬼(あっき)のことです!
それを説明しましょう。
「恐怖を必要とする」者、
業罰を信じられない者に災いあれ。
実際には、恐怖が彼らを助けるというのに、
彼らは何も恐れません。
永遠の業罰とは
自分たちが「その中」にいることに気づかず、
恐れをもたないことです。


体に熱がないということは、
命を毒するものの勝利です。
私は「闘いを宣言します」。彼らが再び恐れることを学ぶように。
彼らの中には、もはや恐れがありません。
彼らの中に熱がないということが
彼らの業罰です。
熱は罰ではなく、癒しだからです。

彼らはお互いを恐れます・・・それが地獄です。

彼らは神の手より
爆弾を恐れます。
神の手は確実に打ちのめすというのに。
恐れについて語りましょう。恐れは信の種子です。
未熟な輩が恐れるものがあります。何を恐れるのでしょう?
未知なるものです。未知なるものとは何でしょう。
自分を超えたもの、大いなるものです。

あなたの法は恐れではなく、喜びです。
あなたの中の種はすでに芽を出しつつあります。


それが芽を出し、殻を捨て去るとき、
種はなくなり、恐れは消え去ります。
しかし、他の人は恐れを必要とします。

私達の闘いは古き闘いではありません。
私達は新しい、未知なるものを宣言します。
これが未熟な輩には恐れを与え、選ばれた者には喜びを与えます。


(私は「選ばれた者」とは、この地上の仕事を自発的に担う人だという印象をうけました。)


― 決して忘れてはなりません。あなたに命を与えるものが
他の者を灰にするまで焼き尽くすことを。


(ヨゼフは脱腸の手術を受けたばかりでした。若いころ、彼は
人類の救済は万人への平等な物資の分配によってなされると
信じていました。それが彼の「唯物主義的理想」になっていました。)

― 私は回復期の病人に言います。古き欠乏は満たされました。
過去のあなたは自分が持ち上げられる以上のものを
持ち上げました。
彼は物質を自分自身より上位に持ち上げたため、
物質が彼を引き裂きました。


わが息子よ、その傷がこのことを思い出させますように!
その傷はこれまでの一時代全体のイメージです。
しかしあなたは癒されました。
傷は再び口を開けるかもしれませんが、もう危険はありません。
あなたは癒えつつあります。さあ、感謝をささげましょう!


1943年12月10日金曜日 25.リリとの対話  本質が抜けたものだけが腐敗する

(リリは「あなたが死ぬとしたら、あなたの最後の望みは何か」と聞かれる夢を見ました。夢のなかで彼女は、「今私が授けられているものが、生徒のなかで生き続けることです」と答えました。)

― あなたの夢について話しましょう。
芽は種子の死です。

地中に住む小さな生き物は
種子の死しか見えません。
彼らには地面の上の芽が見えません。


新しい芽は新しい存在です。
あなたは夢のなかで正しい選択をしました。
永遠のものを得るために、滅びいくものを断念しました。
与える者は、受け取ります。
新しい芽 ―種子の目― はたった「一つ」です。
それは二重性(duality)より高きにあり、
「2つであること」を越えています。
死を恐れてはなりません・・・。死は存在しないのですから!

あなたが私とともに行動するとき、
死を知ることはありません。


よく気をつけなさい。
私が語っているのは、非常に重要なことです。
確実にやってくる死は、弱い者にとってだけ刺激となります。
しかしあなたはもう弱くはありません。
あなたの時間は短いですが、
そのことにあなたの行動が支配されないようにしなさい!


(この後の沈黙の中で、‘あなたの時間は短い’とは、この地上の時間の観念では何を意味するのだろうと、不安な思いで考えました。天使の時間の感覚が、私達のそれとは非常に違うのをよく感じていました。この疑問には、15ヶ月後に答えが与えられました。)


― 「話す者」は、今あなたが輝くのを見ています。
質問しなさい、私の奉仕者よ!


L ‘話す者’、ハンナのために質問をしてもよろしいでしょうか。


― 質問の必要はありません。彼女は答えを得るでしょう。


L どうしたら人類はもう少し進歩することができるでしょう。


― 「少し」などというものはありません。
進歩するか、しないか、のどちらかしかありません。
あなたは腐った肉を食べますか。



L いいえ。


― 「少し」腐った肉なら、食べますか?


L いいえ。


― 腐っているか、腐っていないか、どちらかです。
どの様なものが、腐るのでしょう。
本質が抜けた物質です。


(沈黙)


― よろしい。 2つの卵があるとします。
一方には生命の胚が宿り、もう一方には何もありません。
これが分かるのは卵が孵化(ふか)したときだけです。
温(ぬく)もりの中で胚は育ち、胚のない卵は腐ります。
あなたは卵を抱くことも、温めることもできます。
しかし胚を入れることはできません。
心配せずに、ただ絶えず温めていなさい。
神のみが胚を与えることができます。
神、発生の主である方のみが。


「どこ」に胚があるのか、心を煩わせてはなりません。
温めなさい! 目覚めていなさい!
悪臭を放つ、腐ったものには、胚がありません。


本質が抜けたものは、まだ呪いの時代に属しています。
小さな鳥は腐った卵を、哀れみもかけず巣から放り出します。
それを温めても無意味だからです。

しかし人間は胚のない卵にいまだに乗って、温め続けています。

卵が悪くなり、朽ち、腐敗しても、まだ人間は温めつづけ、
新しいものなど孵化することのない腐った卵を、
恐る恐る守っています。

覚えておきなさい。
鳥が卵を抱いてる間は、
新しい卵は生れません。
この教訓がわかりますか。
あなたにはこのことが無慈悲に思えても、そうではありません。
温めることは力強い行為です。
温めた時に腐るものには胚がなく、
孵化するものがよい卵だということ、それが確かなしるしです。
しかし、あなたはただ温めなさい!
他のことをする必要はありません。
腐敗は卵自体が判断を下します。ただ温かさを放射しなさい!


L 私の教え方はどこが間違っているのでしょうか。


― 今語ったことと同じです。よく聴きなさい。
雛は半分まで孵化すると、腐って見えます。
しかし育ちゆく命は、腐って見えるものを吸収し、
それを変容させます。
悪いものを変えようとしてはなりません。
良いところを強くしなさい。


そうすれば、良いものがそのまわりにある悪いものを吸収します。
さらに言っておきたいことがあります。誉めなさい!
誰の中にもある、どこにもある、
誉めるに値するものを誉めなさい。


真の賞賛は(人を)力づけ、あなたは驚異を見るでしょう。
しかし決して、嘘の賞賛をしてはいけません。

決して嘘をついてはいけません。
たとえどの様に良い目的のためにでも!


質問しなさい!


L パニックとはなんでしょうか。


― 恐怖です!神から逃れることです!突然の分裂です!
恐怖は恐ろしい古神です。
パーン* ―パニック。
動物のみが恐怖を必要とします。


*(訳注)パーンはギリシャ神話でヤギの脚、角、髭を持つ牧神の神。
突然出現するため人間に恐れられていた。


L 備えある状態とは、どの様な状態ですか。


― 正しい態度のことです。
道具が用意できていれば、いつでも使えます。
人間であるとは、用意ができている、ということです。
新しい人間は神の道具です。

用意ができていないということは、役にたたないことです。


L どうして人間には復讐や、悪意ある喜びが、あるのでしょう。


― 幸せな人間は復讐もしなければ、悪意もなく、
他人の不幸を喜んだりはしません。
病人は健康な人を嫌い、不幸な人は幸福な人を嫌い、
酔っ払いは正気の人を嫌います。
憎しみは恐れ、積極的な恐れ、仮面を被った恐れ、恥です。
病人は病気を広めます。

それゆえ、私はあなた方に言っておきます。
健康を広めなさい!それだけです!
それが私達の闘いです。
病気と闘うのはやめなさい。健康を強めなさい!
これら2つのことは全く異なることです。
病気を押さえ込むだけの医者は、誤りを犯しています。
神は癒しのフォースです。
このフォースと「一緒」に働くことが真の癒しです。
素人が学問を積んだ医者よりよく治すことができるのは、
「こうした理由」からです。


L ある芸術形態が、他の形態より価値があるということはありますか。


― はい。(神に)もっとも仕えることのできる形態に価値があります。
もっとも価値のあるものだけが、神に仕えることができます。
その果実によって、それがどの様なものであるか分かるでしょう。
しかし、どの芸術も変化していきます。
この一瞬のひととき、「一つ」になりましょう!


1943年12月17日 金曜日

26 ギッタとの対話  新しい芸術について・すべては内にある


― 芸術における創造について話しましょう。
芸術作品は単なる物質です。
彫刻は空間に立っています。
彫刻そのものは創造ではありません。
それは単なる容器にすぎません。
容器が(飲み物で)満たされると、その飲み物が創造するのです。


(師が新しい芸術について伝えようとしていることを、ハンナはどの様な言葉で言えばよいのかわかりませんでした。)


― 新しい芸術についてうまく伝えられればいいのですが!
ああ、それができれば!
容器であったものは、飲み物になり、
飲み物であったものは、至福になるでしょう。


今は不毛の時代です。

商人の手は空の容器を掴んでいます。

香(こう)が芸術家に手向(たむ)けられています。
香を手向けなくてはいけない芸術家本人に、
香が手向けられているのです。


(香の)煙は下り、カインは言葉を発します。
あらゆるものが干からびています。芸術家達は死を恐れています。
鳥―青い鳥― は、灰色の雀になるまで、
籠に閉じ込められています。
美術館、倉庫、地下納骨堂に!
それらの場所は、死んだ殻を守っています。墓の臭(にお)い。
誰も前を見ず・・・みんな後ろを見ています。
誰が神に仕えるというのでしょう。誰が?
あなた方は誰に仕えますか。


G (おずおずと)神に仕えたいと思います。


― だが、そうしていますか。


G いつもではありません。


― (厳しく)まだ、‘いつもではない’と言うのですか?


G (弱々しく)どうすべきなのでしょう?


― ‘すべき’ということは存在しません。
神のために新しい容器を作りなさい。あなた方、全員に言います。
飲み物のための新しいカップを作りなさい!

飲み物は流れているのに
それを受けるものがありません。

新しい建物、新しい神殿には壁がありません。
どんどん大きくなっているからです。
変わりなさい!あらゆる方法で変わりなさい!

古(いにしえ)の神殿、古の教会は

保護する場所、要塞、避難所でした。

新しい神殿は異なります。それには壁がありません。

あなたに与えられているあらゆる手段で、

新しい世界を宣言しなさい。

怠けていてはいけません。


(今週、私は新しい油絵に取りかかる勇気がありませんでした。
私は何かを恐れていたのです。)


― 「あなた」でさえ、まだ恐れています!創造しなさい!
恐れをもってではなく、喜びをもって!
あなたはより高いレベルにいます。
そのあなたが恐れ始めるなら、
それはあなたにとって死を意味します。
覚えておきなさい。

「しなければならない」と「すべき」は死んだ言葉です!

あなたが描くすべての線が、喜びによって導かれますように・・・。
あなたは神のためにその線を描きます!
新しい芸術について語ることができさえすれば!
それはこれまでに存在しなかったものです。
もっとも偉大な画家にとってさえも。


(私は、最も偉大な芸術家でも新しい芸術の水準には達していないということを知って、驚きました。しかし新しい人間がまだ生成の初期段階にあることがわかって、新しい芸術などというものは、いまだ存在しえないことを理解しました。)


― 質問しなさい!


G ‘最後の審判’とは、何を意味しますか。


― 何が理解できないのですか。


G あなたのおっしゃることすべてが新しく、古い概念にも新しい味
わいがあります。


― 変るのは味ではなく、それを味わう人の方です。
死んだ者の口だけが、スパイスのきいた食べ物を必要とします。
生きている者には、パンが最良です。
お腹をすかせた者は、パンの上にキャビアもパプリカも
必要としません。
健康であって病気でないなら、美味しく感じるものが、
あなたの必要としているものです。

(‘最後の審判’についての質問に対して答えが得られなかったことに、驚きはありませんでした。私は‘センセーショナル’な答えを期待していたからです。)

G 人生のある瞬間、「うっとり」したり、特別なムードを味わったり
するのは、 いったいどういうことなのでしょう。


― 深い神秘です。太陽は白ですが、
それを「細分化」すると、複数の色になります。
細分化されたとき、永遠は「うっとりするような」味わいを
持っています。
間もなく理解するでしょう。
あなたは細分化された色は7つだと思っていますか。


G はい。


― 色は無限にたくさんありますが、7つに見えるだけです。
あなたがかつてのあなたであることをやめるとき、
すべての新しい色が見えるでしょう。


G それでは、私はそれらの色で絵を描くのでしょうか。


― あなたの絵を見る人達には、新しい色が感じられるでしょう。
しかし、カンバスにはその色はありません。
新しい色を外に探してはいけません。
赤は、太陽、月、世界の宇宙であり、
青は別のもう一つの宇宙です。
新しい色はあなたの内側にあります。
すべてはあなたの外ではなく、内にあるのです。
質問しなさい。


G ‘復活’とは、何ですか。


― 必要悪です。
あなたがすでに上にいれば、
昇ること、復活は必要ありません。
下にあるものだけが‘復活’します。
墓の深みに落ちたものは、再び昇ります。
再び昇る(re-surrect:復活する)のですが、
それは見せかけです!
あなたが神と一体となっているなら、
何か復活すべきものがあるというのでしょうか。
神の国が近づいています。
呼びさえすれば、顕現します。
それは、あなた方の内にあるのですから。


1943年12月17日金曜日 26.リリとの対話  創造とは自分を忘れる遊び

― 遊びについて話しましょう。
遊びとは何でしょう。準備です。
フォースと物質を統御するための練習です。
統御は創造の準備です。
例をあげてみましょう。子供たちが遊んでいるとします。
2人はロープを持ってそれを回し、3人目が跳びます。
ロープは外からのフォースによって動いている物質です。
子供が跳びます。
跳び方が早すぎたり、遅すぎたりすると、
その子にロープが当たってしまいます。
めざすことは正しい瞬間です。
そして、その正しい瞬間こそが、
遊びの喜びです。


遊びを教えなさい。
「体と」遊ぶのではなく、「体を通して」遊ぶことを。
あなたは子供たちを教えています。
彼らに遊ぶことを、新しいゲームをすることを教えなさい!
創造的になるよう彼らを準備しなさい!
古い遊びではなく、「新しい」遊びを!
子供のころ、あなたは遊びましたか、私の奉仕者よ。


L 遊んだことはほとんどありません。


― それでは、他の人に教えるのはよいことです。
なぜなら、あなたは遊びの欠如についてよく知っているからです。
さあ今、あなたも遊ぶのです。
あなたの生徒たちのなかにある子供を見なさい。
子供を起こしなさい。
でも古い子供ではありません!
古い葉が落ちたときだけ、新しい芽が吹くことができます。

よく聴きなさい!

素晴らしい新しいゲームのことについて、

そっとあなたの耳に囁いてあげましょう。
子供は跳ね、踊り手は跳躍し、輪舞します。

あらゆる器官、あらゆる四肢も、宇宙のフォースと一体です。

ダンスとは何か、わかりますか。
旋回するフォースは上昇し、
渦巻きは下降します。
古いダンスはなんと強力な渦巻きなのでしょう!
その渦巻きは引っ張り、肉体の中へ引きずり「下」ろします。
新しいダンスは「上」に旋回するフォースです。
でも、今はただ遊びなさい! 準備しなさい!
新しいゲーム…新しいダンス…新しい世界を。

遊んでいる子供は自分を忘れます。

それこそがまさに新しいゲームをもたらします。
一人で遊ぶことのできない子供は、死んでいる子供です。

フォースがあなたを振り回し、投げるか、
あなたがフォースを投げるかです。
この違いは大きいです!それを感じませんか?
神への奉仕のために、フォースがあなたに与えられます。
これほど驚嘆すべきことがあるでしょうか。

ああ、あなたが一度でも自分を忘れる遊びを

味わうことができたら!

創造とは自分を忘れる遊びにほかなりません!

創作中の巨匠は、周到に準備された道具のことは忘れています。
それでも構わないのです。道具の方が、仕えるのですから。

あなたの質問を待っています。


L どうしてこんなに簡単に絶望してしまうのでしょうか。


― 何に絶望するのですか。


L 大きなことより「小さな」ことにです。


― そこに答えがあります。
「小さな」ことは「小さな」リリに関わっています。
小さなことから自分を離しておきなさい!
「小さな」リリがその処理をするでしょうから。
絶望(des-pair)とは、
統一した、一つの状態ではないということです。
絶望(des-pair)*、それは2つの(ばらばらな)状態であり、
そこに留まってはいけません。

*ハンガリー語の絶望という言葉は'ketseg(2つであること)という。
古いものを置き去りにしなさい。


そうすればあなたは絶望から解放されるでしょう。
やがてあなたは新しいものも置き去りにするでしょう。
なにもかも置き去りにしなければなりません。
すべては殻、からっぽの殻にすぎないのですから。
質問しなさい!


L 苦痛とは何ですか。


― 守護天使です。動物の守護天使。
恐れは間違いの「前」に現れるしるしで、
苦痛は間違いの「後」にのみ現われます。
両者とも暗示、シグナルです。

しかし、あなたのしるしは喜びです。
あなたは私といるとき、喜んでいますか。


(リリは言葉では自分を表現できず、黙って頷きました。)


― あなたをもっと喜ばせるのは、一体何なのでしょう。


L もっと喜ぶことなど「不可能」です!

― 不可能なことは何もありません ! 不可能なことはないのです。
不可能は存在しません。
あらゆることが可能です!


(長い沈黙が続きました。リリの中で何かきわめて重要なこと
が起こっていることを私達はみな感じていました。私は彼女
を見るのを控えました。見ることで、彼女の内の深いところで
起こっている神聖なできことを邪魔してはいけないと感じたからです。)


― 質問しなさい、私の幼き奉仕者よ!


L 今お尋ねするのはとても奇妙な感じがするのですが、私は存在し
なくなったような感覚を味わいました。

― 事実、あなたは存在しなくなる「でしょう」。
私が腕に抱いてあなたを揺らしたのです。
揺らしてもらったことのないあなたを。
あなたを揺らすのは、私にもよい気持ちでした。


(これはリリの愛されなかった孤独な子供時代のことを言っ
ているのだと感じました。リリは予期しない、望まれぬ子供
だったのです。)


― 誕生前 ―古い誕生の前 ―
母と子供は「一体」です。
子供が生れると、母と子供は「別々」になります。

あなたと私は「別々」です。
私達が生れるとき、2人は「一つ」になります。

あなたにとってこれは神秘かもしれません。
まだ、あなたには理解できません。
質問しなさい!


L 疲れとはなんでしょう。


― 古いリズムです。2つの音の間の小休止です。
新しいものの中で行動するとき、疲れはあり得ません。
疲れているなら、それは小さな死です。


(沈黙)

― 「永遠の命」の木。
その木は、御父が私達にくださり、私達が守り続けています。

(彼女の天使は、神性の、特に父性の面をリリに対して顕してい
ました。リリは子供のとき、父の愛を知らなかったのです。)


― 別の木の持ち主であるヘビの言うことにもはや耳を傾けない人に、
私達はその永遠の命の木を与えましょう。
私達はその木を守っています。
剣を手にして、その木をしっかり守っていますが、
実がならないなら、木があっても何になるでしょう?
食べる人がいないなら、実があっても何になるでしょう?
熟していないのは実ではなく、食べる人です。
だから私達がその木を守り続けています。
よき父は自らのために美しい実を守るのではなく、
子供たちのために守ります。
幼な子達はその実をまだ食べることができません。
御父はそのことをよくご存知です。
あなたはいかなる瞬間にも、楽園にいます。
2つの禁断の木があり、あなたはどちらでも選べます!
(かつて)ヘビがあなたを誘惑し、あなたはそれを食べ、
そして実は苦い味がしました。

私達は禁じ、守ります。
しかしあなたは来て、
私達に勝利しなさい!

見せかけの喜びがあなたを誘い、あなたは「恐怖」を食べました。
私達の剣は「恐れている者」だけを打ちのめします。
「恐れ」が剣をもたらしたからです。

もう一つ、質問をしてもいいですよ、私の奉仕者よ!


L 聖書にある「隅石(すみいし)*」の意味がわかりません。


― 重みを担う人、罪をあがなう者、蔑(さげす)まれた者です。

*(訳注)「それではこう書いてあるのは、何の意味か。
『家を建てるものの捨てた石、これが隅の親石となった』
その石の上に落ちる者はだれでも打ち砕かれ、その石がだれかの上に落ちれば、
その人は押しつぶされてしまう」(ルカ20-17,18)


準備をして、用意しておきなさい。
さあ、皆で神に仕えましょう。


1943年12月24日 金曜日 27  リリとの対話・断章 1    “私が与えている”という善良さについて

― “天使が天国から降りてきた・・・”*

*伝統的なハンガリーのクリスマスキャロルの歌詞。

あなた方は光を見るために、もはや急ぐ必要はありません。
光はあらゆる所に見られるようになるからです。
そしてベツレヘムは、もはやなくなるでしょう。
新しいクリスマスが来ることを宣言します。
その新しいクリスマスの後に、復活祭はありません。
これから、復活祭は単なる中身のない殻となります。
しかし今日では、光が、古い光が大変崇められているので
いのちの炎は消されてしまいます。


(これらの言葉は戦争に対する痛烈な皮肉でした。)


― 「あなた方の中に」新しく生まれたものは、
動物によって温められた石や、藁(わら)の上に横たわります。
石もよし、藁もよし、
暖かい息もよし。
朽ち果てた馬小屋は役に立たず、
外の冷たさや暗さは有害です。
恐れてはいけません!
竜は新しく生まれたものに手が届きません。
老いた竜は木のそばにいますが、
赤いリンゴはもはや誘惑しません。
新しく生まれたものが見えますか。


L いいえ。


― 見ようと努めなさい!
あなた方は自分が光の子供を生むと考えています。
しかし、あなたを生むのは神なのです!


― 質問がありますか。


L 真のお祝い・・・ハートのお祝いとは、何ですか。


― 天の一部です。
(手を下におろす仕草をして)


― しかし、人々が下界でやっている祝いは・・・
壊れた天の「破片」であり、天は再び一つになることはありません。
彼らは、古い天の破片をしゃぶっていますが、
私達は新しい天を建設しています。
そして私達は、一緒にそれを建設するのです。


L ‘善良さ’・・・‘慈愛’とは、何ですか。


― 価値のない古い破片です! それらを捨て去りなさい!

今日では、誰でも‘善’を与えようとします。
何と、馬鹿げたことか!

与えるのは神のみであり、あらゆるものが与えられます。
我々はその神聖な贈り物を「届ける」だけです。


誇大妄想のちっぽけな虫は主張します。“私が与えている”と。
この種の‘善良さ’に汚されてはなりません。
あなた方の中にそのような‘善良さ’がありませんように!
邪悪さがこの世を暗くしているのではありません。
暗くしているのは、
‘善良さ’、“私が与えている”と主張する‘善良な’人達です。
いいですか。与えられているものは何でしょう。 死です!
‘善良な’人達は(因果の)ツケを払うことになるでしょう。
来るべき新しい光の中で、
間違っているすべてのものが粉々に砕けるでしょう。
あなたは、何を所有してるというのでしょう。


L 何もありません。


― それでは、あなたは何を与えることができるでしょうか。



L 私自身からは・・・何もありません。


― 腐った堕落した(善良な)者よ!悲しむべき(善良な)者達よ!
お前たちは自分達がつくり出した犠牲者のために
‘善き’病院を建てている。
しかし、私の奉仕者よ、
あなたはそのような‘善良な者’ではありません。
(真の)善はあなたを「通して」もたらされます。
質問しなさい。


L 宗教と科学はどのようにして一つになるのでしょうか。


― 新しい光の中で、
人々は「宗教と科学」が一つであることがわかるでしょう。
それらは今までも常に一つでした。
ちょうど、メロディーとリズムが切り離すことができない
一つのものであるように。
大きなオーケストラのメンバーはそれぞれ演奏しますが、
シンフォニーは一つです。
時には、ヴァイオリンがリードし、
時には、チェロが。
時には、宗教がリードし、
時には、科学が。
しかし、今はどうでしょう。 何もありません!
誰も奉仕をしないからです。
すべての人がリードしようとしています。
他の何にもまして、ドラムが。
一番大きな音が出るからです。
指揮者とはシンフォニーの精神に仕える奉仕者です。
今では、その指揮者さえいません。
一番騒々しいものが支配しています。


(長い沈黙)


― あなたに神の祝福がありますように!


1943年 12月31日 金曜日 28.ギッタとの対話   アルファーとオメガーの間に永遠が

(一年の最後の日でした。以前は、いつも新年のお祝いを無意味で退屈だと思っていましたが、今日は、天使が古い年から新年への移り変わりをどの様に表現されるだろうかと思い、期待で一杯でした。)


― アルファー ― オメガ ・・・ オメガ ― アルファー。
創造された人間は、始めと終わりの間に立っています。
創造する人間は、終わりと始めの間に立っています。

始めと終わりの間には時間があり、
終わりと始めの間には永遠があります。
古い年の終わりは新しい年の始まりであり、
古い世界の終わりは新しい世界の始まりです。

人間は祝うことができないことをいつも祝ってきました。


(最初理解できませんでしたが、時間のない瞬間である古い年
から新しい年への変化は、時間の中に住んでいる人間には把握
できないと、突然分かりました。)


― 狭い道への入り口は オメガ ― アルファー。
「肉体的に」 ― 時間の中で ―
その道を通り抜けようとする人は、
死へと足を踏み入れます。
「霊的に」 ― 時を超越して ―
その道を通り抜けようとする人は、
永遠へと足を踏み入れます。
あなたは、オメガとアルファーの間の時間を
量ることができますか。
過ぎて行く瞬間が終わり、新しい瞬間が始まります。
オメガとアルファーの間には、時間はありません。

それらの間には永遠があります。

永遠への入口があり、
その入口は始めではなく、終わりに開きます。
創造主が行動を起こすと、
新しい瞬間が「現われます」。
古いものはもはや存在しません。

それぞれの瞬間が消滅すると


あなた方は永遠である創造世界へと
入ることができます。
そして、そこであなた方は、「自ら」行動を始めます。

この入口はすべての人に見えますが、
まだ実際には見られていません。
(入口の)門は開いていますが、とても狭いので
生まれた者(古き者・肉なる人)は通り抜けることができません。
これが最も大きな秘密です。
あらゆる瞬間が ― 瞬間の中の瞬間でさえ ―
開かれている門です。

神聖な瞬間というものがあるのではありません。
あらゆる瞬間が神聖なのです。

このようにあなた方は永遠と瞬間の「両方」に生きています。
あなた方は(ボールを)扱う人であり、ボール「でも」あります。
始めに注意を払ってはいけません。
始めは既に終わっています。
始まるものは終わりを迎え、それを変えることはできません。
フォースと物質はすでに「行動している」からです。
注意しなさい。
あらゆるものの源、行動の生まれる場所は、
終わりと始まりの間にあります。
被創造世界はボールです。
創造主はそのボールで遊びます。
ボールが喜びのうちに戻ってくるように、ボールを一突きします。

創造主のイメージ、
このイメージの中に、あらゆるものがあります。
天体も、肉体も、原子も、なにもかもが。


(沈黙)


― 次のことを学びなさい。
確実なことがたった一つだけあります。それは「喜び」です。


あらゆることは説明することができますが、
喜びには説明がありません。
私達がなぜ喜びに溢れているか説明することはできません。
喜びが私達のなすべき仕事です。

あなた方が受け取るものは、喜びを知らない者にとっての喜びの源
になります。

質問しなさい、私の奉仕者よ!


G どうぞ、永遠の瞬間についてもっと話してください。別の方法で説
明していただけませんか。


― 永遠の瞬間は一筋の永遠の光です。
人間には、自らが住んでいる天球に
光線が射し込む開口部を創造する仕事があります。
光を入れるために家を取り壊す必要はありません!
窓で十分です。
無限の光に到達するためには、
創造物を超越する必要があります。
そうすることによってのみ、
あなた方は永遠の瞬間に到達できるのです。
創造物を超越したところで
あなた方は解放され、解放します。


内側から見ている天球は、
実際の姿とはなんとかけ離れていることでしょう!
数々ある太陽や、数々ある月、
そしてそれらを擁(よう)する‘無限の空間’は、実は有限であり、
数十億年という悠久の時間は、
永遠の瞬間に比べれば無に等しい時間です。


あなた方が住む天球に一つの入口が開けられれば、
もはや牢獄はなくなり、
「囚人」もいなくなります。
天球にいるのは、ただ「住人」だけです。
もはや呪いではなく、祝福があり、
闇ではなく、光があり、
苦しみではなく、喜びがあります。
この小さな入口が救済です。


(長い沈黙の後に)


― 節度(メジャー)に注意しなさい!過ぎることは、
多過ぎる場合にも少な過ぎる場合にも、道からの逸脱です。
ですから、感じとることを学びなさい。
多過ぎるのか、少な過ぎるのか。
‘十分’が、フォースと物質、有限と無限の間の釣り合いの取れる
ところです。
2つの間に道があります。十分という道です。

気をつけなさい、道からさまよい出てはいけません!
あなた方の節度はあなた方だけのものです。
誰もが鍵を持っています。それは自分「独自」の節度という鍵です。

もう一つ質問してよいですよ。


G 私達は悪を見てそれについて話をします。明確に見ることと、思い
あがった判断との間の境界はどこにありますか。


― 節度です。あなたは光をもたらす者です。
目の弱点を知りなさい!
しかし、批判的であってはなりません。
あなたの全存在が救済に仕えるなら、
「量る(メジャー)」ことはあっても、
「判断する」ことはないでしょう。
判断は神のみに帰属します。


あらゆるものが変わります!
その解決は、オメガとアルファーの間にあります。


注意して聴きなさい。7つの喜びがあります。
それらを発見しなさい!これは簡単な作業ではありません。
7つの喜びのそれぞれは、
一週の中の一日を導く精神になるでしょう。
それらを発見するために7日あげましょう。
あなたの見つけたものを来週私に話しなさい。

あなたの元を離れます。


1943年12月31日 金曜日 28.リリとの対話   悪いのは知識ではなく、それを蓄えること

― 私にとって簡単なことは、あなた方にとって難しく、
あなた方にとって簡単なことは、私にとって難しい。
最も単純なことでもあなた方に気づかせるのは
何と難しいのでしょう。
あらゆる動きは創造のイメージとなり得ます。

ある一点を押すと動きが開始します。
よく聴きなさい。動きはある一点、源初の一点で始まります。
それからその動きは回帰します。
あらゆるものが押し出され、あらゆるものが回帰します。


(すべての動きは宇宙のリズムの拍動だと分りました。)


― 人間は別の法に従います。
知識は人間に一つの小さな逸脱をさせました。
この小さな逸脱があらゆるものを堕落させますが、
人間が神というすべての動きの源に戻るとき、
すべての動きは、救済という名前になります。

行動がその源に戻るとき、
喜びが人間に生まれます。

最も卑劣な人間でも「与える」ことができれば
その人はまだ人間です。
早すぎたり、遅すぎたりする瞬間、
その一瞬が知識のリンゴです。
リンゴは食べるためにあったわけではありませんが、
人間はリンゴを食べ、自分自身のために神聖な知識を蓄えました。
リンゴに責任はありません。
ただ、食べるのを禁じられていただけです。
人間は禁断のリンゴにそそられ、
「与える」のではなく、取ろうとしました。
これが人間の性(さが)のすべてを語っています。
与えることがすべてです。


悪いのは知識ではなく、
それを蓄えることです。

与えることにより、知識もまた祝福となります。
他に与えるものは、すべて祝福です。
しかし私達は「神を通してだけ」与えることができます。
私達が源と一つになること、それが喜びです。

真の行動は神によって鼓舞され、
神に戻ります。

このように、あらゆる人に与えることを教えなさい。
そうすれば呪いは終わるでしょう。
与えるのは「あなた」ではありません。
与える「方法」だけを教えなさい。
誰もが与えることができます。あらゆる行動は奉仕となり得ます。
外なる行動は内なる行動から進化します。

私の奉仕者よ、私はあなたの仕事を助けます。
喜びがしるしです。
それぞれの人を喜びへと誘(いざな)うものに気づきなさい。

喜ぶことができない人がいるところに
リンゴがあります。
そのリンゴは利己的に食べられ、他に与えられません。

リンゴを手放しなさい!

あなたがマントの下に保護している人々の中の最も惨めな人でさ
え喜ぶことを学ぶことができます。
喜びとは、
行動を起こし、
外に向かって流れ・・・
完全に燃焼して
戻ることです。呼吸のように。
始めと終わりと喜びはハートの中にあります。

喜びが新しい世界の空気です。

質問しなさい!


L 平和とは何ですか。


― 戦争と戦争の間の休止を意味しているのではありません。
平和は今までに一度も存在したことがありませんでしたが、
平和は来るでしょう。
平和!あなたはそれをただ希求していますが、
それだけでは十分ではありません。
平和は新しい振動です。

今までにあったあらゆるものとは異なっています。


L 自分の中に平安がなければ、私は喜ぶことができません。


― あなたは真実を語っています。


L 今新しい年が始まろうとしています。そこで、今までにはなかった
新しい出発をしたいと思っています。どうぞ私を助けてください!


― 私の平安があなたの平安であり、私の喜びがあなたの喜びです。
このように、それを大切にしなさい!
喜びは無限です。
あなたは、自らが差し出すことができる分だけ、受け取ります。
喜びには限界がありません。
限界があるのはあなたの与える能力です。


(天使はリリに無制限にもっと多く与えることができたのです
が、天使が与えたとしても、リリはまだそのような量には耐え
られなかったでしょう。そこで天使が彼女へ与えるものは、適
正な量に制限されねばなりませんでした。)


― 喜びには限界も、始めも、終わりもありません。
喜びは永遠だからです。
私もあなたに与えられる分だけ
喜ぶことができます。
あなたは差し出すことができる分だけ
喜ぶことができます。
ですから喜びなさい!あなたの喜びが完全でありますように!
幸福な人に与えなさい。不幸な人に与えなさい!
あなたの喜びを分つことを惜しんではいけません!
あなたの新年がこのようなものになりますように!
尋ねなさい!


L 希望とは何ですか。


― そのようなことをどうして訊くのですか、私の幼き奉仕者よ!


L それが私の中で育ち始めているのを感じるからです。


― あなたの希望をどこに向けるかに注意しなさい!
それを神に向けるなら、
決して失望しないでしょう。
神はあらゆるものを与えるからです。
神が存在しないこと、そのことだけが希望がないということです。
よく聴きなさい!

ただ単に希望するだけではいけません…希望を「与えなさい」!

ただ単に信を持つだけではいけません…信を「与えなさい」!

ただ単に愛するだけではいけません…愛する「方法を教えなさい」!

あなた自身のために望んではいけません!

あなた自身のために信を持ってはいけません!

あなた自身のために愛してはいけません!

これらのことは負うべき責務ですが、その荷は軽いものです。
あなたはそれを軽々と担います。そのことを私達は良く知っています。


(沈黙)


L ‘心霊主義’と‘神秘主義’がどの様なものなのか、私にははっき
りしません。


(リリは‘神秘主義’というのは、センセーショナルで説明でき
ない不合理な現象を誇張して解釈したものだと思っていました。)


― 明確ではないということがその本性です!
本当の「神秘」がどの様なものか知っていますか。
魂の深みを源とする微笑、それが神秘です。


歯をカチカチとならしたり、涎(よだれ)を垂らしたり、
打ち砕かれた人の絶望であったり、
それが‘心霊主義’というものです。
そうした者達はしるしを望んでいますが、
彼らにしるしは与えられません。


死者は呼び起されるべきではなく

命が呼び起されるべきです。永遠の命が!

神聖な教えは暗闇や 曖昧さの中には隠されていません。
それは日の光で燦然(さんぜん)と輝いています。
彼らは自分達が呼び起こすものを受け取ります。
死者は死んだままにしておきなさい!
彼らが頻繁に死を呼び起こしたので、
ついに死が現れました。
私達は喜びを呼び起こしましょう。
そうすれば神の王国が現れるでしょう!
恐怖で震えながらではなく、歓喜して呼び起こすのです!

(こうして)私達(天使と人)が語り合うこと以上に、自然なことがほ
かにあるでしょうか。

あなたが‘神秘主義’と呼ぶものはどこにあるのでしょう。
それは沈んでしまいました。古いものはすべて消えます。
今日、私と共にいることを喜びましたか。


L はい!


― この喜びを人に伝えなさい!


(私は対話が終わったと思い、書き取った文章に、後回しにしていたアクセント記号をここでつけていました。すると突然、リリの師が私に言いました。)


ー物事を後回しにしてはいけません!
あらゆることはその瞬間にしなさい!
アクセント記号ですら、その適切な瞬間に書きなさい!


(私は驚いてしまいました。)


― これを冗談と受けとってはいけません。
私は冗談はよく知りませんが、
喜びは知っています。
神は平安です。
私の平安ではなく、神の平安が
あなた方に訪れますように!

1944年1月7日 金曜日

29. ギッタとの対話   喜びのゆりかごについて


― 今日は、喜びの揺りかごについて話しましょう。
喜びの揺りかごは、憎しみや火や毒でできています。
被創造世界は神の体です。
その神の中に悪が存在し得るでしょうか。
胆汁は喜びの源でもあり、毒でもあります。
胆汁それ自体はとても苦いのですが、消化の過程で食べ物を
分解し、「変容させる」働きをします。

― あなたの体の中に、破壊をもたらさない火や、
殺生しない毒があります。
どうしてこの様なことがあり得るのでしょうか。
大いなる計画のすべては良きものです。

秘密を理解しなさい。それは「変容」です!
人間は「変容する」よう要求されています。
悪いこととは‘より多い'ということです。
生存する動物の中で最も残酷な動物は人間であり、
この同じ創造物が永遠の喜びの揺りかごでもあります。

使われないフォース、変容しないフォースは

荒廃をもたらし、破壊し、毒します。


(体を低く沈める身振りをしながら)
― 注意して聴きなさい。ここ「下」で悪いものは・・・



(体を高く持ち上げる身振りをしながら)
― 「上」では善きものです。
すべては、次のことにかかっています。
フォースが正しい場所にないとき、破壊的になり、
フォースを高めると、破壊は起きません。
そのときは、毒から癒しが生まれ、火から光が生まれます。
こうした理由から、人間は真っ直ぐに立ち、
もはや這うことはありません。
あなたが想像できるあらゆる悪から
新しいエルサレム*が生まれます。


*(訳注)「わたしはまた、新しい天と新しい地を見た。最初の天と最初
の地は去って行き、もはや海もなくなった。さらにわたしは、聖なる都、
新しいエルサレムが、夫のために着飾った花嫁のように用意を整えて、
神のもとを離れ、天から下ってくるのを見た。そのとき、わたしは玉座
から語りかける大きな声を聞いた。『見よ、神の幕屋が人の間にあって、
神が人と共に住み、人は神の民となる。神は自ら人と共にいて、その神
となり、彼らの目の涙をことごとくぬぐい取ってくださる。もはや死は
なく、もはや悲しみも嘆きも労苦もない。最初のものは過ぎ去ったから
である』(ヨハネの黙示録 21。1-4)」


悪はありません。
認識されない為すべき仕事があるだけです。
認識されなければ、それは破壊をもたらします。


悪は喜びの揺りかごです。
あなたが悪から逃げようとしても無駄です。
そもそも悪は存在しないからです。
悪は人間の永遠の問題です!
誰も知らないことですが、私は次のことを断言します。


悪とは、形成されつつありますが、
まだ形成されていない善です。


病気について話しましょう。
人間のそれぞれの器官はフォースです。
調和して共に働けば、それらは実りをもたらします。
欠陥があるところでは、‘余分なもの’が漏れ出します。
胆汁が流れすぎると、それは毒になります。
‘余分なもの’が流れ、全体を破壊します。
余分なものが流れ出る出口がなければ、
出ていく道を無理やり作ります。
そして「上」でなら新しい世界になるものが
「下」では毒になります。
上では命であり、喜びが永遠に湧き続ける秘密の源になります。
あなたがあらゆるものを高めれば、
永遠の喜びを手中にします。
悪は存在しません。
侮蔑(ぶべつ)の破壊的なフォースは、高められれば、
ハレルヤという喜びの声になります。
火は破壊をもたらしますが、高められれば、
燃え上がる喜びになります。
このことさえ知れば、あらゆる病気、あらゆる下劣なもの、
あらゆる悪しきものは終焉(しゅうえん)を迎えます。
このことが、私からあなたの手に持たせる笏(しゃく)です。
それは上と下をつなぎます。
それを受け取り、理解しなさい。
もはや「2つ」ではなく、「一つ」だと。
もはや善でも悪でもありません。善のみがあります!
私は笏をあなた方全員に与えます。
あなた方はそれを受け取りますか。


G はい。


L はい。


(ヨゼフは躊躇(ちゅうちょ)して返事をしませんでした。彼に向かって厳しく)


― 返事をしなさい!


J はい。

(笏のイメージが私にとって初めて明らかになりました。
真の王は垂直に治め、天と地のフォースを一つにつなげます。
笏は手に垂直に握られますが、その手は「行動」を意味します。
つまり、真の王国は地上の正しい行動という手段によってのみ獲得され、正しい行動こそがあらゆる人の為すべき仕事である、ということなのだと思いました。
笏を受け入れることを全員の前で断言することにより、その仕事に天の助けを呼び起すことになるのでした。)


― あなたは‘7つの喜び’について何を発見しましたか。


(私は答えを待っています。
私は体験したことを‘7つの喜び’として、7つの文章で伝
えました。(これらのメモは後に紛失してしまいました。)


― この文章は受け入れられません。これをもっと高めなさい!


G どの様に高めるつもりですか。
ちょうどそのことをあなたにお尋ねしたかったのです。


― それはまだ十分簡潔になっていません。
努力が足りません。
あなたの課題は大きなものでした。
それらはまだ「7つ」になっていません。
無限に多くの喜びがあります。
最後には、7つの言葉になるでしょう。
7つの文章ではありません。

あなたはすでに1つの「言葉」です。
“一人である私( One -I )*”個人です。
一人の人間(個人)とは、数十億年の年月を経て、細胞が集中し、
融合し、結合した成果です。


*Egy-en(One-I)はハンガリー語で‘Individuality’つまり「個人」を意味します。


あなたがもたらしたものは、十分満足できるものではありません。
あなたは自分の課題は簡単だと思いました。
葡萄が摘み取られたばかりのときに、ワインはできません。
果汁があるのみです。
先週の土曜日に葡萄を摘んでいたら、
今頃、ワインができていたでしょう。
しかし、あなたは道すがら
あちこちで甘い葡萄をもぎ取ったにすぎません。
私は葡萄を求めたのではなく、ワインを求めたのです。
それも熟成したワインを。
なぜなら熟成したワインの心地よさだけが
神へと上がっていくからです。
甘さは下に留まります。
質問を待っています。


G どのようにすれば、行動を通して悪を高めることができますか。


― 変容し、変革することです。
あなたは変容する者です。
木の‘より多いもの’とは、果実のことです。
その実の果肉を食べるとき、
あなたはその実を殺すことになりますが、
同時に、それを人間のフォースに変容させます。
地上の‘より多いもの’は、あなたの中で死に、再生します。
悪を歓迎し
それを善へと変容させなさい。
悪は存在しません。
まだ変容していないフォースが存在するだけです。


G フォースが私の中を流れるとき、右手と左手からそれぞれ種類の
異なるエネルギーが出ていくのを感じます。それはどの様な目的
のために役立ちますか。


― 治療に役立ちます。
両手が共に使われるときだけ、効果があります。
左右別々だと効果がありません。
‘知る’ことを追い求めず・・・奉仕しようと努めなさい!
そうすれば、古い知識ではなく新しい認識に至るでしょう。
初めに創造があり、
それから無能な愚か者達がそれを‘解説しました'。
芸術家が創造し、‘虫達' が解説します。
あなたの頭蓋骨の中にいる
哀れで小さくゼリーのような虫達が!
最後に一つ質問してよいですよ!


G いままで、自分自身の法に従って行動していると信じていましたが、
そうではありませんでした。どうして私はこれほど完全に勘違
いしてしまったのでしょうか。


― 一つの言葉で説明がつきます。あなたは‘私’と言いました。
それがすべてを決定づけました。
あなたと永遠の真実の間に、カーテンが降りてしまいました。
あなたは暗闇の中にとり残され、
気づきを得ることができませんでした。
そのカーテンは‘私’と呼ばれます。
それを引きはがしなさい。そうすればあなたは神になります!
そしてもはや質問はしなくなるでしょう。
神は何でもご存知だからです。
あなたが自分の法の下で行動するなら、
何も知らないことになります。


自分自身について何も知ることが「できません」。
神は絶対的確信そのものであり、不確かなところはありません!
人間は神の手の中の笏です。
その笏は上と下を結びつけます。
私はこの場を離れます。

1944年1月7日 金曜日 29. リリとの対話   変容すれば重荷は軽く仕事は重くなる

 
(私達はリリの天使を静かに待っていましたが、次々に邪魔が
入りました。最初に私達の家のすぐ脇で、若者が何回もオート
バイのモーターをかけようとして、ひどい騒音を立てました。
モーターはまったくかからず、その騒ぎは永遠に続くかのよ
うに思われました。彼がやっと立ち去ったと思いきや、今度は
食器棚の下のネズミが後を引き継いで、騒音を立て始めまし
た。ネズミは明らかにナッツとサッカーをしていました。それ
は当然家の猫の注意を引き、猫は部屋のドアの外で容赦のな
い唸り声を上げました。リリの天使は最初、私に話しかけまし
た。)


― 騒音は外側ではなく、内側にあります。
あなたの内側の小さな騒音が、
あなたの周りに騒音を呼び寄せました。


(私達全員に呼びかけました。)


― 神は一なるものですが、その手は2本あります。
一方の手は重さで・・・他方の手は信です。
物質は左手に従い、
霊は右手に従います。
人間とは驚嘆すべきものです。


(ハンナの大きく広げた左右の腕がゆっくり囲むような動きを
し、手と手が触れ、円を作りました。)


― こうすれば、もはや重さはなくなり、
信もありません。


(また猫が鳴き、私は怒りがこみ上げてきました。リリの天使は
私の方に振り返りました。)


― 獣を獣で静めることはできません。
しばらく話をやめましょう。


(私は猫を庭に連れ出しました。長い沈黙の後、天使がリリに向
かって話しました。)


― 尋ねなさい、私の幼き奉仕者よ!


L 私の進む道がますます困難になっています。


― あなたは新しいものにではなく、古いものに疑問を抱いています。
それは良いことです。新しいものに関して、あなたを妨げているこ
とは何ですか。


L 自分自身も他の人達も、十分に早く変容させることができないこ
とです。

― 私の心はあなたのことを喜んでいます。
私の奉仕者よ!あなたは新しきものを見いだすでしょう。
新しきものは、それを求める人に姿を現します。
あなたはどこにそれを感じますか。


L ただ、あらゆることが異なっていくだろうと感じるだけです。


― 神を通して、あらゆるものが異なっていきます。
私達は皆、素晴らしい計画に取り組んでいます。
喜びが、一つに結ばれた2つのものを通して湧き上がります。
あなたが新しいものを求めても、古いものは失われません。
それは2つのうちの一つだからです。


L 私は一なるもの、真なるもの、正しきものを求めています。それな
のに、話も、 行動も、動きも、簡潔にすることができません。その
ことで悩んでいます。


― 新しきものに近づくにつれて、
それらのことはすべてできるようになるでしょう。


L なぜ、質問をするのがこんなに難しいのでしょうか。


― 空気が段々薄くなり、
あなたの肺が順応しなければならないからです。
私は高いところ・・・ずっと高いところへ退きますが、

あなたは私から離れてはいけません。

あなたは自分が上昇していることに気づいてさえいません。
私達がお互い離れることは許されません。
私はあなたをより高く引き上げます・・・常により高く。
なぜなら私達は共に一体となれる家に、
まだ還(かえ)っていないからです。

あらゆるものはますます重く、そしてますます軽くなります。

重さ(重荷)と、なすべき仕事は2つのものです。

あなたが変容するにつれて、

重さは軽くなり・・・なすべき仕事は重くなります。

物質、家族、それは今までなんという重さだったことでしょう!

しかし、もはやそうではありません。
重さから自由になり、
なすべき仕事のための力を身につけなさい!


他に何を悩んでいるのですか。


L 私はまだとても弱いということを・・・。


― あなたは私が強いと信じていますか。


L はい、あなたは神によって強いことを信じています。


― それでは弱さはどこにあるのでしょう。


L 私は神を見失っていました。


― あなたは、下から支えられ上から祝福されて
守られています。
喜びなさい、私の奉仕者よ!あなたに気づきがありますように!
私達の時間が終わろうとしています。
最後の質問があるなら、今訊きなさい。


L 自己中心主義はどこから生まれるのですか。

― 神からです。あらゆるものが神から来ます。


L (驚いて)そんなことがどうしてあり得るのでしょうか。


― 自己中心主義は重さで、
神の左手です。
動物にとって、それは上昇の問題ですが、
人間にとって、それは重さです。
あらゆることが「所を得れば」善なのです。
天はあなたと共にあります。

1944年1月15日 土曜日 30. ギッタとの対話   行動のない信は信ではない

(昨日、対話は行われませんでした。ヨゼフの父親が重病だという知らせを受け、ハンナとヨゼフが病院に見舞いに行ったからです。)


― 狭い通路についてあなたに話しましょう。
もしあなたが行き止まり(standstill)の状態になったら、


―あなたはよくじっと動かずに立っています(stand still)から―
その理由に気づきなさい。
行動のない真(まこと)の信はありません。

信のない真の行動もありません。

信の方が行動より優っているということはあり得ませんし、
行動の方が信より優っているということもあり得ません。
信も行動も「一つ」だからです。
不十分なのはあなたの信ではなく
あなたの行動です。

行動のない信は信ではありません。

あなたはもっと「行動する」ことができます。まだ臆病者です。
自分がしていることに気づきなさい!
信を持つだけでなく・・・「行動しなさい」!
私の奉仕者よ、「行動します」か。

G あなたが‘行動する’とおっしゃるとき、現実的にどういう意味ですか。

(たいへん厳しく)
― 私が「あなたに」質問したのですよ!
あなたが質問してはいけません。答えなさい!

G 私は滅多に行動しません・・・。

― そのことは何を意味していますか。


G 与えられたフォースを使っていないということです。


― それで、その理由は何ですか。


G 分りません。

― 細心の注意を払いなさい。
行動と信が分離していました。

その理由は(あなたの)行動の多くが空虚だったからです。
今、あなたのハートは意味のない行動を嫌い始めています。
すでにあなたは空虚でない行動をとることができるはずです。
あなた方は皆、狭い通路に注意しなさい。

行動と信は一つになるでしょう。
そうすれば、新しい天と新しい地が現れます。


G 考えることも行動の一つですか。

― 行動の一部にすぎません。
行動は一つで、それが「なすべき仕事」です。
そもそも分離した行動はありません。
夜明けから夕暮まで・・・夕暮から夜明けまで、
誕生から死まで・・・たった一つの行動があるだけです。
それは、「奉仕する」ことです。
小さな行動というものもありません。
ただなすべき仕事があるだけです。
多くの行動も少ない行動もありません。

行動が成就されたか、成就されていないかだけのことです。
あなたが手を差し出せば、それはすでに行動となります。
‘多く’はいつも錯覚です。
一つの歌を区切っても、2つの別々の歌を作ることはできません。
思い違いをしないように!

質問しなさい、私の奉仕者よ!

G 太陽の黒点とは何ですか。それらは私達にどのような影響を与え
るのでしょう。そしてどのようにすれば黒点の影響をコントロー
ルできるのでしょう。


― どうしてそのことを知りたいのですか。


G 最近、夕陽を見つめていると、肉眼でも大きな黒点がいくつも見
え、これから大きな恐怖がやってくる予感に襲われました。


― 無限に多くある太陽の影響を、
どの様にあなたに説明したらいいでしょうか。

あなたは好奇心の強い幼な子ですが、
それは悪いことではありません。

あなたが気づかないうちに
自分を通って出たり、入ったりしているとてつもないフォースの
流れを見ることができたら、
あなたは恐れをなすでしょう。
しかし、もしあなたが「全きもの」であり、召命に従うなら、
もはやそのような盲目的なフォースはなくなります。
召命に従うとき、フォースはあなたの中で、
あなたを通して力を顕わすからです。
そうでないなら、それらのフォースはあなたを破滅へと導きます。


(沈黙)


― あなたの課題は終わっていませんが、さして重要なことではありません。


G 私は‘7つの喜び’を見つけることができなかったので、絵を描く
ことができませんでした。


(一週間ずっと私は‘7つの喜び’を探していましたが無駄でした。一生懸命努力はしたのですが、見つかりませんでした。)


― 絵を描くことと、喜ぶことは一つで、同じことです。
幼き者よ!あなたは力みすぎたのです!
絵を描き、喜びなさい・・・。喜び、そして描きなさい!
このようにして、あなたのなすべき仕事は形になっていきます。
そうすれば、なすべき仕事は‘たくさん’ではなくなるでしょう。
夜明けから夕暮まで、一つの行動だけです!


(私の天使がリリの方を向いて)


― あなたも人生とは何だろうと、心の中で自問しましたね。
(真の)人生が始まるとき、あなたはそれを味わい楽しむでしょう。
今はただ、人生の味見をしているにすぎませんが、
まもなく、まだ隠れている「新しい振動」を
生きることになるでしょう。

あなた方を教える私達全員は一つです。

あなた方は尋ね、そして私の答えを喜んで受け入れます。
私達は完全に異なりますが、それでも一つです。
あなた方は全員、

神の輝きとはなんと異なっていることでしょう。
異なっていますが、それでも真に一つです。


1944年1月15日 土曜日 30. ヨゼフとの対話  下で死んでいるものは上では命です


(私の天使との対話の後、深い沈黙が続きました。ハンナはヨゼ
フの方を向き、彼をじっと見つめました。突然彼は、強烈な緑
の光線に包まれた彼の天使のイメージを、大変はっきりと見
たのでした。話すことへのためらい、恥ずかしさ、偽りの羞恥
心はすべて一掃されました。)


J 私に話してください!


― 偽りの羞恥心は弱さのしるしです。
アダムはまだ人間になっていなかったので、隠れました。
御父とあなたの父親は一つです。
彼らの間に、息子がいます。
その息子が、彼らをつなぎます。
彼らの間に息子がいるのですから
死はありません。


沈黙が私の言葉です。
沈黙から、「行動」を生み出しなさい。
あなたの道具がどの様に大きな音をたてようとも、
それは物質の中に静けさを創造します。


(ヨゼフは大工、家具作りを職業としていました。)


― 沈黙 -均衡 -節度 (measure 基準)
のこぎりはうなり声をあげますが、それが創るものは
沈黙、平安、均衡を放射します。
質問がありますか。


(ヨゼフは父親の病気のことで深く心を痛めていました。)


J はい。死について話してください!


― あなたは存在しないものについて質問しています。
でも、答えましょう。
下で死んでいるものは・・・上では命です。
あなたもまた死に、永遠に生きます。


他のすべては時間であり、幻想です。
岸に砕ける波は、
無限の小さな死であり・・・それは命でもあります。
細胞は死に・・・新しい細胞が生まれます。
人間は死に・・・新しい人間が生まれます。
父親を死なせてはいけません。
彼はまだ生き続けることができます!

悪いのは死ではなく、
成就されていない為すべき仕事があるということです。

熟した果物は自然に木から落ちます。
落ちる果物は熟した状態であるということで・・・
それでよいのです。
あなたの父親はまだ熟していません。
心残りがあるからです。あなたも父親になるということが!


(ヨゼフとハンナには子供がいませんでした。)


― このことが、あなたの父親には心残りとなっています。


(沈黙)


― あなたが今ちょうど私に呼びかけたように、
いつでも私に呼びかけてよいのです。
いつでも!
沈黙があなたを包みますように。

沈黙があなたを誘惑から護(まも)りますように!
沈黙があなたを神と一つにしますように!
私はここに残ります。

1944年1月15日 土曜日 30. リリとの対話   自分自身を変容させるなら物質も変容

― あなた方全員に挨拶を送ります。


(初めて話をしたヨゼフに向かって)


― 円(サークル)が鍵です。
階層はありません。
円は完結しています。
最後の壁が崩れました。
表現できないほどの喜びです!
騙す者は壁を通って入って来ますが、
壁がなければ、入ることはできないからです。
私は、自分達の凝り固まった意見によって作られた重く堅牢
(けんろう)な壁のイメージを見ました。壁から、そこからだ
け騙す者が私達に這い寄って来ます。新しきもの、生きている
もの、絶えず変化し変容しているものは、騙す者を恐れる必要
はありません。


― 騙す者でさえ私達を助けます。あらゆるものが私達を助けます。
すでにあなた方は分かっていますが、もはや悪はありません。
表現できないほどの喜びです!


(沈黙)


― まっすぐなものは何もありません。
一筋の光線でさえもまっすぐではありません。

あらゆるものが円形です。
私を信じなさい。
あなたは無限の円の小さな断片の上を動いています。
無限の円のその部分はまっすぐです。
マインドはこのことを把握することができません。
神はすべての円の中心です。
円が小さければ小さいほど、
神の存在は大きくなります。
しかし、あらゆる円が必要とされます。


(ヨゼフに向かって)


― 息子よ、あなたの肉体はまだ抵抗しています。
新しい円に入ったからです。
あなた方皆に言います。より小さな円に慣れなさい!
騙す者はあなた方の周りを回っています。
そしてもはや裂け目を攻撃せず、壁を攻撃しています。
恐れてはいけません。あなた方はすでに十分強くなっています!
質問しなさい、私の奉仕者よ!


L 命について話してください。
私達がもっとい生き生きできるように!


―命はあなたにとって未知のものです。
あなたは今、やっと生まれようとしているからです。
あなたはただ、命を夢見ているだけです。
これからもたらされる命と比べると、
現在の命は死も同然です。
あなたは新しい命にまだ耐えられないでしょう。
しかし準備を整えなさい!
時にはその命を感じるときもあるはずです。


L いいえ、ほとんどありません。


― 何と大それた言葉でしょう!
今、あなたは変容 (transition)を感じているはずです。
あなたはほんの少し死ななければなりません・・・
見かけ上の死です。
変容は夜明けです。
夜はビロウドのように肌触りの良い安全な暗闇でした。
夜明けは夜でも昼でもありません。変わり目(transition )です。
暗闇から離れることを残念に思ってはいけません。
光はあらゆるものの中で最大の驚異だからです!
あらゆる変容は試練です。
暗闇から離れることを恐れてはいけません。
根は永遠に暗闇の中にありますが、
花や実と結ばれているではありませんか。
質問しなさい!


L 一人でいると、新しいことをやってみたり、実験したりすることが
できません。


― 「一人」ですか・・・あなたは決して一人ではありません!
実験するのはあなたではありません。
あなたが実験されているのです。


(リリが実験されていると言われたのは、これで2度目でした。
この変革の時代に、このような‘実験’があらゆる所で行われ
ているのだろうか、これらの実験は人類全体の変容の始まり
なのだろうかと自問しました。天使との出会いという経験を、
私は大変自然なものと感じていたので、他の多くの人々が同
じような体験をしている可能性が高いと信じていました。)


― 求められていることを行いなさい。
あなた自身を変容させることを。
召命を聞き、それに応える・・・それで十分です。
時間と空間があるため、

物質の具体的な結果は後にならなければその姿を顕わしません。
しかし、それは必ず顕れます。

あなたが自分自身を変容させるなら、
物質も同じように変容します。


あなたがこれまでにやった仕事は消えず、花を咲かせます。
根がいいからです。
それは助けと言われているものです。

他に重要なものはありません。
あなたはこれからも助ける「でしょう」。
そのことこそ、あなたがここに存在する理由なのですから。
あなたをまだ、悩ませているのは何ですか。
私に助けさせてください!


L 自分をもっと高め「なければならない」という気持ちが・・・

― 高め「なければならない」ということから自由になれば、
あなたはより高まり、
自分自身により近づきます。
私があなたに呼びかけますから、あなたは私に従いなさい。
あなた方は皆、輪になって私の喜びの祝福を受けなさい。
あなた方は信を持っているからです。
恐れるものは何もありません。
神の王国は近づいています。
死の臨終を告げる鐘が鳴りました。
頭を垂れなさい。


(祝福の身振りがなされました。)

1944年1月21日 金曜日 31.ギッタとの対話  自分のなすべき仕事が自分のいるべき場所を決める

(私は無気力に悩まされ、一週間麻痺したようになっていました。私の活動のすべてが‘精彩を欠いて’おり、まったく味けないものでした。)


― 何が欠けているのですか。


G 分りません。


― お腹が空いているのですか。


G はい・・・、教えに飢えています!


― それではあなたが求めるとき、あなたは受け取っていますか。


G はい、でも落ち込んでいるときには気づきません。


― あなたは求めるものを受け取っています。そうではないのですか。


G はい、自分のために求めないときには、そうです。


(声が厳しくなりました。)


― たとえ「自分自身のために」求めるときでも、
あなたは受け取っています。
あなたは食べ物を求めてはいないのですか。
誰からそれを受け取っていますか。


(体の飢えも魂の飢えも、両方とも求めることの顕れだと分りました。)

G 神からです。

― それなら自分自身のためには求めていないなどと
言ってはいけません!
あなたは求めるものの円(サークル)の中央にいます。
あらゆるものがあなたに懇願しています。
成就していないあらゆる創造物が懇願しています。
あなたは創造物の仲介者です。
一体どのような理由で、
このことを忘れられるというのでしょうか。

あなたは落ち込んでなど「いられません」。
塩に味がないなら、それを使う理由は何でしょうか。


(私は自分がすべてのものに風味を与えることができる塩のように感じました・・・。しかし、どうしてもそれを忘れてしまいます。)


(沈黙)


G 神を絶えず賞賛できるように、教えてくださいませんか!


― 神は、遠く離れていると思いますか。


G いいえ。


― 神はあなたの近くにいると思いますか。


G 神はどこにでもおられると・・・。


― それならどうして神を賞賛することが
時々しかできないのですか。
私は神を賞賛することを教えることはできませんが、
神はあらゆるものに存在するということを
教えることはできます。
神は、ここにも、あそこにも、どこにでも、

あらゆるもの中におられるのです。下の深みにさえも。

あなたのなすべき仕事があなたの居るべき場所を決めます。
神の中のあなたの居場所を。


(これらの言葉を聞いて、私は突然気づきました。私(という存在)は神の「2つとない」思考であり、神の体の「無比」の細胞であって、「比類のない」仕事をもっていることを。憂鬱な気分は、私がなすべき仕事を忘れたことの確実なしるしでした。)


― しかし、あなたの居る場所は時間と空間によって制限されています。
賞賛は、「絶え間のない」賞賛は、
神と一つになること以外の何物でもありません。
話しなさい!


G どうしたら‘行動しなければ「ならない」 ’、‘やらなければ「な
らない」’という誤った考えから解放されますか。

― あなたが神を賞賛するなら、そのことがあなたを「満たし」、
‘誤った考え’を抱く余地はなくなるでしょう。
喜びがあなたを「満たし」ます。
喜ぶのは「あなた」だけでなく、あなたの周りのあらゆるもの、
あなた以外のもの・・・物体、物事、人々、労働、なすべき仕事・・・
すべてが喜びで溢れるでしょう。
あなたの喜びは
神の喜びと一つになるでしょう。

もはやあなたには分離感がありません。


G そのことが「今」可能だといいのですが!


― 「まさに今」可能です。明日ではありません!
質問しなさい。


G 自由意志とは何ですか。


― 今も、いつでも、このように自由に生きることです。
大切なことは他にありません。
あなたにとってそれで十分なはずです。

私達全員に
奴隷のような隷属ではなく、法 が存在します。

あなた方の法は(神と)一つになることであり、
それがあなた方の自由です。
(神から)分離すると、あなた方は奴隷になります。
(神と)一つになれば、あなた方は自由です。
道は自由です。
そして神はあなた方に微笑んでおられます。

1944年1月21日 金曜日 31.ハンナの天使との対話  自分達の秤を満たせ

(私達はリリの天使を待っていましたが、最初の言葉を聞いた
とき、その方の荘厳で重厚な威厳と力を感じ、恐れを感じたほ
どでした。それと同時に、その方がハンナの師だと‘分かり’
言いしれぬ喜びに満たされました。‘お会いした記憶’はない
のですが、私は神の正義を体現するこの天使を「知っている」
という、絶対的な確信がありました。)


― ‘量る者’があなた方に話します。
植物にとっての成長、
動物にとっての活動にあたるものが、

人間にとっては、「与えること」です。
与えることは、(結果としての)果実ではなく、
(過程としての)成長であり、
それは準備です。


(‘与えること’は具体的な結果ではなく、いかなる成長にとっ
ても必要な条件であると気づきました。)


― あなた方は絶えず与えなければ、枯れるでしょう。
(与えれば)実る果実は新しい世界です。
私は‘量ること’を通して奉仕します。

量ることができないものが、量ることができるものの中に顕れます。
有限の中にある完璧さが
無限のイメージです。

あなた方は、「自分達の」秤を満たすようにできています。
無駄な浪費によってでもなく、貪欲になることによってでもなく、
「絶え間ない賞賛」によって。


(量る天使も‘絶え間ない賞賛’についての私の質問に答えて
くださったことに、とても嬉しくなりました。)


― 秤は、あなた方の中に与えられています。
重要なのは、秤の大きさではありません。
神はどんな大きさのものでも満たすからです。
あなた方が「自分達の」秤を満たせば、
神に似たものになります。
神に似るのは、そのときしかありません。
私は量る者であると、あなた方に宣言します。
私は時の初めから量っています。
それが私の奉仕の手段です。
私は褒美も与えなければ、
罰も与えません。
ただ量るだけです。

あなた方は自分自身の中に褒美と罰を持っています。
あなた方が秤を満たすとき、成長します。
満たさなければ、あなた方はしおれます。
何事も不可能だと思い込んではいけません!

重さの法、それは可能(の実現)。
新しきものの法、それは不可能(の実現)。

鉛の鳥たちよ、
鳥籠の戸は開いています。
しかしあなた方には飛ぶ勇気がありません!


(今ほど、自分が習慣的な考え方で、石のように硬直していると
感じたことはありませんでした。またそれと同時に、新たな認
識がまもなくやって来るという予感がしました。

あなた方が飛んでいけるように、私が驚かせ(追い立て)ます!
私の話は終わりです。ここを立ち去ります。
この対話のあと、私の天使が“神は私のイメージに合わせて
あなたを創造しました”と、ずっと前に言ったことを、私は理
解し始めました。私達はそれぞれ自分自身の天使に似てくる
のかもしれないと思いました。基本的な潜在能力や種子が与
えられていて、本質的な性格が、リリは‘助ける者’に、ハン
ナは‘量る者’に、ヨセフは‘建てる者’に、そして私は‘輝
く者’に類似しているのだと思いました。

1944年1月21日 金曜日 31.リリとの対話  自分で体験する(子供の)喜びを大人の立派な忠告が消してしまう

 
(静かな時が過ぎた後、私達はリリの天使の存在を感じました。)


― 私が引き継いで、
秤について話を続けます。
動物の唯一の仕事はそれ自身で存在することです。
動物は自らが持っているものに喜びを感じます。
「その」空気、「その」食べ物、「その」子供達に。
その動物が健康なら、これらのすべてを喜びます。
動物は「それ自身」の円の中で生きています。
動物はこの円の中にあるものだけを知覚し、
知覚したものを取り込みます。それが動物です。


― 人間の秤はその正反対です。
あなた方は自らの喜びを円から放射します。
このように、あなた方の喜びは量ることができません。
動物はお腹が空くと満たされるまで、
「十分」な状態になるまで、食べます。
人間は満たされると、自分自身を超えて放射し、
その放射はこれで十分ということは決してありません。
このように、人間の喜びは量ることができません。
それが永遠の命の神秘です。


(外では村の鐘が鳴り始めました。)


― 教会の鐘が閉めきった部屋で鳴るなら、耐えられないでしょう。
喜びがあなた方のまわりにあるならば、
あなた方の秤は正しいということです。

次のように言うことができます。

あなた方が以下のことを信じないなら、

あなた方は神を信じていないということになります。

神は溢れそうになるまで、

絶えずあなた方を満たしているということを。

神の慈悲は無限だからです。


(リリへ)
― あなたに答えるために来たのです。質問しなさい!


L 人間はどうして既成のものばかり受け取りたがるのですか。


― 甘やかされた子供時代。
既製の玩具、
既成の知識、
既製の食べ物、
既成の体験、
こういうものを子供は受け取り、
ついには、気分が悪くなります。
知識への渇望、創造への熱望、
人間を形成するあらゆるものがしおれます。
自分で体験する喜びを
あまりにも多くの立派な忠告が消してしまいます。
そのことが(子供を)臆病にし、信を持てない状態にします。
(そうした)子供が大人に成長したとき、
子どもの中のあらゆるものはしおれて、死んでしまっています。

愛する者よ、次の教訓を学びなさい!
決して忠告したり、食べ物を前もって噛み砕いてはいけません!
違う方法で与えなさい。
そうすればあなたの手の下で、あらゆるものが新しくなります。
試練や課題を課しなさい!
あなたの足跡をたどらせるよう、他の人々を引きつけなさい!


案内してはいけません。手を握って甘やかしてはいけません!
確信が持てない人達をそっと押すのは良いかもしれません。
それによってかれらの確信は強固になるでしょうから。
以上のことがあなたのめざすことであり、
あなたはこれらのことに気づくでしょう。


(沈黙)


― 暗鬱(あんうつ)な灰色の後には素晴らしい輝きがやって来ます。
しかし、今はどうでしょうか。あまりにも多くのカラー映画、
多くのカラーフィルムがあって、
人間の目は「灰色」になっています。


(天使がカラーフィルム(映画)のことをずっと前に予見してい
たことを、私は何年も経ってやっと気がつきました。)


― 人間は色を「与える」ことをせず、
受け身になって、ただ色を「受け取ります」。
質問していいですよ!


J 人に興味を起こさせることはとても難しいのですが・・・。


― 私があなたに近づくと、あなたは後ずさりするでしょう。
近づく代わりに、私が引き下がると、あなたは気づかないうちに
空中を歩くようになります。水の上でもない、何もないところを。
それと同じように、私はいつも答えの「半分」しか言っていません。
もう半分は答えずにいます。


(厳しい調子で)
― しかし、人間は飽き飽きするほどのものを与えます。
“私達は子ども達や他の誰にでもとても良くしています!”と、
人は言います。
この“私達はとても良くしています”という言葉で、

あらゆる物がしおれ、消えてしまいます。
あなたは、飽食ではなく飢えを与えなさい!
“私達に知らないことはない、なんでも知っている”
と言うのはやめなさい。
あなたは、知られて「いない」ものを拓(ひら)きなさい!


(沈黙)


L なぜ、集中できる人がこんなに少ないのですか。


― 「いかなることにも」集中しないからです。
非常に多くの騒音、非常に多くの色が外側から侵入してきます!
しかし、あなたは、最も強烈な音よりも、
更に強く新しいものを示しなさい。

沈黙を。
人々は沈黙に耳を傾けるでしょう。


(強烈な沈黙の後)


― 今聴こえました。その音は素晴らしいものでした。
集中して聴けば、あなた方にもそれが聴こえます。
あらゆることが「聴くこと」にかかっています。
秤、喜び、あらゆるものが!
絶えず聴きなさい!
別の質問がありますか。


(リリはまだ強力な沈黙に満たされていました。)


L 今、質問するのはふさわしくないと感じます。


― あなたは今、質問しなかったので、
次の一週間のうちに答えを「2つ」受け取るでしょう。
注意深く聴きなさい。2つの重要な答えです!
下から一つ、上から一つ。
そして2つの答えは一つになるでしょう。

よく聴きなさい。話すのは私ではありません。

あなたが心から耳を傾けるならば、
石でさえ話すでしょう。

1944年1月28日 金曜日 32. ギッタとの対話  霊と物質が一つに出会うところ

― 高さと深さについて話しましょう。
音は空間に漂い、振動します。
しかし人間は「高い」音や
「低い」音について話題にします。
音を紙に書き表すなら、
高い音は上に、低い音は下になります。
「実際には」それらの間に距離はありません。
「高い」と「低い」は物質の次元でのみ分離しています!
霊の次元では、それらは互いに近いのです。
注意深く聴きなさい!私は十字について話します。
十字には2つのフォースがあります。


(上へ、垂直の身振りがなされて)

― 道と、


(水平の身振りがなされて )


― 抵抗です。
第一の抵抗は地という水平のフォース。
第二の抵抗は水という水平のフォース。
第三の抵抗は空気という水平のフォース。
第四の抵抗は物質と物質でないものの間にあります。
あなたは今、この抵抗を通り抜けています。
これらのフォースが交わる点があります。
それらの点は通った後の道の軌跡の一部を示します。


(下から上への身振りがなされました。)

― 地・・・水・・・空気・・・そして‘まだ知られていないもの’
あなたは地を水へと高めることはできませんし、
水を空気へと高めることもできません。
あらゆる物に、そのふさわしい場所があります。
引き上げることも、引き下げることもせず、
それらを一つに連結させなさい!


地は地に、水は水に、空気は空気に、属しています。


新しい抵抗:物質 と 物質でないもの
第三の抵抗:空気(思考)
第二の抵抗:水(感情)
第一の抵抗:地

物質を後に残すことなく、
新しい抵抗を超えて行きなさい。

このように、被創造世界では高さと深さは一つになります。
距離は水平の方向ではなく、
垂直の方向で消えます。
飛行機が空中を飛び回れば、
上と下の間の距離は
一層大きくなります。
スピードを上げれば上げるほど、距離が大きくなります。
水平のフォースは鈍いフォースです。
抵抗とは不活性なものであり、それは良いことです。


(下から上への身振りがなされました。)



― 上昇する光線は不活性である抵抗を突き破って
変容していきます。

(先週、私は自分の進化について自問していましたが、満足の
いく答えを見つけることはできませんでした。今日の対話は、
私にはかなり抽象的で論理的なように思われ、ついていくの
が困難でした。すると突然、それがまさに私の先週の疑問の答
えになっていることに気づきました。つまり進化は垂直の線
に沿ったときだけ可能であり、直感の能力によって起きるの
です。なぜなら、霊と物質が一つになる新しい段階に達するこ
とができるのは、直感だけだからです。進化の上昇する光線
は、物質や感情や思考のレベルを貫くとき変容しますが、それ
から逆行が起こります。今度は下降する光線によって変容し、
満たされるのは思考や感情や物質です。上昇の後に下降が続
きます。このことは私にとって、なんら抽象的なことではあり
ませんでした。それは自分の内側で観察できる、絶え間ない無
執着の過程でした。)


― 今日、人間は(抵抗を)突き破って、
新しいものへ達することができず、
2つの抵抗の間で打ちひしがれ、
意欲を失っています。
それが進化についてのあなたの質問への答えです。


(家の外では風が吹き荒れていました。)


― 風は水平のフォースです。



(喉から口への身振りがなされました。)


―‘話す者’はここが弱いのです。



(彼女が生まれたとき、
この部分がまだ発達していませんでした。
ハンナは2ヶ月早く未熟児で生まれました。)


― あなた方に言います。
あなた方は今最後の抵抗を突き破る準備ができています。
行動しなさい!
困難なところは一点だけです。
2つの方向が交わるところです。
注意しなさい!
そこは、霊と物質が一つに出会うところです。

さまよい出てはいけません!
喜びはもはや以前のような道しるべではありません。
あなた方は自分より下にある深みを覗(のぞ)くときだけ、
喜びが見えるでしょう。
かつて苦痛であったものをも、手放すでしょう。
新しい喜びにはまだ名前がありません。
質問がありますか。


G 霊と物質を結び付けたということを、どうしたら分るのでしょう。


― 「後になって」それが分るという事実によって。
分ることと考えることは、空気の段階のものです。
その段階はまだ物質ですが、精妙で最も繊細な物質の段階です。
神との合一を成し遂げるなら、
高いも低いもなく、
低められるものも、卑しめられるものも、何一つありません。
神から離れるとき、上と下が現れます。
一体であれば、すべてが一なるものです。

あなた方皆を、
天が祝福しますように!

1944年1月28日 金曜日 32. リリとの対話  物質、感情、思考を超え「四」の段階へ

― 質問しなさい!


L あなたが約束してくださった2つの答えを聞きませんでした。
下からの答えと、上からの答えです。


― 今週は軽い週でしたか、それとも重い週でしたか。


L 先週より重い週でした。


― 重さをどこに感じましたか。


L 私の気持ちにです。


― なぜだか分りますか。


L いいえ。


― 幼き奉仕者よ!魚は楽しそうに水しぶきを上げて、
泳ぎまわります。
あなたはさらに高いところで動きますが、
そこではまだ‘水しぶきを上げる’ことができません。


(沈黙)


― よく聴きなさい!十字について更に話しましょう。

(下から上への力強く急速な垂直の身振りがなされました。)


― これが「行動」です。

(水平の身振りがなされました。)


― これは「休息」です。
抵抗は休息でもあります。
体は疲れ、休むために横になります。
どこに横になりますか。

(水平の身振りがなされました。)



― 地上にです。
感情は水に関係があり、思考は空気に関係があります。
これらの段階は、かなり精妙になり、
突き抜けるのが一層難しくなります。
貫くのが一番たやすいのは地です。
感情を打ち破るには、それより多くのフォースが必要であり、
思考を通り抜けるには、更に一層多くのフォースが必要です。
感情、思考の段階を通り抜けるにはどうしたらよいでしょう。
行動と休息のリズムを通してです。
あなたが今打ち破る段階は、
いかなる疲労をも越えたところにあります。


(上から下への力強く急速な身振りがなされました。)


― 「これが」あらゆる段階を優しく貫きます・・・。


(今一瞬にして、リリの天使が六週間前に、“新しいものの中
で行動すれば、あなたは疲れません”と言ったことが理解でき
ました。垂直の行動だけが疲れを越えられますが、殆どいつ
も、昔ながらの消極的な水平の行動をしていたので、私達は疲
れてしまい、眠りを妨げられるほどでした。
物質と感情と思考は、相対立する二極の一方の世界に属する
ことが分りました。それらが私達の中で「どのような」働きを
するかに気づくなら、物質世界のこれらの3つの段階を越え、
「四」への道を進むことができます。その上昇への道を、今度
は溢れんばかりの光が下り、その輝きのなかで下位の3つの
段階は一つになることができるのです。


― 今日、人間は立っていても怠惰で、
横になっていても休息しません。
あなたの質問への答えは、
上と下から来ます。
下からの答えとは、あなた自身が答えであるということです。
そのため、気づくのが非常に難しいのです。
真の答えなら、あなたの一部になります。
あらゆる質問は欠けていることのしるしです。
真の答えはこの不足を満たし、
もはやあなたから消え去ることはありません。
最も確実な答えでも、あなたの中に新しい疑問を起こさせます。


(外では風が吼えるように吹いていました。)


― 風が吹き荒れていますが・・・
私達は、疲れ、苦痛、疑惑そして死を超越して貫き、
最も精妙な振動に到達します。
私達は互いに近づいています・・・。


1944年2月4日 金曜日 33. ハンナの天使との対話    命の木について

― ‘量る者’が話します。
春が来ました。
私達が収穫を望むなら、木の枝を切り払い、
受容性のある(実をつける)枝を接ぎ木しなければなりません。
私に見えるのはあなた方ではなく、木です。
それは命の木です。


私は手に恐ろしく鋭い剣を持っています。
選ばれるものは木の若枝です。

新しきものが古きものを突き破らないならば、
私が古きものを払い落とします。

私の剣を恐れてはいけません。
それは枯れているものだけを打ち落とします。
枯れているものは接ぎ木できません。
‘接ぎ木する者’は成長をもたらすのではなく、
良いものと悪いものを区別します。
春が来ました。
命あるものは成長するでしょう。
剣を恐れず・・・‘量る者’を恐れなさい!
つぼみは夢を見ています。払われた枝も夢を見ています。
あなた方は私の剣の刃先を感じられないでしょう。
それほどにその刃先は鋭いのです。
私は接ぎ木しません。量るだけです。

時間は量られています。
永遠の夢を選びますか、それとも永遠の命を選びますか。
初めて、木が実を結ぶでしょう。

私達は木を長い間、護(まも)り続けてきました。
木を取り囲み、収穫の準備をします。
実りの芽よ、ぐずぐずしていてはいけません!
古きものを突き破りなさい!
喜びは、もはや徴ではありません。
苦痛も、もはや徴ではありません。
これが真実です!「目覚めなさい」!


1944年2月4日 金曜日 33. ギッタとの対話  樹液に満ちた枝だけが接ぎ木される

― よく聴きなさい。
私達は4人、そしてあなた方も4人。
だからといって、全部で8人ではありません。
‘量る者’は・・・ あなた方全員を量ります。
‘助ける者’は・・・あなた方全員を助けます。
‘建てる者’は・・・あなた方全員を築きます。
‘輝く者’は・・・ あなた方全員の上に輝きます。


あなた方が先に進めないときには、私達に呼びかけなさい!

今まさに、すべてが定められようとしています。


(時が迫っていると感じました。心の変容という手段でしか直
面できない、外界の世界の悲劇的なできことが近づいていました。)


― 植物には樹液があり、
人間には命の喜びがあります。
樹液もなく、喜びもなければ、枯れ果ててしまいます!
それは完全にあなた方次第です!
樹液は下から湧きあがってきます。
ちょうど、命の喜びが下から湧きあがってくるように。
決断しなさい。
あなた方が決断することは実現するでしょう。
決断しなさい。境界を定めなさい。
古いものはこちら・・・新しいものはあちらと。
そのようにしなさい。
そうすれば限界の壁はあなた方の前ではなく
背後に退き、その壁は開き、崩れるでしょう。
しかし、まず初めに、決断しなさい。

これから、私達はいつもあなた方と共にいます。
あなた方も私達と共にありなさい!


聖なる接ぎ木する者がいつ来るのか
私達は知りません。
あなた方、枝なる者よ、
私達、接ぎ木も、
(その到来に)備えていましょう!


(私はこれらの言葉に深く感動し、目に涙が溢れました。)

― 樹液は古い喜びです。
喜びなさい。
あなた方めいめいに、そしてすべての人に親切にしなさい。
あなた自身をも含めて。


(私は驚きました。)


― 驚いてはいけません。
あなたにとって‘小さな私’はすでに第三者です。


G でもどうしたら自分自身に愛情を注ぎ、優しくできるのでしょうか。


― あなたが‘小さな私’から離れることによって。


G どうしたら離れられますか。


― 生きる喜びにあなた自身を開きなさい。それはあなた次第です!
心しなさい!あなたは輝くことができますが、
求めなければ、輝きません!
求めることが必要です。
何度でも求めることをあきらめてはいけません。
あなたは、私達4人全員に呼びかけることができます。
4人全員に求めることができるのです。

あなたが求めなければ、私達は与えることができません。


呼びかけることと求めることは欠乏していることのしるしです。
不足がなければ、与える余地がありません。
何か質問がありますか。


G 過去2週間、私の行動のすべては空虚で意味がないように思われました・・・。


― あなたはまだ夢を見ています。
一旦あなたが目覚めさえすれば、夢は無意味になるでしょう。


G これ以上質問はありませんが、続けて話してくださるようにお願いします。


― 生きる喜びについての私の言葉を、あなたの心に刻みなさい!
春が来ました。
しかし私達は命のない乾ききった森を歩いています。
樹液はもはや流れず、命にも喜びが存在しません。
命の中で喜ぶのは誰でしょう。
樹液に満ちた枝だけが接ぎ木されます。
干からびた枝は決して接ぎ木されません!


愛しき者たちよ、私はこの場を離れます。


(なぜか分りませんが、この対話は以前のすべての対話とは完
全に違った影響を私に与えました。慰めに満ちた静かな喜び
が私の中を流れました。)


1944年2月4日 金曜日 33. リリとの対話   人間だけが神に依存している

― あなたは誰に呼びかけていますか。


L 神とあなたにです。


― 誰に呼びかけていますか。


L あなたに・・・私の師にです。


― (真の)師は一人しかいません。
私達はあなた方に神の教えを伝えているだけです。
あなたは誰と話をしていますか。


L(躊躇して)あなた・・・とです。


― 確かですか。


L (さらに躊躇して)・・・はい。

― 私は‘助ける者’ではありません。
‘助ける者’は前の対話で話しました。
私達は4人であなた方に教えています。
今日、私達は役割を交換しました。


L 最初、ギッタと話している方は‘助ける者’のような気がしたので
すが、それが結局正しかったのですね。


― 最初の感覚が真の感覚です。
あとから湧くものは思考です。
いつも最初の感覚に耳を傾けなさい!
頭はただ後をついてくるだけです。

L あなた方が役割を交換したのは何とすばらしいことでしょう!

― あなたが‘小さな私’を離れると、
4人は16人になります・・・そして一つになります。
注意して聴きなさい。
あなたが新しい仕事を組み立てるときには、
‘建てる者’を呼びなさい!

そして私達を呼びなさい。そうすれば私達は来ます!
明日は私を呼びなさい。
明日、あなたは助けることではなく、
輝く必要があるからです。


(明日、リリは教育者の集会に行くことになっていました。)


― 明日、あなたは言葉を通してでなく、信を通して、
新しい光を放射します。
そこにいる誰もが混乱しているからです。


(これはその集会の参加者のことを言っていました。)


― 彼等は探求せず、求めることもせず、ただ考えるだけです。
あとは、しゃべり、またしゃべり、そしてしゃべり続けます。
質問しなさい!


L 私のしるしについてもっと話してくださいませんか!
神のしるし助ける者のしるし救済のしるし


― 三角形は助けることのしるしです。
あなたはいかなるときも、誰かを助けることができます。
あなたのしるしは神のしるしの反映です。
下の三角形が完成しないなら、
上の三角形は下の三角形に結合することができません。
私達4人は4つの(異なる)フォースを携えていますが、
8人であっても、16人であっても・・・
私達は皆、神を反映しています。
質問しなさい。


L 肉体と魂と霊はどのような関係で、どのように相互依存している
のか、教えていただけませんか。


― 肉体、魂、霊がそれぞれ神まで高まるなら、それらはつながります。
高まらないなら、それらはばらばらになります。
神とつながらないなら、霊を含めたあらゆるものは崩れ、
灰や塵になってしまいます。
人間は、互いに関わりをもった存在だと思っていますが、
人間が神と関わりをもたないなら・・・
あらゆるものは、ばらばらになります。
あなたが肉体に依存するなら
その時、あなたは(物質としての)肉体にすぎません。

あなたが魂に依存するなら
その時、あなたは命を吹き込まれた肉体にすぎません。

あなたが霊に依存するなら
その時、あなたは人間にすぎません。

あなたが神に依存するなら
その時、あなたは全き者になります。

神にのみ依存しなさい。

その時、体と、魂と、霊と、神は一つになります。
何に依存しているかによって、
あらゆる人を識別することができます。

「真の」依存を教えなさい。それが唯一の自由です。
他のすべては奴隷のようなものです!


(リリは病気だったのですが、今日の対話に出席するために、喜
んで、ブダペストからブダリゲットまでやって来ました。)


― 今日、あなたは肉体にも、魂にも、また霊にすら
従属していないので、
あなたのすべての要求を神の御元に届けましょう。
あらゆるものが何かに依存していますが、
人間だけが神に依存しています。
自由に自分を高めなさい!それはあなた方次第です!
あなた方自身の中に輝く喜びを築くことで、
人の助けになりなさい!


(リリも私も、今日、私達の師が弟子を交換したことがとても愉
快に思え、2人とも気分が一新しました。)


1944年2月11日 金曜日 34.ギッタとの対話   あらゆる創造物の内部に創造主が宿っている

― フォース と物質のどちらがあなたにとってより重要ですか?


(私は、この質問には罠があると感じ、慎重に答えました。)


G わかりません。どちらも等しく重要だと思っています。


― それでは、あなたはこの2つのうちどちらにより惹きつけられますか。


G フォースのほうが、私にとってはより馴染みがありますが・・・。


― フォースほど盲目なものはありません!
フォースは物質であり、物質はフォースです。
しかし「あらゆるものを導く一なるもの」は
フォースや物質を越えています。


フォースは放射物となり、放射物はフォースとなります。
創造におけるすべてのものは
フォ-スと物質で成り立っています。
フォースと物質、これら2つだけなら「外なる暗闇」になりますが、
あらゆる創造物の「内部」には、創造主が宿っています。


あなたが本当に輝くなら、それは単なるフォースではありません。
フォースだけなら、これほど盲目なものはありません。

目を通して外へ輝き出るフォースこそが、「見る光」となります。*

*(訳注)感情の変容に関するハンナの説明「10ギッタとの対話」を参照。
この光がないなら、あなたは何ものでもありません。
この光がないなら、あなた方全員、何ものでもありません。
片手だけを切り落とすとは、
これほど無意味なことがあるでしょうか。
核を分裂させるとは!
人間とは何と愚かな子供でしょう!
何もかもバラバラに分解しても、結局は失望するだけです。
神は一つであり、分割できないからです。*


分割できるのは、不活性なフォースと、
フォースに満ちた物質のみです。

多くのものから、一つへ向かうことが、
神へ至る道です。

一個のパンからたくさんのパンが生み出されても、
それはもはや奇跡ではありません。
この地上はパンで満ち溢れているからです。


(これらの言葉を聞いて、この豊富にあるパンを一部の人達が
貪るという不公平のために、この地上では飢餓が絶えないと
分かり、おぞましいと思いました。)


― 大勢の人間達から、新しい人間が生み出されます。
これが、新しい奇跡です。
その新しい人間が、すべての飢えを満たす新しいパンとなります。
すべての人がそれを食することになるからです。
今日はこれで十分でしょう。
あなたは私の言葉の意味を理解できないようですから。


(全くその通りだったので、私は絶望的になりました。)


― 微笑んで、私を待っていなさい。
そして微笑んで、私から離れなさい。
あなたが微笑んで初めて、
私はいつもあなたと共にいることができます。


G 私の揺れ動く気分が、私とあなたを隔てているのが分るのですが・・・。


― 私は水の中に足を踏み入れることはできません。
私が歩く所はどこでも、水が蒸発してしまうからです。
しかし水は必要です。同じように火も必要です。
あなたのなすべき仕事は火を分け与えることです。
火は水を支配し、
神はあらゆるものを支配します。


1944年2月11日 金曜日 34. リリとの対話  新しいフォースは命にふさわしくないものだけを一掃する

― あなた方に挨拶を送ります。


(ハンナが何か話し始めようとしたその瞬間、彼女は突然静止し、その後長い沈黙が続きました。私は驚いてものも言えず、彼女をまじまじと見つめました。)


― 驚くことはありません。
‘話す者’は遠い世界の消滅を目撃して、仰天したのです。


(これはある天体のことを言っているという印象を持ちました。)


― 真の距離と見かけ上の距離のことを話しましょう。
あなた方の理解の及ばないはるかかなたで、
ある世界が、物質からフォースへと変容しています。
気をつけてごらんなさい!
あなた方は皆、それを感じているはずです。


(最近、私達は皆、大気圧にある強い変動が起ったのを感じました。)


― あなた方はお互いそばに座り、
それぞれの指が触れ合う程近くにいますが、
この遠い天体とあなた方の地球が離れている以上に、
あなた方が互いに、遠く離れているということがあり得るのです。
創造物は一つであり、
距離を知りません。

フォースの振動がどの様に微妙でも、
それは依然フォースです。
あなた方がこの遠くのフォースに影響されるように、
あなた方の考え一つひとつ、動き一つひとつは
宇宙を通って流れ、作用を及ぼします。

新しい人間はまさに天の体であり、
あらゆる天体より、偉大な存在です。
新しい人間は部分ではなく、
全体です。

あなた方には苦痛や苦悩の叫びが聞こえます。
それらにどう答えますか。
それらにうち負かされてしまいますか。


(これは私達がここ2・3日、大気の変動に影響されていたことを指していました。)


― つま先の小さな細胞は、頭の細胞からは何と遠くにあるのでしょう!何と遠くに!
しかし、身体のどこかに痛みがあれば、
どちらの細胞もそれを感じ取ります。

どの様な手段でそれを感じ取るのでしょうか。霊を通してです。

あらゆる天体は単なる細胞にすぎません。

新しい人間は霊です。

霊は限りなく大きく、また限りなく小さいのです。

細胞が死ぬと、新しいフォースが生まれます。

それは今まで知られていない、新しい、

夢に見たこともないフォースですが、

決して不吉なものではありません。


(この新しいフォース は私達を「試している」のだと感じました。)


― 新しいフォースは、命にふさわしくないものだけを一掃します。
ですから、失われるものは何もありません。
そのフォースによって力をつけなさい!
私があなたと共にいなかったと思っていましたか。


L いいえ、そう思ってはいませんでしたが、私があなたの所まで上
がっていくことができませんでした。


― 必要があれば、私があなたのもとへ下っていきます。
騙す者が隠れていましたが、私があなたを守っていました。


L この邪悪なものが現れた目的は何だったのですか。


― その邪悪なものの仕事は誘惑することです。
しかし、まもなくあなたはすべての誘惑を越えていくでしょう。
並はずれたフォースを受け止めるには、
並はずれた抵抗力が必要です。
新しいものの中で生きることができないものは、
新しいフォースを受け止める抵抗力がありません。
新しいものの中で生きることができるものは変容します。
まさに変容が必要な「その場所」で。

このように、死からは命が、
邪悪さからは善が生じます。
他の者を投げ倒すフォースが、あなたを活気づけます。


(私は死滅していく星を思い出しました。)


宇宙からの苦悩の叫びを感じ取る人間は
宇宙を甘美なところにするために、招集されています。
それができない人間は、宇宙を腐らせることになります。
傷んだリンゴは、
他のものより一層甘くなるか、腐るかのどちらかです。
質問しなさい。


L 本能とは何ですか。


― 動物にとっての神の言葉です。

(私達全員に向かって)


― 誰でも質問していいですよ。


J (新しい世界への)移行期間はあるのですか。それとも新しい世界
が純粋な形で突然出現するのですか。


― 新しきもの、それは両親なしに産まれる子供であり、
あらゆる古きものを一掃します。
かつて見たことも、聞いたこともない子供が成長します。
その子供はまだ小さいですが、成長しています。

暗闇から光が生まれるのではなく、
暗闇は光の到来と共に死に絶えます。

実際、暗闇は存在しません。

共に神を称えましょう!

1944年2月11日 金曜日 34. ヨゼフとの対話   新しい建築物は天から降りてくる

(長い沈黙のあと、私は‘建てる者’の天使の臨在を感じまし
た。新しい時代の到来についてのヨゼフの質問が、更なる天使
の説明を呼び起こしたのは明らかなことでした。このように
展開した出来事に深く興味をそそられ、私は大きな期待を
もって待ちました。)


― 注意して聴きなさい!ほんの少しの言葉でしか、語れません。
新しい建築物について話しましょう。
新しい建築物は地から建ち上がるのではなく、
天から降りてきます。
あなたは‘建てる者’です。
(天の)設計図に注意深く従いなさい。
まず最初に、霊が住居を設計し、
次に住人を決めます。
新しい家は新しい住人を呼び寄せます。
このようにして、新しい世界、
かつてないような新しい家を創りなさい。
家は空いたままにはなっていないでしょう。
古い建築物は、カタツムリの殻のように、
ぬるぬるした生物が、自らの分泌物で作った
もろい石灰質の殻です。


沈黙して、聴きなさい!


1944年2月18日 金曜日 35. ギッタとの対話   私(天使)の住処は微笑みのなかに

― 微笑みについて話しましょう。
人間の顔の口は物質に相当し、
下にあります。
口は降下するフォースによって下に引っ張られ、
上昇するフォースによって持ち上げられます。
どの様な動物でも呻(うめ)いたり吠えたりすることはできます。
人間だけが微笑むことができます。

それが鍵です。
機嫌がいいときだけではなく、(いつも)微笑みなさい。
願わくばあなたの微笑みが創造的であることを・・・。
作り笑いでなく、創造的に微笑みなさい!
重力が働いても、
ここまでです。


(口の高さで、水平なジェスチャー)


― あらゆるものが下に引きずられています。あらゆるものが!
口は地に属し、
重力も地に属しています。
重力や物質のような、地に属す2つの要素が共に働くとき、
あらゆるものが地上的なものになります。
微笑みは救済のイメージ、救済の象徴です。
創造的なフォースは物質を高めます。
そのことがあなたのなすべき仕事です。
「嬉しいから笑う」とか、「悲しいから泣く」などと、
もはや言ってはいけません。
決して言わないように!それは古いやり方なのですから!
あなたはあなたという子供を、
間違って教育しています。
それも流行遅れの方法で。鞭は子供をダメにします。

向上は単に表面的なものです。
表面的な形は変わりますが、本質は変わりません。
十分にしつけられた子供は、どこかそこなわれた子供です。
あなたは私が誰であるか知っていますか。


G はい。


― 私はあなたの物差しです。
古い物差しで子供を測ってはいけません。
さもないとその子はそこなわれた子になってしまいます。
他人の物差しで量ることもいけません。
微笑むこと以外に、
‘自分独自’の道を、どうやって見つけるというのでしょう。

私は微笑みの中に宿り、
その私があなたの物差しです。


微笑みは物質に対する勝利を象徴しています。
あなたが本を読むとき、
読みやすい近さに本を持つでしょう。
私を読みたい(理解したい)と思うなら、
私に近づいて来なさい。


私は微笑みを住処(すみか)としています。

私は嘆き悲しむことはあり得ません。
そうする理由がないからです。
欠乏を嘆き悲しむ必要はありません。
邪悪さ、恐怖、暗闇、それらの名前は「欠乏」です。
水の欠乏ではなく、火の欠乏です。
無力な創造物だけが嘆き悲しみます。
重力を越えることができなければ、
墓穴に飲み込まれてしまいます。

天があなた方と共にあります。


1944年2月18日 金曜日 35. リリとの対話   微笑みは小さな細胞一つひとつの祈り

― よく聴きなさい。私の愛する者達よ!
私も微笑みについて話します。
それはあまりにもなじみ深いので、あなた方は見過ごしています。
微笑みにどのような意味があるのか気づいていません。
微笑みは、古い深淵に架かる橋です。

動物と動物を越えるものとの間に
深い深淵があります。
微笑みはその架け橋です。
高笑いでもなく、にやにや笑うことでもなく、微笑みです。
高笑いは嘆き悲しむことと反対の行為です。

微笑みには、その反対の行為にあたるものはありません。

私の奉仕者よ、注意深く聴きなさい!
あなたは‘助ける者’です。
あなたの行うすべてのこと、教えるすべてのことに
なくてはならない鍵が、微笑みです。
やってごらんなさい! ほほえんでごらんなさい!
あなたの生徒達が内なる微笑みに気づくことができるか、
見ててごらんなさい!
気づけば、彼らは違ったように動くでしょう。
微笑みはどの様な体操も成し遂げられないほどのことを、
成し遂げます。

微笑み、言葉、創造性が
新しい人間に備わる特質です。


しかし、気をつけなさい。
虚偽と偽善をまとった空虚なうすら笑いや仮面もあるのですから!


微笑みは、小さな細胞一つひとつの祈りです。

まさに一つひとつのです。
そしてその祈りはここまで上がってきます。

(口のところで、水平のジェスチャー)


― 祈りはあらゆるものを越えて上がってきます。
内なる微笑みが新しい人間になるための
第一条件です。
微笑むことができないとき、
実際、あなたはどのような所にいるのか、
気がついているでしょうか。
泥の中にいるのです。
その中に首まで、ときには頭頂までつかって。
微笑むことは実に単純なことです!
しかし、誰もこのことに気がつきません。
あなたは真に微笑んでいる人を知っていますか。答えなさい。


L 誰もそうしていないと思います。


― 微笑むことが第一条件です。
わかりますね!
人間達はどうなったでしょう。
みんな道化者になってしまい、
自分達の顔を汚しさえします。神聖なはずの人間の顔を。
そしてその顔はどうなったでしょう。
醜い粘土の塊に! しわくちゃになったぼろ切れの固まりに!
汚れた仮面に! 神を持たないみじめな者達に!
しかし、たった一つだけ出口があります。
それは誰も知らない微笑みです。
朝、目を開けたとき
私に微笑みなさい!
教えるときや、何か始めるときはいつでも、


私に微笑みなさい!
すべての人が実行してくれたら・・・、
微笑むようになってくれたらいいのですが!
真の微笑みを観察しなさい!それをどうやって認識しますか。
目は微笑みに関係なく、関係があるのは口だけです。


(目が微笑みと関係ないということを知って、大変驚きました。
そのうち天使がこのことについて私達に説明してくれるだろ
うと思いました。)


― 話しなさい!


L どうか手について話してください。

― 手が意味することは・・・形が整い、
準備ができていること。
道具とは、用意ができていること・・・
準備が整っているということです。

(ハンナの手が開きました。)


― これは与えることです。

(手は掴み取る様な格好に閉じられました。)


― これは取ることです。
掴み取る手は動物的な力を表します。
開いている手は用意ができています。

(気がつきませんでしたが、私の手は閉じていました。私の方に向かって・・・)


― あなたの手は、まだ用意ができていません。
あなたに関して言えば、その手は警戒や、貪欲ではなく、
自己信頼の欠如を表しています。

神があなたを通して与えていることを、
あなたはまだ信じていません。
自分が価値ある存在であることを、あなたはまだ信じていません。
準備をしなさい! 手も微笑みます。あらゆるものが微笑みます。


(再びリリに向かって・・・)


― 質問しなさい!


L 「あなた(神)のご意志が成就されますように」と願うより、むし
ろ私達は自分の意志を成就させようとするのはなぜなのでしょう。


― あなた方が神の意志を無視しているからです。
あなた方が神の意志を感じ取ることができるなら、
自分の意志を成就させようとはしないでしょう。
神の意志は「成就」です。
神の意志を成就しましょう!
今、人間の意志だけが成就されています。
神の意志ではありません。
人間が獣の中で一番獰猛(どうもう)です。
どの様な動物やライオンも獲物に掴みかかるときの爪は、
人間の手ほど略奪をしません。
取ろうとする者は取られるでしょう。
取ろうとする者は手を持つ価値がありません。
手は、取るためにつくられているのではありません。

他に質問がありますか。


L 私達4人はどうしたら団結を強めることができるでしょうか。


― それぞれのなすべき仕事を果たすことによって。
あなた方の仕事は新しい世界を創ることです。

新しい世界のために、新しい世界で、
あなた方は何ができるでしょうか。

あなた方一人ひとりが真の個人であるしるしは、
あなた方独自の、唯一の仕事を認識することです。

あなた方は、自分が何をするよう要求されているかを
知りなさい!
それ以外のことは、‘多すぎたり少なすぎたり’、
つまり過剰や欠乏によって
引き起こされる痛みを和らげる塗り薬ぐらいでしかありません。

私はあなた方と共にいます。言葉だけが離れていきます。
言葉は時間の子供だからです。


(対話のあとハンナは、次回までに、次の質問に対する答えを書
き出しておくよう、私達の師が望んでおられると言いました。
その質問は、“新しい世界のために、新しい世界であなた達は
何ができるか”ということでした。)

1944年2月25日 金曜日 36.ギッタとの対話  批判はあなたの能力を伸ばす

言われたように、“新しい世界のために、新しい世界で何がで
きるか”という質問への答えを書き出しましたが、回答のでき
栄えに自信がなく、かなり不安を感じました。



― 古代の農耕民族や羊飼いは最も美しい穀物、申し分のない最高の
果物、最も健康な家畜を彼らの神々に生け贄として捧げました。
彼らは自分たちの労力を注いだ最初の果実を捧げたのです。
この捧げものが今日の仕事に対するイメージであり、初期のモデ
ルでした。
捧げものは、物質を高めて霊に出会うためのものであり、
捧げものをしたときだけ、彼らは雨を受け取りました。
当時、水はまだ天空にあり、
神からの最も貴重な贈り物でした。


時代が移り、「知識」がもたらされました。
今、申し分のない最高のリンゴ、最良の穀物、最も美しい果実を食
べるのは人間です。

虫に食われ風に落ちたリンゴは、色鮮やかな赤に塗られ、

正しく犠牲が捧げられていることが、

万人にわかるように陳列されています。

しかし、リンゴの中の小さい虫、神の子供であるこの虫が塗料を突

き破り、偽装行為は暴露されます。

石、風、水、火、植物、そして動物達は立ち上がり、

人間を糾弾します。

今地上は「赤く」塗られてしまったからです。ごらんなさい!

それは「血」です!

(沈黙)

― あなたの行為一つひとつが、あなたの仕事一つひとつが
心からの捧げものであらんことを!
あなたが生み出すものの中で最高に美しいもの、最も完全なもの
だけが神の足もとに置かれるのにふさわしいものです。
神はリンゴを必要としているでしょうか。
神は小麦を必要としているでしょうか。
神の法は全体性です。
あなたの労動で得た最初の果実が、私のもとにもたらされるなら、
私がそれを神のみもとに届けましょう。
そうすることで、あなたが新しい種まきをするとき、神の祝福を受
け取るでしょう。
雨の代わりに、新しいなすべき仕事を。
尋ねなさい!



G 微笑むことができても、長く続かず、すぐに落ち込んでしまいます。

― “ペテロは水の上を歩いた” これが私の答えです。
彼は自分自身を信じなくなったとき、沈みました。
あなたが自分自身を信じるとき、
神を信じることになります。
間違ってはいけません。「2つ」あるのではなく、「一つ」しかありません。
信には方向がなく、上も下もありません。
物質を侮ってはいけません。
あらゆるものが神の器なのですから。
信じていると思うだけでいいのです。
沈み込むことがあるなら、それは信じることをやめたからです。
主イエスは水の上を歩き、沈みませんでした。
彼ご自身の中に父なる方が共におられ、
神と一体だったからです。
これがあなたのめざす目標ですか。



G はい、そうです。



― 神に「なる」ことなしに、
あなたは神と一体になることができるでしょうか。
これを間違えなければ、落ち込むことはありません。


(沈黙)

― あなたに教えましょう。あなたが批判されるときはいつでも、
その出所に関わらず、なんらかの不足のしるしだということを。
それはあなたの無力の顕れではなく、
能力の顕れなのです。
いかなる批判もあなたを更に高く向上させんことを。
批判はあなたの能力を伸ばすのですから。

あらゆるもの、あなたの周りのあらゆる存在が、あなたに要求しますが、

あなたが「与えることができるもの」に対してだけ、

要求してきます。

誰が哀れな者、無能な者に要求するでしょうか。

誰がアザミの花にイチジクを求めるでしょうか。

イチジクの木を揺さぶるのは、

イチジクの実を期待しているからです。

果実を生み出しなさい! 揺さぶられても、

思い悩んではいけません!

誰もわざわざアザミを揺らそうなどとはしないのですから。

尋ねなさい!



G どうしたら自分の火を最高のレベルにもっていけるでしょうか。

― あなたに「自分」の火というものはありません。
たった一つの火があるだけです。
あなた自身のものとは、
あなたが受け取る資格のあるもののことです。
あなたが(受け取って)伝えるもの・・・
それがあなた「自身のもの」です。
円*が神に近づけば近づくほど、        

 *「52対話」参照。

ますます多くの火がもたらされ、
新しい‘私’があなたの中に生まれます。
あなたは何も「所有」しません。
あなたはなにものでもなく、すべてのものでもあります。選び取っ
ていきなさい!

すべての火を与える方に(祈りを捧げましょう)!

(沈黙の祈り。リリはメモが終わらず書き続けていました。・・・・彼女に向かって厳しい調子で)

― 祈りの時間は書く時間ではありません。


1944年2月25日 金曜日 ‘量る者’との対話  あなた方が終わるところから我々の仕事が始まる

(ここ一週間、 “新しい世界のために、新しい世界で私は何が
できるのか”という‘課題’に対する答えを書くことを繰り返
し延期してきました。この題材はあまりにも遠大で、私は戸
惑ってしまい、その新しい世界をほとんど想像することすら
できませんでした。実を言えば、このような課題が出たことに
あまり驚きませんでした。天使達が私達に不可能なことを要
求するのは希なことではなかったからです。結局それは後で
可能であることが明らかになるのでした。昨日、私はついに自
分の考えを書きました。誠実に書いたのですが、熱意はまるで
ありませんでした。そして今日、私達全員は ‘量る者 ’の沈黙
の臨在を感じました。

ところが突然、この長い沈黙は近くの‘マリア・レメーテ’
教会で打ち鳴らされる鐘の音に破られました。この異常なま
でに大きく長く鳴り続ける鐘の音は、村で火災が発生した時
の警報としてだけ使われるものでした。私達は自分たちの書
いたものを読みあげることはしませんでした。私達一人ひと
りの考えや思いは、天使にはお見通しだったからです。ついに
鐘が鳴りやみ、‘量る者’が話しました。)



― 私は内なる鐘を鳴らします。
内なる鐘は何を明らかにするのでしょうか。
あなた方の自己判断のもとに、次のことを尋ねます。
あなた方は実際に、自分たちの能力の限りを尽くしたと言えるで
しょうか。
それこそが重要なことであり、
あなた方が書いた言葉が重要なのではないからです。
事実、我々はあなた方が終わるところから、ことを始めます。

答えなさい!私は真の評価を要求します。
高すぎもなく、低すぎもしない評価を。

(私は目を伏せて、今のところこれ以上のものは書けません、
と口ごもりました。)

― あなたは自分を過小評価しています!
あなたの仕事についてではなく、
あなたの判断について言っています。
あらゆる意味において、あなたはもっと多くのことを成し遂げる
能力があります。



(私は真の自己判断など不可能だと思いこんでいました。しか
し、ヨゼフが私の間違いを証明してくれました。私達の中でた
だ一人彼だけが、次のような質問が与えられたとき、それが私
達の「最終試験」だということを直感的に感じ取りました。)

― “私の息子よ、内なる鐘は何と言っていますか”

(と聞かれて、彼は喜びに溢れた確信をもって、きっぱりとこう
答えたのです。「最善を尽くしました」と。事実、彼は驚くほ
ど明瞭に自分の答えを書いていました。私達の師の中で一番
厳しい方である‘量る者’は、この瞬間から、親しい友人に語
るかのようにヨゼフに語りかけ、これからは直感で知覚でき
る次元で「生きる」よう、彼に忠告しました。そして更に、ヨ
ゼフは「確実にそう生きることができる」と、保証されたので
す。)

― あなたはそう生きることができます。
あなたと一体になっている方があなたの近くにいるからです。



(私はやっと理解しました。この最終試験で私達に期待された
のは、世界中の大学の試験とは異なり、既知のことを筋道立て
て要約することではありませんでした。いいえ、私達の仕事
は、それとは正反対のことでした。すでに知られていることは
すべて捨て去り、私達の直感と信だけを道案内に、今まで見た
ことも、聞いたことも、知られてもいないことに飛び込むこと
でした。そしてヨゼフだけが思い切って飛び込んだのです。)


1944年2月25日 金曜日 36.ヨゼフとの対話   重力の法則は下に縛りつけかつ上に引きあげること

(ヨゼフにとって、これまで人生を肯定することは、しばしば難
しいことでした。1944年、先の見通しは暗く、そうすること
は彼にとってなおさら困難でした。昨日、彼がこの根本的な生
き方を問う問題に取り組んでいたとき、彼の頭上に、仕事場の
天井と壁の一部が崩れ落ちてきました。ヨゼフに怪我はあり
ませんでしたが、石や破片が彼の周りの床に飛び散りました。
ヨゼフはこの出来事に強い印象を受け、何かを象徴している
ように感じました。)



― あなたは‘建てる者’です。
(地を)掘り、基礎を整えなさい!
穴を石で埋めなさい。
「その後に」、その上に建物を建ててもかまいません。
家は木の板の上に建てることはできません。
あなたの道を照らすモットーは
「そうであった(It was.)」でも、
「よくなるだろう(It would be good.)」でもありません。
また、「よい(It is good.)」でも断じてありません。
‘建てる者’のキーワードは、「そうあれ!( BE! )」です。
「そうであった(It was.)」は怠慢を意味します。
「よくなるだろう(It would be good. )」は
能力がないことを意味します。
「よい(It is good.)」は独りよがりを意味します。
あなたのモットーは、「そうあれ!(BE!)」です。

あなたの天は緑です。
それは地が緑だからです。
重力の法則は下に縛りつけ、「かつ」上に引き上げることです*。


*「15リリとの対話」参照。
私は喜びをもってあなたに話しています。


あなたと話すことができないときは、
石があなたに語りかけます。
あれはあなたへのメッセージでした!

石はあなたに欠けているところを教えるために
地上に落下したのです。
しかし欠如が認識されれば、それはもはや欠如ではありません。

建設をもたらす沈黙の名において。


(後で私は、天使の言った「あなたの天は緑です。それは地が
緑だからです。重力の法則は縛りつけ、かつ引き上げることで
す」という言葉の意味をハンナに尋ねました。彼女の説明によ
ると、ヨゼフは「天」の人で、物質と霊の間の均衡をとるため
に必要な地の重さを欠いているということでした。私は役割
として「地」の人で、私のなすべき仕事は天へ向かうことであ
り、それによって私の物質性の過剰さと霊性の欠如を補正す
ることだと、彼女はつけ加えました。残念なことに、私達の「最
終試験に関するメモ」と、このやりとりに関する他の資料は、
その後の危機と隣り合わせの月日の中で消失してしまいまし
た。)


1944年2月25日 金曜日 36. リリとの対話   努力が最終的な結果を決める

(リリには「最終試験」はありませんでした。政治的な大混乱
が至る所にその影を投げかけ、リリの時間のすべては、彼女に
恐怖を訴える生徒達によって取られていました。それは無理
もないことでした。ナチのガス室が現実に存在することは、す
でにみんなの共通した認識になっていたからです。リリの兄
は議事堂近くの繁華街にある有名なカフェの持ち主で、そこ
に行けば、静かな片隅の席で、おびえた生徒達に夜遅くまで囲
まれたリリがいることが、皆わかっていました。そのため、
彼女は課題を書くことはできませんでしたが、そのことに関
しては、非常に優しく指摘されただけでした。)


― 小さい芽は自らがどのくらい高く伸びるかなど知りません。
しかしそれが光の方向に向かって奮闘するとき、
その芽はふくらみ、伸びていきます。
その奮闘ぶりが最終的な結果を決めます。
心しなさい!
あらゆるものは
どれだけ一生懸命に努力したかで決まります。


大きな木になる可能性がその芽の底に眠っていると知っていても、

その小さな芽が光に向かって懸命に伸びていかなければ、なんにもなりません。

大地はたいへん固く、重いので

芽は持てる力のすべてを出して、

それに打ち勝とうと忍耐強く奮闘しなければなりません。

私の幼き奉仕者よ、あなたは間違いを犯しています。

なすべき仕事を成就するために、あなたは力強く奮闘しなければなりません。

その仕事を成し遂げることがあなたの成長を促します。

成長すればするほど、

あなたは多くのものを与えることができます。

なすべき仕事が大きければ大きいほど、成長も大きいのです。

あなたは2人の人を助けましたが、

200人の人を無視しました。

あなたの仕事は、

2,000人の人々を助けることになるかもしれません。

このことが信じられますか。


L はい、確信します。


― 次のことをあなたの教訓にしなさい。

助けるという行為を、もっと高く、

ずっとずっと高く持ち上げなさい。

感情のレベルを超えて高めなさい。

あなたが自分の課題を完成させていたなら、

想像することもできないフォースが、

あなたに授けられたでしょう。

フォースはまだあなたの中に閉じこめられています。

あなたはまだドアを開けていないからです。


L 私の中の閉じられているドアとは、どこなのでしょう。


― あなたはすでに小さな仕事は良く果たしています。
しかし今からは、違った役割を果たしなさい。
マルタではなく、マリアになりなさい!*

あなたの探求を一新しなさい。
そうすれば‘もっと多く’のことを見出すでしょう。

*(訳注)イエスが招かれた家に二人の姉妹がいて、マルタがもてなしのために
立ち働き、マリアはイエスの足元に座って話に聞きいっていた。マルタがイエス
に、マリアに注意するように頼むと、イエスは「マルタ、マルタ、あなたは多く
のことに思い悩み、心を乱している。しかし、必要なことはただ一つだけである。
マリアは良い方を選んだ。それを取り上げてはならない」と答えた。(ルカによ
る福音書10-41,42)

「確固たる信」をもって探求しなさい。

他に道はありません。


何にもまして、自分の仕事を敬いなさい。
これは真(まこと)のことです!
そうすれば、
あなたは更に多くの人を助けることができるでしょう!
上にも、下にも、周り至る所、
あらゆるところに、神はおられます。

1944年2月26日 土曜日 36   リリとの対話 (続き)   言葉は凝縮・焦点化することにより創造する

今日は土曜日でした。リリは仕事場にいて、昨日受けた教えに
一心に取り組もうとしていました。すると突然、彼女は強い内
的な光を感じました。私達は皆、彼女の天使の予期せぬ臨在に
気がつきました。


―曜日、時間、状況が通常とずれていますが、
私はあなたのもとに来ました。
私の仕事は助けることだからです。
あなたはまだ疑いを持っているのですか。
まだ暗闇の中にいるのですか。



L いいえ、そうではありませんが・・・自分の仕事が大きすぎるような気がしています。

―  そう思うのは、暗闇のせいではなく、光が強すぎるからです。
目というものは光のないところでは見えませんが、
光が強すぎても見えません。
今日、あなたは3つの閃光(せんこう)を受けました。
それらを感じましたか。



L  いいえ、まだ感じていません。

― あなたの最も足りないものは、何ですか。

(リリは驚くべき素早さで答えました。)

L  信の不足、与えることの不足、仕事の不足!

―  仕事の不足ではなく・・・自分の仕事を「行うこと」が不足しているのです!
仕事は十分にあります・・・。
あなたがその仕事を「行動」に移さないだけです。
信を持つこと与えること
行動すること

あなたのしるし(三角形)の3点、
信を持つこと、与えること、行動することに、
3つの閃光が火をつけ、
あなた自身への信も同様に燃えあがるでしょう。

この3つの閃光は時間や空間の制約を受けません。
3つの不足は満たされ、もはや存在しなくなります。
このことは、あなたにもわかるでしょう。
鈍い肉体は、後になってはじめてこのことを感じますが、
あなたは単なる肉体ではありません。
あなたの仕事は肉体以上のものによって為し遂げられます。

あなた自身の中の全体性を知りなさい。
そうすれば、あなたは全き者になるでしょう。

自分の不足を埋めることは、もはやあなたの仕事ではありません。
今や、果実がもたらされんことを!
不可能なことが可能であるということを信じますか。
あなたが今日受け取ったものは、全体性を知る前触れです。


(沈黙)

―  あなた方皆に伝えます。 よく注意を払いなさい!
言葉は凝縮し、焦点化します。
そうすることで、言葉は創造します。

(今朝、自分の不足を書き出していたリリに向かって)

― あなたは自分の不足を言葉にしました。
だから閃光がやってきたのです。

(私に向かって)

―  言葉に気をつけなさい!
言葉は築きます。


どの石がどの石に合うかということが最も重要です。
石が合わなければ、
あなたが建てたものは崩壊するかもしれないからです。
あなた方皆に言います! あなた方は言葉の使い方を知りません。
トウモロコシの皮はトウモロコシ(の実)ではありません。
もみ殻は穀物ではありません。
言葉 ― 名前 ― 神秘。
心して聴きなさい。
これから言うことは、核心部分です。
あなたが「そうあれ!(Be!)」と言うならば、そうなるでしょう。
あなたが何も言わないなら、何も起こりません。

「そうあってくれればいいのにな!(If only it could be !)」な
どと言ってはいけません。
この5つの言葉は、「そうあれ!(Be!)」という1語より劣ります。
「時々信じます(Sometimes I believe.)」は、
「信じます!(I believe !)」より劣ります。

「いつも助けることができたら、どれほどいいだろう
(How I wouldlike to always be able to help.)」 は 10語もあります!
「助けます」( I help.*)は1語で、                      
*元々のハンガリー語では 1語。

そこには亀裂がありません。言葉の中にも、あなたの中にも。
行動が肉体の言葉です

全体性とは「多」ではなく、
凝縮し、集中し、焦点化していることです。
そして、この全体性(包含性)こそ不朽の物差しなのです。

もっと尋ねなさい・・・旅立ちの糧として!

L これらすべてのことが、この瞬間と同じぐらい強く私の中に残るといいのですが!

―  もう既にあなたが持っているものを願ってはいけません!
あなたの願望をもっと高いレベルに引き上げなさい。
肉体は鈍いですが、それもまた、やがて目覚めるときが来ます。

1944年3月3日 金曜日・朝 37 ギッタとの対話(午前) 7つの門が外側に開くとき

(今朝、私が7つの喜びを見つけようとしていると、突然、自ら
の存在の核心を感じることができました。)


―  あなたに7つの喜び*について話しましょう。 

必要以上の困難を伴いましたが、
あなたは自分のなすべき仕事の核心にたどり着きました。
7つの喜びは7つの門です。
その7つの門を通して、
あなたは天球にはいることができたはずです。
その門は内側にも外側にも開きます。
あなたの新しい仕事は内側から7つの喜びを放射することです。
同じ7つの門を通してですが、
今その7つの門は外側に開きます。
(新しい)目は見、そして輝きます。                  
神があなたの仕事を助けてくださいますように!


1944年3月3日 金曜日・午後 37 ギッタとの対話(午後) 不足は「あり過ぎること」を顕し、 過剰は「なさすぎること」を顕す

― それらの門を開けることなく、
1日たりとも過ごしてはいけません。
「朝」、それらの門を開きなさい。



G 自分の時間をコントロールすることが私には大変難しいのです。

― 時間をコントロールすることはあなたの仕事ではありません。
あなたの仕事は「時間を超えたところにたどり着くこと」です。
「1」時間から2時間を生み出すことは、誰にもできません。
ほんの一瞬でも、
あなたが時間を超えたところに到達できれば、
即座に7つの喜びのすべてを感じることができます。
聴きなさい!
あなたが外側から天球に近づこうとするなら、
一度にたった1つの門しか感知することができませんが、
内側から近づこうとするなら、即座に7つの門すべてを感じます。
天球は回転しています。いかなる天球も回転しています。
そのことが天球を天球たらしめています。
いかなる形もその動きの法則に従って、形作られています。
天球は回転しますが、あなたは回転しません。
偉大な天球の中心に神がいます。
動かずに。
神を除いてすべてのものが動きの中にあります。
神は人間を神の似姿に創りました。
神は人間に小さな天球をゆだねました。

(きつい皮肉を込めて)

― 人間はそれを上手に整備しました!
人間はその表面を走り回ること以外何もしないので、
どこにもたどり着けません。
質問しなさい。

G 私の仕事の出発点はどこにあるべきでしょうか。

―確実さに!
頭は確実でしょうか。

G いいえ。

―注意して聴きなさい!
いかなる計画も頭で立ててはいけませんが、
計画を実行するときは頭を使いなさい!
計画は神と共にあります。「いかなる」計画も。
しかし、あなたはどうでしょう。
あなたは為されるべきことを頭で計画しています。
頭を自分の仕事に持ち込むのが早すぎます。
頭と時間は一つです。

これらの言葉の意味が理解できなくて、私は両手で頭を抱え
込んでしまいました。
― あなたの頭を壊してはいけません!
計画は時間を超えたところにあります。
計画と一つになりなさい。
そうすれば急ぐこともありませんし、
遅れをとることもありません。



(私は理解しようと全力を尽くし、沈黙したままでした。)



― 質問しなさい。
私達の時間はどんどん過ぎていってしまうのですから。



G  私は余分な行動をたくさんしています・・・。適切な行動を教えて下さい!

― 地上に余分なものなど一つもなく、不足もありません。
‘余分なもの’、つまり‘過剰なもの’が
不足を満たさないという、ただそれだけのことです。
ある場所での過剰は他の場所での不足を創り出しています。
余分なものを投げ捨ててはいけません。
事実、余分なものなど何もありません。
あなたは自らの行動すべてに責任があります。

このことを知りなさい。
そうすれば余分なものは、
すぐにその適当な場所を見つけるでしょう。
あなたは当然すべきと思われることをやっていますか。

G いいえ、まったくやっていません!

― わかりますね。不必要なことなど何もありません。
何も取り去らず、何もつけ加えないことです。
しかし、「多すぎるもの」を「少なすぎるもの」に加えなさい。
すべてのものがその適切な場所にあるよう助けなさい。
不足は「あり過ぎること」を顕わし、
過剰は「なさ過ぎること」を顕わしています。
一方のものをもう一方に差し向けなさい。
そうすればあらゆることがうまくいくでしょう!
成就の名において。

・・・・・・・・・・・・続く

http://mixi.jp/view_community.pl?id=5196119 より

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